LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

22/5/29 人生で初めて歌ってみたに激ハマりしてる話

音楽投稿カルチャーと初接触

最近YoutubeVtuberとか歌い手の歌ってみたを聞くことにハマっている。
俺は今までアマチュア歌ってみた文化に触れたことがなく、動画投稿サイトで歌をディグりまくっているのはこれが人生で初めてだ。

補足413:「アマチュア」とは言ったが最近(?)はアマとプロの垣根は曖昧で、歌い手が商業コンテンツに楽曲を提供することも珍しくないし、そもそもVtuberの歌ってみたは企業がバックアップしていたりする。とりあえず桃井はることか霜月はるかみたいな明確なプロの職業歌手ではない投稿者は概ね歌手としてはアマチュアという感覚だが、それは実質的にはどの時代にブレイクしたかの問題でしかないため、時代遅れの感性なのは間違いない。

 

あらすじ

歌い手ボカロ文化に逆張りしてた歴

まず考えざるを得ないのは、本来であれば「歌ってみた文化」に触れるべき人生の段階はもっと早かったということ。
というのも、俺は中高生時代がニコニコ全盛期であり、ボカロ歌い手文化が直撃するはずの世代だからだ。どのくらい直撃かと言えば、例の「胸が熱くなるな」コピペの発生をリアルタイムで見ていた。

623 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/10/18(木) 13:46:49 id:na4SfZ+90
>>566
ひっくり返るよ、当然
だって、今まで
曲作る→歌詞作る→歌手探す→スタジオ借りる→レコーディング→TVかラジオに頭下げて流してもらう→

曲作る→歌詞作る→ミクさんお願いします→ニコニコ
になるんだから

723 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 13:52:33 id:ydA2Ce+H0
>>623

何か胸が熱くなるな
新しい技術の夜明けを見ているようだ

しかし当時の俺が新しい技術の夜明けに胸を熱くすることはなかった。生来の逆張り精神が強すぎて、ニコニコ文化を敵視して2chに入り浸っているタイプのオタクキッズだったからだ。多感な中高生時代にボカロ歌い手文化に触れてこなかった後遺症によって、メリットやデメリットが色々と生じている。

まず、単に有名な古典ボカロ曲を一つも知らないことがある。「これ良い曲だな」と思って曲名を調べたものが「炉心融解」とか「ワールドイズマイン」だったりする。メロディは一度も聞いたことがないが名前くらいは目にしたことがある曲、であることが調べて初めて判明する。これに関しては人生一周目で新鮮な気持ちで聞けることは概ねメリットではあり、当時消費せずに温存された熱量がそのあたりから供給されているのかもしれない。
一方で致命的なデメリットとして、初音ミクが歌っている状態の曲を未だに曲と認識できないことがある。初音ミクが歌っている段階は曲というよりは曲の設計図的なものであって、誰かが歌ってくれて初めて曲になるという感性があるのだ。良いボカロ曲があってもその時点ではリストに入れることができず、そのあと誰も歌わなければ上手く消費できずに忘れ去られていってしまう。この「誰かが歌わない限りは曲として認められない」というデバフは後述する「キャラソン原理主義」として発動することになる。

 

ホロライブに普通にハマった歴

結論から言えば、歌ってみたにハマる入り口はVtuberだったが、Vtuberというかホロライブに普通にハマり始めたのがたしか去年の年末だと思う。なお「普通にハマる」とは、Vtuberの哲学的意義を検討する4万字の長文(→)を書くようなハマり方ではなく、ファンアートを収集したり歌を聞いたりするハマり方のこと。

オタク十人くらいで熱海に旅行に行くときになんか適当に知らんカードゲーム買って遊ぼうぜみたいな話になって、Reバースとかいう版権寄せ集め型キャラカードゲームのホロライブストラクチャーデッキを買ったのが始まりだった。

このでかいストラクチャーデッキAmazonで7000円もしたが、この段階でその額を払ったのは別にハマっていたからではない。割と安上がりな旅行だったし、年末の大型連休だし、何かを景気よく買いたかっただけだ。当然この時点ではよく知らんキャラの方が多く、「誰?」「無名モブを召喚」とか言いながら遊んでいた記憶がある。

とはいえ大金を払ったサンクコストを回収するためか、何となくYoutubeを開いてから何となくカードで目にしたキャラクターを検索したりするようにはなる。もうそこからは早かった。

ホロライブの歌ってみたいいね……

他のVtuberの歌ってみたもいいね……

他の歌い手の歌ってみたもいいね……

よくわからん素人の歌ってみたもいいね……

という感じで雪崩れていった。

触れるコンテンツがなし崩し的に増えていくようなやり方も俺には馴染みがないものだ。俺はある程度の規模感があるコンテンツに触れるときは、「全部やる」とか「ここからここまでやる」とか最初にはっきり決めてチェックリストを作って印刷してから消費を開始することが多い(例:映画100本見たとき→)。MCUを全部見たときも最初に全部見ると決めてそれを遂行しただけなので沼にハマったという感じはなかった。

その一方、投稿文化では「どこまでが一連のシリーズであるか」を俺はもちろん生産者側すらもあまり認識していない。誰がいつ新しいコンテンツをリリースするかは本人にすら予測できず、画定されていない偶然の中でずるずると連鎖していく感じが恐らく巷で「沼にハマる」と言われているやつの原理なのだろう。よくわからない表現だと思っていたが、「境界がわからない」という状態を沼と表現するのは言い得て妙だ。

ちなみに今に至るまで配信はあまり見ていない。配信者文化は俺のテリトリーではないという感覚はまだ生きており、演者が秒スパンのリアルタイムにアドリブでコンテンツを生成することに対してはそれほど価値を見ていない。ホロライブにしても、配信者としての文脈から展開されるコンテンツよりは、キャラクターIPとしての文脈から展開されるコンテンツ、ホロライブオルタナティブとかショート動画とか企画動画の方が好みだ。もちろんそれは歌も同じであり、キャラクターIPとしてのコンテンツを求めて「歌ってみた」を消費しているという前提がある。

 

ホロライブ全般と評価指針

そんなわけで俺は「歌ってみた」をキャラクター文化の文脈で消費することにしている。すなわち「キャラソン」として完成度が高いものを評価するということだ。

「キャラソン」というのはキャラクターオリジナルソングという意味ではなく、何らかのキャラクターの自己表現が主眼に置かれたソングということだ。別に具体的に何らかの名前を持つキャラクターを表現していなくてもよいのだが、技巧的な精度やクオリティを追求する歌手というよりは、キャラ萌え文化の担い手として歌ってほしいという気持ちがある。
幸いにも歌ってみた動画はブログにガンガン貼り付けられるので、この胡乱な説明が実際に何を言いたいかを豊富な例と共に提示することができる。歌ってみたはオフィシャルがYoutube投稿なので違法投稿とかを気にせず共有できるのは大きな強みだ。

例えばホロライブの面々でも「歌手として上手い人」と「キャラとして上手い人」は明確に分かれている。

歌手サイドで上手い人の典型は星街さんだ。


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ふつうに上手い。アニメキャラっぽい萌えボイスやアレンジを排して若い女性歌手としての歌に寄せており、友達と行くカラオケでかなり上手い人みたいな感じ(カラオケ行ったことないけど)。このタイプには他に紫咲さんや沙花叉さんがいる。

一方、キャラサイドでは尾丸さんがズバ抜けている。


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こちらはかなりキャラソンっぽくなる。キャラボイスのまま、つまり現実に生きている人間が日常的に発していたら割と異常な声で安定して歌っている。また、キャラにあったアレンジを積極的に入れてきており、カラオケでこの歌い方をする人はなかなかいない(カラオケ行ったことないけど)。

常闇さんなどはどちらに分類されるのか人によって諸説あるが、俺はとりあえずこれはキャラボイスと認識している。


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また、キャラボイスの中で更に区分を設けることもできる。
尾丸さんは「『歌が上手いキャラ』の上手いキャラボイス」として成立しているが、それとは別に「『歌が上手いわけではないキャラ』の上手いキャラボイス」というドメインがあるのだ。つまり、「キャラ声を出すことは非常に上手いが、そこで表現されているキャラクターはそれほど歌が上手いキャラではない」ということだ。
具体的には白上さんやダークネスさんがそれに該当する。


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この両名は星街さんに比べるとキャラボイスで歌っているが、尾丸さんと比べると歌い方が淡白で素人っぽい印象を受ける。想定のベースラインをキャラに置くならば、歌声としては並程度であるとも言える。

ただ重要なポイントとして、キャラソンにおいて歌い方が素人っぽいことは決して減点要素ではない。
既にキャラクターの歌として成立している前提でそれが上手いか素人っぽいかということは、キャラ依存の性格や個性に属する問題であって、歌の優劣を定めるものではないからだ。「恋のミクル伝説」が素人っぽいのはキャラに合わせた結果であって、朝比奈さんの歌が下手だからといってキャラソンとしての価値が下がることはなくむしろ上がるのと同じだ。キャラソンにとって肝心なのはキャラが立つかどうかという一点しかない。

補足414:俺が「キャラソン」と言うときは「恋のミクル伝説」がコンセプト上の成功例として念頭に置かれていることが多いが、ジジイのオタク感はある(貼ろうとしたが合法アップと確信できる動画が見つからなかったので聞いたことがない人は自分で検索して聞いておいてほしい)。

上記を踏まえてキャラソンとしての性質を考慮するならば、「ボイスが歌手声であるかキャラ声であるか」の軸に加えて、「歌い方がプロっぽいか素人っぽいか」の軸を足した二軸プロットが必要になる。
俺の耳によるとホロライブ勢については概ねこのような分布だ。

hololive_charasong_distribution

俺はキャラソンを聞きたくて歌ってみたを聞いているので右側に寄っているVtuberの評価が高くなるが、それは好みの問題で優劣の問題ではない。

そしてこの評価指針は他の歌い手や素人投稿にもすべて適用される。キャラソンらしく一癖ある歌の評価が高くなり、逆に単にカラオケがめっちゃ上手い人の歌は記憶に残りにくい。具体的には弁別しやすい特徴的な声をしていること、挑戦的なアレンジを入れていること、腹から萌え声が出ていることなどが加点要素になってくる。

 

オススメ

以上を踏まえてオススメを、つまりキャラソンマトリクス上で右の方に属するVtuberや歌い手を紹介する。たまにはゴチャゴチャ評価せずに普通に好きなだけの曲を紹介するだけの記事を書こうと思っていたのだが、結局事前説明に4000字費やしてしまった。

Vtuber

星川サラさん


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一番聞いているホロライブ勢力はもうだいたい全部貼ってしまったが、ホロライブ以外の大手では星川さんが圧倒的に上手い。ほぼ佐倉綾音と同じ萌え声が安定して出ていてブレることがない。あとたまに英語でも歌えるのが強い。

 

FAKETYPE

Vtuberではなく楽曲提供ユニットだが、FAKETYPEの曲はVtuberにキャラソンを歌わせるのが異常に上手く、ほとんど外れがない。キャラボイスで歌う前提で作曲しているのは確実として、収録時にも陽に指示しているのだろう。

杏戸さんも戌神さんもさえきさんも普段はそれほどキャラらしく歌う方ではないのだが、FAKETYPEプロデュースのときだけは完璧なキャラ状態になる。


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ねむみるつさん

キャラソン型のVtuberが歌ってみたを歌う際の巧拙には当然キャラクターマネジメントが関与するため、恐らくそれなりに高度で固有の技術が絡んでくるように思われる。よって素直にスペックが高い大手の人の方が上手い傾向にはあるが、新人Vtuberにもポテンシャルを感じる人はたくさんいる。

というのも、「キャラソンとして歌えるか否か」が技術の問題だったとしても、「キャラソンとして歌いたいか否か」は明確に思想の問題だからだ。「この人はキャラソンを歌おうとしているのだな」という気持ちは伝わってくるし、そのケースでは現状が微妙でも追跡調査を試みるのに吝かではない。

とはいえ微妙な人を貼るのは気が引けるので(俺の性格的に適当に褒めるということができず「全体的に微妙だが」と普通に書いてしまう)、キャラソンがかなり上手い新人Vtuberの事例を一人貼る。

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この曲はまだ500再生くらいだが、腹から出ている萌え声がクリアでいい感じだ。やや出力不足のきらいはあるものの、途中で入ってくる合いの手も良い。アニマルは歌い出しのサビ直後(0:10あたり)に「ニャー!」と言う人と言わない人がいて、言う人の方が評価が高いことは言うまでもない。
ちなみに「アニマル」は全体的にキャラソンシンガーとしての力量が試される良曲で、試金石としてよく活用している。萌え声推奨のアップテンポであることに加えて、「ずっきゅんだ~」とかボイス挿入部でのキャラとしての声が必要になる。特に「ハッハッハッハッハッ……いやいやいや」(1:14~あたり)は短いながらも引きボイスをいかに上手く発せられるかが腕の見せどころだ。

 

絵師Vtuber

俺は絵師に対しては常にかなり強いリスペクトを持っており、その敬意は絵師がVtuberになったときに具体的な対象を得てより強固に適用される。具体的に言うと、他のVtuberが0点スタートで評価を積み上げていくとすれば、絵師Vtuberは80点くらいからのスタートになる。
最近は企業やグループのバックアップが無くても個人で配信活動を開始するクリエイティビティに溢れた絵師が多く、嬉しい悲鳴が俺の部屋から上がっている。

principle_of_the_world

絵師Vtuberは本業であるイラスト作業動画をメインコンテンツに据える傾向があり非絵師Vtuberに比べると歌ってみたの投稿率が低いが、歌える絵師Vtuberも少なくない。

rucaco先生は並居る絵師Vtuberの中でも頭一つ抜けてキャラソンが上手い。漫然と歌っていても出ない声、「このように歌おう」という明確な思想を感じる歌い方とはこういうものを指す。
なるみゆう先生や麻呂太先生も貴重な歌ってみてくれる絵師Vtuberで更なる投稿を楽しみにしている。

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歌い手

歌ってみたにハマって初めて知ったが、最近の歌い手はキャラクターIPという意味でVtuberとの境界がかなり曖昧になっているらしい。最初からかなりフィクションキャラクターに寄せた自画像を持っており、歌ってみたの投稿時にはそのキャラクターを表示するフォーマットが一般的になっているのだ。

例えば麻婆豆腐さんは髪をツートンカラーに染めた陽キャっぽい歌い手Youtuberだが、歌ってみたを出すときは同じ髪色のヤンキー風の美少女キャラクターが使われることになっている。キャライメージとばっちり合っている芯の通った声が非常に良いが、このキャラクターを経由しなければ俺は上手くキャラソンのイメージを作れずにリストインできなかった可能性が高い。 


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俺にとっては歌い手が美少女キャラを経由するようになっているのは本当にありがたいことだ。俺が関心があるのは常に配信者ではなくキャラクターであるから、Vtuberではない歌い手層もフィクショナルなキャラクターアバターアイデンティティを託す形式が普及していることはあまりにも嬉しすぎる誤算である。
このおかげでVtuberに限らない歌い手のディグが捗るようになったし、どちらかと言えば歌い手の方がメインのディグ対象になっている節すらある。Vtuberは必ずしも歌うとは限らないが歌い手は絶対に歌うからだ。というか初めはこのタイプの歌い手は皆Vtuberだと勘違いしていた。

補足415:15年ほど前の歌い手文化ではもっと素朴なデザインの自画像が主流だったような記憶がある。良く言えば親近感のある、悪く言えば洗練されていない、せいぜい髪がカラフルなだけの普通の顔が多かったような記憶が。有識者によると、黎明期の歌い手自画像は本人が準備するよりはファンがイメージを膨らませて作るものだったらしい。時代は流れて自画像も自己マネジメントの一環へと変質したということか。

また、俺は最初からフィクション属性を持っているVtuberの方が歌い手よりもキャラソンを上手く歌うのではないかと当初は思っていたが、どうも事態は逆であるらしいことがわかってきた。つまり驚くべきことにVtuberよりも歌い手の方が俺が言うところのキャラソンが上手い傾向にある。
これはたぶんVtuberがキャラクターという体裁を最初から持っているが故に却ってキャラソンを歌わなくても許容されやすいということなのではないかと俺は睨んでいる。ホロライブだと沙花叉さんが典型的だが、それなりに設定が煮詰まっているVtuberがキャラに寄せずに普通にかなり上手い歌を投稿したとき、それはかなりの賞賛と共に迎えられる。歌に先立ってVtuberは成立しているため、「意外と歌が普通に上手い」というギャップはキャラの魅力に転化できるからだ。
しかし歌い手はそうはいかない。歌い手は歌う以前に既に受け入れられているキャラクターを持たないので、歌の中で自己表現をするしかない。だが声楽のカノンに従ってテクニックを高める方向ではYoutubeでいくらでも聞けるプロ歌手の下位互換になってしまうので勝算が薄く、それよりは個性を伸ばす路線で勝負した方がやりやすいから割と個性的な歌い手が多いのではと推測している。

 

iceさん

iceさんも声と明確に合った白く儚い系の美少女キャラクターの図像を持っており、キャラソンが非常に上手い歌い手の一人だ。

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投稿頻度も割と高いのでディグのベースラインとしてよく聞いていたが、ちょうど三日ほど前にいきなりかなりクオリティの高い2Dアバターで配信を行っていてびっくりした。イラストタグとファンネームもある。

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いや、びっくりしたというのはちょっと盛った。何故なら、歌い手がモーションキャプチャーを用いてアバター配信を始めることはもうそれほど珍しくはないからだ。更に言えばそれは歌い手ばかりではなく、女性ゲーム実況者がキャラアバターを使うケースもある。そしてその状態で歌を投稿することすらあり、そうなってくるといよいよ正しい属性がわからなくなってくる。

そういう事態をつい総Vtuber化と呼びたくなる気持ちはあるが、多分それは視野の狭い表現だ。恐らくYoutuberとしてVirtualを志向するとかしないとかいう評価軸は本質を外していて、単に「アバターを嚙ませると自己表現がしやすい」というアバター利用の方に力点があるのが真相だろうから。
これはアバターの普及であってVtuberの増殖ではない。最初に歌とかゲームとかキャラクターのように自己規定しなくても、色々なことができる普通の人間がアニメ風のアバターを使うようになった。この認識がアップデートできたことは歌ってみたにハマって得た大きな収穫の一つだ。

少し脱線した。話を戻そう。歌い手はキャラクターIP化が進んでおり、歌ってみたにもキャラソンが多くて嬉しいという話だった。

 

ヰ世界情緒さん

一番激ハマりしていて一生聞いている。

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早見沙織に似た穏やかに吐き捨てるような特徴のある声に加えて、どんな歌い方でもそれを保つ一貫性があり、歌うキャラクターとして揺るぎない強度を保持している。しかも動画概要欄を見るとたまに自分でサムネイラストを描いていることがある。無敵。

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黒兎ウルさん

萌え志向のキャラソンが上手い歌い手。特に名前に兎が入っているだけあってこの「バニー」の完成度が傑出している。キャラソンの到達点の一つ。

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一貫して綺麗な萌え声が腹から出ているのは前提として、ベストタイミングで萌え声の合いの手が入ってくることに加えて、間奏パートでずっと台詞が入っているアレンジがとても嬉しい(2:15~に謎のコント)。これが良すぎて他のバニーが味気なくて聞けなくなってしまった。

 

白籤ねんねさん

ベースの舌っ足らずな声に加えて、多用される巻き舌っぽい発声が特徴的。この歌い方は別の曲でも保存されており、やはり一貫性の強みがある。

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「デビル」は元からアニメ声推奨でアベレージの高い嬉しい曲だが、たぶんこれが一番上手い。1:44の「あはは……」が神。

 

MaRさん

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現在300回再生くらいだが、「ギガンティックO.T.N」1:32~のラップパートがYoutubeで一番上手い。これを聞くまでは何の目的で入っているパートなのかわからなかったのだが、これによって正解が判明した。他の曲でも独特のアレンジによって正解を提示することが多く、俺は「正解者」と呼んでいる。
全体的な再生数があまり伸びていない歌い手でも、独自性のある歌声か歌い方を持っている場合はどれか一つの曲やパートがバチっとハマった瞬間がYoutubeで一番上手くなることは珍しくない。噛み合いでいくらでもアベレージを捲れるのがキャラソン評価の面白いところだ。特にそれまで他の誰が歌ってもなんかしっくり来なかった部分にぴったりピースをはめることができる歌い手は貴重。

 

シロナさん

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特にアイコンキャラを持たないが低めの声に一貫性があるので異なる曲でも視認性が高く、割とハイペースで動画投稿されるのでベースラインとして聞いている。
特に声の伸ばし方にかなり特徴があり、恐らく意識せずに発生している揺れによってパターンマッチングしやすい。多分それは通常はある段階で矯正されるものだが、歌声が安定した段階でも残存しているのが独自性になっているような気がしている。

 

まうさん

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魔法少女とチョコレゐト」がYoutubeで一番上手い。この曲はこの歌ってみたで完成したことは間違いないが、色々と複雑な事情によって評価スタンスを決めかねる問題作でもある。

この歌ってみたが「魔法少女とチョコレゐト」の到達点である理由は、この曲のテーマである魔法少女であるところの小学生の歌い方としてパーフェクトな説得力を持っているからだ。ベースとして高い声が上手く出ているが、伸びる音にはやや不安定なところもあり、何より後半になると疲弊して声が出なくなってくるのが素晴らしい。この曲における「ぱっぱっぱっぱらっぱ……」って呂律が回らなくなってきて小学生が歌う体力は3分8秒も持続しないことを表現するのが「正解」だったんだ……と初めて聞いたとき深い感銘を受けた。

つまりある歌い手がテーマに合わせて子供っぽく歌った異常な上手さのキャラソンだと誤認していたのだが、リストに入れる際にサムネを見て実際は本当にリアル小学生が歌っていたことが判明する。

その場合に問題になるのは、コンセプチュアルな歌い方のカテゴリがいわゆる「意図しない効果」というやつに該当してしまうことだ。つまり作者は全く意図しておらず偶発的に生じてしまった効果であるにも関わらず、たまたま環境と噛み合って作品価値を高める影響が生じてしまうこと。アニメで言うと、何か不穏なシーンにおいて単に明白な作画ミスを犯してしまったことによって、却って不気味さの表現に成功してしまったような状況に近い。

「意図しない効果」を評価するか否かは単に批評家としてのスタンスの問題だが、少なくともこれがアニメや映画なら俺の立場は「評価する」一択だ。作品を編むのは作者の書きではなく読者の読みであるというロラン・バルト風の立場を支持しており、作品の評価と作者の意図は全く無関係なものとして分離できると考えているからだ。
しかしこれが「歌ってみた」であることが事態をややこしくする。確かに歌い手と曲は分離できると主張することは不可能ではないが、明らかに消費の実感にそぐわない。この記事の中でも俺は最小単位を「曲」ではなく「歌い手」でスケールしてきた。歌ってみたをキャラソンと考える以上は、曲単体ではなく曲をつなぎ合わせることで浮かび上がってくる歌い手が評価対象となるからだ。そしてここで言う「歌い手」というのも、別にVtuberではない場合は普通にアバターを介さない当人であると考えるのが妥当である。つまり「歌ってみた」では当人の意図と曲の評価を分離できないことになる。

ここで「曲の中で表現されているキャラクターと歌い手は同一ではないため、歌い手が意図しない効果によってキャラクターの評価を高めてもよい」という食い下がりもあり得ないわけではないが、それで実際に評価されるものの実質があまりにも空疎すぎるため、その手を取るのはあまり乗り気がしない。
というのも、小学生が小学生らしく歌いたいと思っていることは考えにくく、たぶん有名歌い手っぽくもっと上手く歌いたいと思っているだろうからだ(小学生の気持ちはわからないけど)。そうなったときあえて言えば失敗を評価するという俺の態度はかなり悪辣なものであり、そうまでして評価の筋を通すべきかという倫理的な疑念が頭をもたげる。

結局「この『魔法少女とチョコレゐト』を評価すべきか否か」には未だに答えが出ていないが、とりあえずヘビロテはしている。

この歌ってみたの衝撃をきっかけに「結局少女の歌は少女が歌うのが一番上手いのではないか?」という仮説を検証するために小中学生の歌をブルドーザーしていたところ、Youtubeに子供と誤認されて機能制限がかかってしまった。

実際のところ、そうやって調べた結果「これは光るものがある」と感じた中学生などの動画はいくつかあるのだが、9回再生とかの子供の動画を紹介するのはさすがにオタクキモスギ罪で逮捕されるのでそれは紹介しないでおく。

22/5/14 お題箱97:マスターデュエル、サイゼミ女人禁制疑惑、発達仕事など

お題箱97

409.新作遊戯王楽しめそうですか?
せっかく帰ってきた元プレイヤーのお爺ちゃん達が、現役プレイヤーにボコられて詰まらない思いをしていないか心配してます。

ダメでした! 楽しむ以前に参入していない終わりの状態です。
使用デッキは初期デッキのまま、稀に気が向いたときに起動して、ランクマに一回だけ潜って負けて満足し、次の起動はまた一ヶ月後みたいな遊び方をしています。

遊戯王に特別に冷めたわけではなく、他のゲームと同じでもっと有益で面白いことが人生にはたくさんあるので時間を割くことができないというだけです。
今までGGSTとかを結局あんまりちゃんとやれてないのはタイトルの問題かもしれない(他にハマれるゲームがあるのかもしれない)という希望もあったのですが、人生で最も心血を注いだ遊戯王でもこの有様です。恐らく終わりのないゲームを本腰入れてやるモードはもう訪れないということがわかったのは収穫ではあります。

ちなみに僕の知り合いを見ている限り、元プレイヤーのお爺ちゃん達は普通にかなり強いです。流石に今バリバリCSに出まくっているようなプレイヤーには敵わないにせよ、漫然と遊んでいるだけの生温い現役プレイヤーは薙ぎ倒してプラチナ帯に到達していました。やっぱり昔ちゃんとやっていた人は多少ブランクがあっても全然強くて、たぶん大抵のゲームは始めて三ヶ月の現役プレイヤーよりは昔十年やってて十年ぶりに復帰したジジイの方が強いです。

 

410.サイゼリヤ全記事(+よるべ)マラソン完走しました、ギリギリ 13 日で二週間に間に合った。というだけの報告なのでこれ以外に内容は無いんですが、それだとアレなんでなんか書いときます。
* ベスト記事:『18/9/4 自殺を止めるな!』
* 銀髪要素の評価が 20/12/12 から 21/10/23 の間で 10 点増加してますけど、理由あったりします?

次は『すめうじ』読んでいきますね。

ありがとうございます。全部読むと2週間かかるくらい量があったというのは自分でも若干意外です。

複数サイトで投稿が始まったすめうじもよろしくお願いいたします(もう読み終わってそう)。色々なサイトに投げていますが、アルファポリス版が一番調子よくて上位1%くらいにいることが可視化されて気分が良いです。

www.alphapolis.co.jp

銀髪の評価が上がっているのは明確にあります。今は更にもう10点くらい上がっている気がします。
なんか神秘感というかフィクション感がいいんでしょうね。銀/白/灰系の髪でオッドアイとかもめちゃめちゃ点数上がってて、最近だとアズールレーンのエルビングがヒットでした。

 

411.弱肉二式にタグだけ存在する天体のメソッドの記事を投稿する予定はありますか?

あんまりないです。

当時書きかけの記事で言いたかったのは「ノエルちゃんの扱いがけっこう良かった」みたいな話です。ノエルちゃんって終盤までずっと何があってもヘラヘラしててドラマに巻き込まれない一段上のポジションにいるキャラなんですが、最終話付近でいきなり感情を爆発させて俗っぽくなるのが一気にストーリーをノエルちゃん中心にスライドさせるギミックとしてよく出来ていたということを書こうとしていました。

ただそれってたぶん天体のメソッドの脚本が久弥直樹だからというだけで、ギャルゲーで使い古された手口の応用に過ぎないと思います。共通ルートでは弱みを見せなかった強いヒロインが個別ルートに入った瞬間にいきなり脆くなって弱みを見せるようになることでユーザーを嬉しくさせるやつと同じで、ノエルちゃんもいきなり人間になるギャルゲー感情誘因テンプレートに上手く乗せてるだけで別に秀逸ということもないのではないか……と思って書くのをやめました。

 

412.サイゼミって女人禁制なんですか?

いえ、そんなことはないです。が、男性しかいないのは事実です。discordにいる人や会合に来たことがある人など関係者漏れなく全員男性のはずです。

特にルールとして明文化したり陽に弾いたりしたことはないですが、僕が基本的に男性としかコミュニケーションを取らないので結果的にそういうことになっているというのが真相のような気がします。相手が男性の場合は色々話をしてみて面白そうだったら連絡先を交換するようなパターンが結構ありますが、相手が女性の場合は必要以上の会話をする意思が最初からないので知り合いになることもないです。

 

413.以前ブログで、ダウナー系が好きと仰られていましたが、ラーメン大好き小泉さんの大澤悠みたいなネアカタイプは、好きか嫌いかで言えばどうなんですか?

基本的には好みではないですが、大澤悠さんは例外的に好きです。

ちょっと前にもお題箱に書いた気がしますが、片方は大好きだけど片方は心の底から興味ないみたいな関係が好きなので、小泉さんはけっこう刺さっていました。放送中は次回予告見て予習するために来週出てくるラーメン屋に行ったりしてました。

 

414.LWさんは発達仕草で仕事に支障をきたしたり円滑に業務できなかったことありますか?自分がADHDの発達仕草で叱責されまくりで鬱ぶり返したので気になりました

特にないです。ADHDの仕事問題みたいなサイトをいくつか見ましたが当てはまりませんでした(自覚してないだけでない限り……)。

ただ組織との噛み合いは確実にあると思います。僕がアスペすぎて空気読めないことを許容できるベンチャーだから快適にやれているだけで、大企業だったら死んでそうなことは多いです。
僕は入社2年目にはもう上司に「僕は自分で有益な成果を無限に発掘できるので暇そうにしてても気を遣って無理につまらない仕事振らなくていいですよ」とか言ってましたが、そういう「めちゃくちゃ言うけど結果出すから許される」みたいなポジショニングが存在する組織でしか働けない気はします(そのポジションが存在しない組織だったら意味不明なアスペ野郎として一瞬で排斥されていただろうということです)。

 

415.生ハム丼からの発展として、スーパーなどで売ってる冷蔵のラーメン用チャーシューを熱々の白米に乗せてみたら相当美味かったです。創始者のLWさんには是非とも試して頂きたいです。

ありがとうございます。それもやったことがあって美味しかったです。
基本的に「冷たい肉×アツアツの飯」タイプの食べ合わせは「フルーツ×ヨーグルト」みたいに余程のことがない限り外さないと認識しており、とりあえず「加熱後包装」の文字だけ確認できれば冷たいまま食べます。スーパーに売ってる大抵のものはもう通過しています。ウィンナーとかチキチキボーンも冷えたままでいきます。

 

416.「声優の名義を3次元の方ではなく2次元の方に含めてる」って意味がピンと来なかったので解説欲しいです

これはたしか成海瑠奈さんが不幸にも体調不良で引退されたときに「声優が交代してアイマス世界が変質してしまった(泣)」みたいなツイートを見て、「声優の名義を3次元の方ではなく2次元の方に含めているのがよくわからない」みたいなツイートをした件のような気がします。

声優の名義交代は現実での作品の制作状況の話であってアイマス世界とは関係ないのではないか、つまり現実で声優が交代しても作品内で声が変わっていることにはならないのでアイマス世界には影響がないのではないかという意味です。実際、作品内で三峰結華さんの声が変わったことを指摘するキャラは多分存在しないはずです。

とはいえこれはどこまで建前を守ってコンテンツを楽しむかという楽しみ方の問題でしかないので強硬に主張するつもりもなく、人それぞれで何でもよいと思います。

 

417.記憶の復元以外の理由で、同じコンテンツを2度以上消費する事ってありますか?

メディアによります。

書籍は理解のために周回することがよくあり、むしろ難解な書籍は最初から二周前提で読んでいることの方が多いです。一周目はいけるところまで読んで、完全に意味不明になったあたりで最初からやり直すみたいなパターンもあります。最近だと『有限性の後で』は三周しました。

映画ではかなり稀にあります。記憶にあるものだと『パトレイバー2』『トーキングヘッド』『インセプション』あたりは二回見ました。退屈せずに二回見られるほど面白いことは前提として、話が複雑でもう一度見直したい場合が該当します。

ゲームは昔はルート全部周る派だったので周回プレイも全然していましたが、それは若さゆえのバイタリティで今では無理です。クール単位のアニメも長いので二回以上見たことはないはずです。

 

418.ハンバーガーちゃんの四コマの眼帯要素が回をまたいで継続してるの面白くないですか? ハンバーガーちゃん漫画って基本的には一話完結で四コマの縦方向のストーリーしかないけど、作者の擬人化なので四コマの横方向になにかしら薄い繋がりがあるって感じで。こういう作品ほかにありますかね。

そうでしょうか? 4コマならけっこうある気がしました。

基本的には一話完結の4コマ漫画で、前回の話でちょっと何かあったキャラクターが来週になってもまだ地味にその影響が残ってて誰も陽に言及しないみたいなやつは4コマ漫画でむしろ常套手段のような気がします。具体的なタイトルが出てきませんが、きらら系のなんかで割とよく見たような(僕がきらら4コマをそこそこ読んでいたのは10年以上前ですが……)。

 

419.縄跳び楽しいですよね
今は1日4000回です

4000回は凄いですね! 僕は1日2000回が限界っぽいです。

縄跳びの楽しいところ二つあって、一つは成長が早いことです。最初は100回くらいで力尽きますが、すぐ200回→600回→1000回みたいに連続で飛べる回数がみるみる伸びていくので成長を実感しやすいです。
もう一つは疲労コスパが良いことです。子供向けみたいな見た目に反してかなり強度の高い有酸素運動なので、ジョギングやエアロバイクよりも消耗が早いです。短い時間で体力をかなり使い、よく知りませんが多分カロリーもそんな感じでコスパ良く消費されていると思います。

22/5/6 2022年3~4月消費コンテンツ

2022年3~4月消費コンテンツ

引き続き時間の大半を理系学問に費やしていたのと、趣味の小説にそろそろ決着を着けようと思って本格的に始末していたためしばらく更新が空いた。
理系学問はあと3個くらい資格を取ったらしばらく小休止してもいいし、kaggleをやってもいい。結局のところデータサイエンス系の理論的な最難関資格の一つが統計検定1級らしく、それを初手で取ったせいで残りが差分回収みたいなテンションになっている。順番を間違えた。

アニメ卒業疑惑は一過性ではなくそこそこシリアスな雰囲気が出てきた。ゲームに続いてアニメも葬られるかもしれないが、漫画だけは無限にのめり込めるので一旦そっちに注力してもいい(GWはスパ銭で徹夜して進撃の巨人を全巻読み返した)。

普段感想を書くときはあまりネタバレを気にしていないが、『オッドタクシー』は比較的致命的なネタバレが含まれるので注意。

メディア別リスト

アニメ(12話)

オッドタクシー(全12話)

漫画(29冊)

ジョジョリオン(全27巻)
ソウナンですか?(9~10巻)

書籍(3冊)

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年
徹底攻略 応用情報技術者教科書 令和4年度
「読まなくてもいい本」の読書案内

映画(4本)

ブラック・ウィドウ
シャン・チー/テン・リングスの伝説
エターナルズ
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

良かった順リスト

人生に残るコンテンツ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

消費して良かったコンテンツ

ソウナンですか?
オッドタクシー
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年
徹底攻略 応用情報技術者教科書 令和4年度
ジョジョリオン

消費して損はなかったコンテンツ

「読まなくてもいい本」の読書案内
エターナルズ

たまに思い出すかもしれないくらいのコンテンツ

シャン・チー/テン・リングスの伝説
ブラック・ウィドウ

以降の人生でもう一度関わるかどうか怪しいコンテンツ

(特になし)

 

ピックアップ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

良すぎた!!

ベストオブベストのコンディションで見られたのがデカイ。俺はスパイダーマン3部作×2を既に見ており、かつ、この映画に関しては何も前情報なく見たため、いきなりディケイドが始まって無限にブチ上がった。最大瞬間風速でこの映画を超える作品は後にも先にも現れない気がする。
俺にとってこの映画の良さは明らかにファンディスクであることなのでもはや内容がどうこうという感じでもないのだが、この段階でこのレベルのファンディスクを入れてくるMCUの判断が強すぎる(MCU全部見てるやつでもスパイダーマンまでカバーしているとは限らないのでは?)。

MCUは『エンドゲーム』以降は「再集合」のモチーフが多用されており、『ブラック・ウィドウ』『シャン・チー』『エターナルズ』で「離散したかつての仲間たちと再集合して内輪揉めする話」を繰り返している。『ノー・ウェイ・ホーム』ではそれが映画内ではマルチバース内の再集合という形で、リアルでは実時間における映画シリーズの記憶の再集合という形で変奏されている。もう『エンドゲーム』で最強の敵サノスを倒してしまった以上、スーパーパワーを得て外部の敵に対抗するという素朴なストーリーには説得力が持たせにくいという都合があるのだろう。
特に『エンドゲーム』からの数少ない(商業的な)生き残りとして、戦力自体は十分なはずだがスタンスが隣人であるためにイマイチ覚悟が煮え切らなかったMCUスパイダーマンを成長させるストーリーとしても再集合を扱うのは完璧な選択だ。スパイダーマン自身が無理ならマルチバースからオリジンストーリーを招聘する手があったとは。

 

ソウナンですか?

本格JKサバイバル(?)完結。最終巻はかなり良かった。

最終巻は1冊丸々エピローグに使われており、「無人島を脱出してからの引き伸ばしが酷い」というネットの声もちらほら見ていたが、これは美少女漫画としての筋を通すために必要な1巻だったと断言できる。

もともとこの漫画はシリアスなストーリー漫画というよりは、一話完結で遭難時に役立つ豆知識を紹介する学習図鑑的な側面も強かった。そのコンセプトを体現しているのがほまれという「遭難お助けキャラ」だ。当初ほまれだけは他のキャラクターと違ってギャグめいた不自然なバックグラウンドを持ち、他の三人の救助に徹しつつ読者に対してリアルなサバイバル知識を伝達する舞台装置に過ぎなかった。人間的な葛藤を持つ人間として本格的に描写され始めるのは脱出計画を立て始めるあたりからだ。

最終巻で無人島を脱出したことにより、ほまれの当初のお助けキャラとしてのアイデンティティは完全に失われることになる。ほまれのポテンシャルは学校生活では活かす機会が特にないため、一転して周囲に馴染めず最も悩みの多い弱キャラになってしまう。それは彼女の性格設定によるものというよりは、この漫画自体が無人島を脱出してからやることがなくなった様子の忠実な反映だ。
逆に言えば、無人島を脱出した時点でほまれは無人島と紐づけられた出自を切り離され、全局面で活動可能性がある一人の美少女キャラとして再構成されることになる。学校生活や日常に翻弄されるほまれの様子を1巻かけて描くことは、単なる意外な一面の描写に留まらず、ほまれをお助けキャラの舞台装置ではなく立体的な美少女キャラとして立ち上げるために必須の作業だった。俺はほまれみたいな男性的な挙動の美少女キャラがかなり好きなのでかなり嬉しいオマケだった。

 

ジョジョリオン

全然面白くなかった! ジョジョ大好きでここまで全部読んでいるのだが、第八部にして初の面白くない部が登場してビックリしてしまった。

全体的に「割と出来の悪いジョジョの二次創作」という印象を受ける。表面的にはスタンドバトルや独特なバトルの雰囲気を上手くなぞっているのだが、それを下支えする物語的な意味付けの制御が上手くできていない。物理的・時系列的に起きている事態を描写するだけではなく、それらに対する物語的な意味付けを与えなければならないというのは娯楽作品の基本だと思うが、何度考えてもそのレベルで失敗しているとしか思えない。第七部まではそれを完璧にこなしていただけに、何故第八部でこんなことになってしまったのか、不満というよりは困惑が募る。

例えば第7部のラストバトルではパラレルワールドを超える大統領に対して、ジョニィが「世界を超越できるスタンド」ことタスクAct4を発現することで撃破した。これは物理的には「無限の回転エネルギーは世界を超える」という説明がなされているが、それに対する意味付けは作中全体を通じて与えられてきていた。「回転」は元はと言えば戦友であるジャイロからレッスンを通じて受け継いだものだし、回転の力を引き出す上でキーになるのは「黄金長方形」「乗馬」という自然への理解である。第7部を貫くレースを通じて、ジャイロと育んだ友情や厳しい自然の中を走り続けた経験によってのみ辿り着ける究極の一撃としてきちんと正当化されているからこそ、タスクAct4がD4Cを制することには説得力があるしエモい。
一方、第8部のラストバトルで「シャボン玉が泡ではなく無限に細い線」というゴービヨンドにどんな物語的な含意を読み込めばよいのかが全くわからない。「紐が回ると球に見える」という原理自体は物理的には理解できなくもないが、「紐」や「球」というモチーフに込めた含意が全く不明であり物語的な正当化が与えられないので、エモくもないし意味が分からない。
他の事態も全てそんな感じで、「呪いを解いたこと」「奇病を岩人間に押し付けること」について時系列的な発生以上の意味が汲めなかった。表面だけなぞろうとしてよくわかんなくなってる感だけが残る。逆に全体を通した意味付けが特に必要ない短編エピソードは依然としてかなり面白いのは皮肉なことだ。「カツアゲロード」「カブトムシバトル」「ミラグロマン」あたり、ロカカカ争奪戦に全く参入していない常秀が絡んでくるといきなり面白くなる。

思い返してみれば、雲行きが怪しくなってきたのはビタミンCを倒したあたりからだったような気がする。
初期は謎が多くて読みづらいながらも、確かに一貫したテーマの存在を感じさせるものがあった。もともと主人公が持つ「自分探し」というテーマは岩人間とも共通していた。夜露たち岩人間は社会的なポジションを持てない寂しい存在として記憶喪失の定助と重ねられている。そんな寄る辺ない彼らが謎の「等価交換」によってどんな闘争を経て何を得て何を失うのかという筋立ては十分魅力的だった。
が、他の岩人間が普通に医者として社会的に成功していることが明かされたあたりからテーマが混乱してくる。夜露と違って医者として普通に生活している岩人間は自らの実存にかかる目的意識があまりなく、医学の発展や利権の獲得というアドホックな目標しか追い求めない。記憶を取り戻した定助もホリーの救済という目標を持つようになるが、それ自体は岩人間の目的意識と大きく衝突するものではなく、やり取りが噛み合っていない。

俺の読みが浅いだけなのか、荒木サイドも今回はちょっと上手くいかなかったなと思っているのか、いつか決着を着けたいところだ。

 

オッドタクシー

面白かった。最近うまぶった作品で首を傾げていることが多かったので普通に面白い娯楽アニメがかなり染みる。

別にこのアニメ特有のことでも無く、よくある上質な作品レベルではあるが、シンプルに話の構成が上手い。情報を小出しにして小さな事件のラインを併走させながら、大きな事件の真相に向けて状況を整えるプロットがよく考えられている。このアニメ全体を貫く最大の情報開示は女子高生失踪事件の真相だが、そこに至るまでの情報は柿花の借金や樺沢の配信といった小エピソードから出てくるので退屈しない(下手な作品だと失踪事件の情報を失踪事件の小エピソードで出そうとするので、個別には面白くない事件を見せられて退屈してしまう)。

「動物もの」がいちいち疑問に付されることなく受け入れられることを逆手に取った、小戸川の精神疾患というギミックも面白かった。わりと可愛い動物キャラクターたちが現代社会の闇に取り付かれてソシャゲや配信に溺れたり、暴力や殺人を含むバイオレンスな事件に巻き込まれたりするギャップもこのギミックに回収されている。
特に山本が小戸川を絞殺しようとするあたりがそうだが、事態の深刻さの割にはアニメチックでコミカルなアニメに見えるのは決して世界が優しいからではない。むしろ完全に逆で、苛烈な世界に耐えられなかった小戸川の精神が自衛のために世界を好きな動物で上書きしていたのだ。最後に治療を受けて動物の視界が消失したことにより、それまでの事件のグロテスクさが事後的に反転して書き戻される。死体遺棄も絞殺未遂も銃撃も全く動物らしいコミカルなものではなく、実際に人間同士の血生臭い闘争があった。

ただ、人間の世界に戻ってからは実写にしてほしかった気持ちはある。もしくは劇画調にするとかで一気に作画を変えてほしかった。小戸川の視界が戻ってからの人間たちもわりとコミカルなタッチで描かれてしまっているため、「血生臭い現実と可愛い動物のギャップを反転させて回収する」という素晴らしいギミックの効果が薄れていることは否めない。

 

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年/徹底攻略 応用情報技術者教科書 令和4年度

応用情報の参考書2冊。
どっちも800ページくらいある辞書みたいな本で合計1600ページくらい読んだことになる。応用情報技術者はかなりお行儀のよい資格試験で、とにかく広く浅く覚えるだけだ。あまり頭は使わないが気力は試される。統計検定と比べると大した資格ではないので合格しても記事は書かない。

「キタミ式」はIPA界隈では有名なブランドで、表紙に「わかりやすさ超ド級」と書かれている通り豊富なイラストで有名。これがかなりありがたく、資格試験全てにキタミ式が存在してほしいと思うほどだ。俺は明確に言語思考ではなく画像思考の人間であり、文字を読んでも結局のところ頭の中で適切な画像にビジュアライズする作業をすることになるので、その手間が省けるのはありがたい。思えば中高生の教科書なんかはキッズを飽きさせないためかどんな教科でも隙あらば画像が差し込まれていたものだが、大学に上がった瞬間に学術書からはめっきりイラストが減ってしまう。

 

「読まなくてもいい本」の読書案内

色々と惜しい本。
まず大前提として鵜呑みにできないタイプの本ではある。著者は学者ではなく作家だし、細かい話の出典は怪しく論理展開も精読に堪えるものではない。それを差っ引いてもぼちぼちいいことを言っていて触発されたことがいくつかあるのだが、致命的に同意できない点がいくつかあって全体としてオススメはできない。

もともと図書館でパラパラ開いたときに「ドゥルーズ=ガタリリゾームって結局は複雑ネットワークでしょ」ということを指摘していて、なかなかやるなと思って借りた。これは『観光客の哲学』で東浩紀が指摘したことと同じだが(サイゼミでも取り上げた→)、出版時期的にはこっちの方が早い。ここから「じゃあ『千のプラトー』なんか読んでないで複雑ネットワークやればよくない?」→「古いパラダイムの人文学は全部切って新しいパラダイムの学問だけやればよくない?」→「古典は概ね読まなくてもいい」という流れのタイトルではある。

とはいえ、挑戦的なタイトルはそこそこ内容と乖離していてあまり宜しくない。

読まなくていい本リスト:『共産党宣言』『純粋理性批判』『ファスト&スロー』『多動力』……

というように本当に読まなくていい本をリストアップして案内しているわけではなく(もしそうだったら面白かったが)、読むべき本を提示してそれ以外は読まなくてよいと言っているだけで、ふつうに「読むべき本の読書案内」である。

本題に入ると、この本が推奨する分野は「複雑系」「進化論」「ゲーム理論」「脳科学」「功利主義」の五点である。これらの分野に共有する特徴として「個別的なイデオロギーではない」ということがある。
例えば功利主義で最大幸福を求めるに際して、対象となる人々が自由主義だったり共同体主義だったり異なるイデオロギーを持つことはあまり問題にならない。個々の人々が持っている思想はなんでもいいけど結局のところ最大幸福を実現する調停は如何にして可能かというところに焦点があり、それは功利主義がその他主義を原理上は包括できることによって示される(功利主義を追求した結果自由主義に行き着くことも、逆に共同体主義に行き着くことも不自然ではない)。
複雑系」や「ゲーム理論」も関心があるのは個々の特徴ではなく全体としての振る舞いである。個々のノードないし人々がどういうイデオロギーに従ってどういう決定を行うかというよりは、結局のところ状況はどういう盤面になるのかという大局的な進行方向に関心がある。

これはこの本に書いてある内容というよりは俺が常々思っていることだが、ネットが普及して各人が住み心地のよいフィルターバブルの中に安住するようになった時代では、個々のイデオロギーを説得することは無駄とは言わないまでも極めて非効率になっており、もっと効率の良い手段を第一原理と考えた方がよい。つまり個別のイデオロギーは一旦脇に置いて、結局のところ全体としてどういうモードやステートになっているのかを理解できる分野に大きな需要がある。
これは個々のイデオロギーを無視して統計的な最適解に辿り着くマジョリティのディストピアを目指しましょうと言っているわけではない。個々の比較的マイナーなイデオロギーの特殊性を抽出するにしても、終わりのリベラルのように怒鳴り声で主張し続けるより、全体の立ち位置からスタートして戦略を練る方がよいということだ。
そういう意味で、個々のイデオロギーを詰めるよりは実践的に複数のイデオロギーを調停できるメタ原理としての分野が重要であり、その中に「複雑系」「ゲーム理論」「功利主義」が軒を連ねることには大いに納得する。

ただし、その中に「脳科学」「進化論」を含めることには同意できない。
著者は重度の進化心理学信奉者であり、功利主義ゲーム理論を解釈するアルティメイタムとして進化心理学を運用することを想定している。例えばゲーム理論にかかる分析で何かが明らかになったとき、「この傾向性は進化の過程で発生した」という理由を付すことで正当化されると考えているのだ。しかし少なくともこの書籍の中で進化心理学にそれほどの信頼を置いてよい理由は説明されておらず、「チンパンジーも同じ行動をするから本能的にそう」「男は種を撒くのが生殖の最適解なのでゲイは乱交する」というような胡乱な記述が散りばめられているだけだ。何故か知らないが進化心理学が絡んだ瞬間に知識系Youtuberレベルにまで水準が落ちてしまうことがこの本を胡散臭い新書くらいの立ち位置にしている。

 

ブラック・ウィドウ、シャン・チー/テン・リングスの伝説、エターナルズ

『エンドゲーム』以降のニューヒーローシリーズ。

ズバ抜けて面白いことはなかったが方向性はかなり統一されており、「こういう方向に行くんだ」という感触はあった。
どの映画にも「離散したかつての仲間たちと再集合して内輪揉めする話」というモチーフが通底している。旧アベンジャーズの面々は既にけっこう成長した段階で自分の意志でスーパーパワーを手に入れて~というパターンが多かったが、ニューヒーローたちは物心がつくくらいの幼い頃から周囲の環境によってヒーローパワーを習得していた者が多い。今現在の世界で敵味方が発展していくことではなく、自身の過去を深堀りすることで物語が展開していく。

環境からの影響がデカイという世界観はリベラルっぽく、実際『エターナルズ』は手話使用者、ゲイ、アジア系、黒人というポリコレヒーローオールスターでかなり笑ってしまった。とはいえ、お話の内容自体がポリコレの教科書になっているわけではなく、単に多様なキャラが登場するというだけなので、特に違和感はなかったしかなり健全な方向性だと思う。黒人ヒーローが登場することと、黒人賛歌のストーリーをやることは全く別だ(ドラマ版『ウォッチメン』のように……)。

 

生産コンテンツ

ずっと書いていた『ゲーミング自殺、16連射ハルマゲドン』は一旦35万字くらいで最後まで終わったので、頭から書き直す作業とイラストを発注する作業と投稿予定のサイト群にすめうじを投稿して様子を見る作業を並行してやります(今まで使っていたカクヨムはイラストを投稿できないので新規開拓しないといけない)。イラスト発注は今からかけても結構かかるので投稿は夏くらいになりそう。

以下、内容は以前にカクヨムに投稿したものと同一で毎日19時に更新されます。

■ノベルデイズ版すめうじ

novel.daysneo.com

アルファポリス版すめうじ

www.alphapolis.co.jp

■エブリスタ版すめうじ

estar.jp

■マグネット版すめうじ

www.magnet-novels.com

いい機会なので今まで書いてなかった主要キャラ紹介を書いておきます(愛用しているキャラメーカーは限定公開になってしまったのでURL略)。

キャラ紹介① 白花ちゃん

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23歳成人女性の主人公です。無気力でダウナー、常に楽な方へ流れ続ける低燃費な色白の美人です。
新卒で入った会社を二週間で退職し、現在一人暮らし引きこもり生活二年目に突入しています。一日中映画を見ながらゴロゴロ過ごしている有様に悩むこともなく、コンビニの廃棄弁当を漁って食糧を確保することにも全く抵抗がありません。

「周囲に蛆虫を大量に湧かせる」という終わっている体質を持っており、特に食事中はオートで湧いてくるためいつも蛆虫を食べています。一人で無限に虫食をする有様は、多様性に寛容な昨今でも到底受け入れられるものではなく、まともな人間社会からは距離を置かれた結果、奇人変人の知り合いばかりが増えていくことになります。

とはいえ特にこだわりのない適当ぶりは人間関係にも及んでおり、他人に対する関心が極めて希薄です。いつどこで誰にどう思われても気にせず、また自分も他人に対してどうこう思うことがありません。何も求めないが何も排斥しないために誰とでもフラットに接することができてしまい、特に同類の異常者からは歪んだ好感を持たれやすい受難ハーレム主人公体質でもあります。

 

キャラ紹介② 黒華ちゃん

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主人公の妹のヒロインです。

白花とは真逆にネアカのハイテンションガールです。どこでも中心になれる人気者属性で、物事への感度が高く世渡りもうまいです。Youtubeに自分のチャンネルを持っていてVtuber配信と顔出し配信を両方やるようなタイプです。が、そういう長所に縁のない姉とはやや疎遠な状態が続いています。
ただしドロップアウト体質は姉と同じです。中卒で進学せずに家出して裏社会のアンダーグラウンドに潜っており、ブラックハッカーとして生計を立てています。生来の好奇心の強さからエンジニアとしての天賦の才を持っており、ハードもソフトも自在に扱えます。

「身体を蚊の群れに作り替える」という謎の体質を持っています。蚊の群れになってどこにでも侵入して飛び去ることができ、文字通りのバグとして裏稼業にも最大限活用されています。
いかにも潜入工作向きの体質に合わせて自覚的なトリックスター気質を持っており、常に黒幕として振る舞おうとする癖があります。ひっかけ待ちでリーチをかけるような奇策を好みますが、最終的にはそれもコミュ力の高さで場の盛り上げに変えてしまうことが多いです。

 

キャラ紹介③ ジュリエットさん

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メイドで殺し屋のヒロインです。
完璧を擬人化したような人間で、暴力も奸計も何でもこなせます。別に誰かに仕えているわけではなく、美少女アニメオタクなので普段からメイドのコスプレをしています。慇懃無礼な敬語もキャラ作りの一環に過ぎず、本名もジュリエットではありません。

一見すると物腰穏やかな常識人ですが、その本性は壮絶な容姿至上主義者です。たまたま白花は美形なので優しく協力的に接してくれますが、醜い人間は足で擦ったゲロ以下くらいにしか思っていません。人権を認めないことはもちろんコミュニケーション対象としてすら認識していないため、完全に無視するのがデフォです。

また、彼女自身も自分が二人といない美人であると自覚しているナルシストでもあります。つまり強烈な容姿差別はそのまま自分への特権エリート意識でもあり、この世で最も美しいが故に最も価値のある存在は自分であると何の留保もなく考えています。まず何よりも自分第一、それ以外の全てをノータイムで犠牲にすることができるタイプです。

 

キャラ紹介④ 椿ちゃん

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吸血鬼で公務員のヒロインです。

白花と同じゼミの出身です。かつては白花を先輩と呼び慕って後ろから付いてくる可愛い後輩でしたが、今では引きこもった白花を軽蔑して辛辣に当たってくるようになりました。
引きこもりを見下すだけのことはあり、まだ新卒ながらも極めて優秀な人材です。特に事務よりも現場で能力を発揮するタイプで、未知の事態にも機転を利かせて適切に対処できるほか、利害の一致しない相手と交渉する想像力も持ち合わせています。

ただし椿自身の自己評価は社会的な評価の高さに全く追い付いていません。むしろオールラウンダーなだけで特に突出したところがない自分に強いコンプレックスを抱えています。
保守的な優秀さはそれはそれで一つの稀な才能ではあるのですが、彼女が本当に憧れているのは平然と蛆虫を食べ始める白花のような逸脱者であり、黒華やジュリエットのようなアンダーグラウンドの住人たちにも暗い憧れを抱いています。公務員として治安を維持するために白花の周囲に集まってくる危険分子の変人たちと接触する中で、ユニークな異常者たちと平凡な自分を比べて自尊心を削る難儀な苦労人です。

 

キャラ紹介⑤ 遊希ちゃん

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黒華の友達その一です。野球少女な元気小学生のヒロインです。

子供らしく愛らしい容姿に加えて礼節をわきまえてしっかりした僕っ娘ですが、アンダーグラウンド育ちのために倫理観がやや荒んでいます。わりと武闘派で常に金属バットを携行しており、小柄ながらも身体能力はかなり高く、いざというときは武力の行使を躊躇しません。その辺の成人男性くらいなら一撃で撲殺します。

「周囲に丈夫な蜘蛛の巣を張る」という謎の体質を持ちます。蜘蛛の巣には接触した相手を拘束する効果があり、足止めやサポートとして汎用性が高いです。いかにも発展途上っぽい支援能力は周りの年上の女性たちから重宝されると共に、有能で可愛いキッズとしてまあまあ可愛がられています。

 

キャラ紹介⑥ 紫ちゃん

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黒華の友人その二です。眠り姫な小学生のヒロインです。

だいたいいつもパジャマみたいな服を着てすやすや眠っており、何を考えているかよくわかりません。起きて移動するときも誰かに背負われていることの方が多いです。ほとんど喋ることもなく、積極的に動くのは食事で何かを黙々と食べているときくらいです。

「周囲に蛞蝓を大量に湧かせる」という白花と似た体質を持っています。白花の蛆虫が特に食べ物によく湧くのに対して、紫の蛞蝓は水場によく湧いてきます。白花は蟲撒き散らし仲間として紫に対して珍しく一方的なシンパシーを持っており、わざわざ蛞蝓が湧いてくる風呂場で一緒に入浴したりしますが、紫は相変わらず眠ったままで実際のところ割と何でもいいと思っています。

22/3/27 お題箱96:統計コンペ、ホロライブ最強議論、資格勉強etc

お題箱97

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399.統計検定合格おめです。
個人的に興味あるので Kaggle とか TopCoder Marathon Match, AtCoder Heuristic Contest, Codingame, その他データサイエンス系コンペ みたいな統計スキルが直結するタイプのコンペに出てみて結果教えて欲しいです。

ありがとうございます。

データサイエンス系の資格は他にもいくつか取得しようと思っていますが、コンペ・コンテスト系の催しにはほとんど関心がないです。それは現在のところ僕は実世界を改善することを目指すエンジニアではなく数学的な理論を楽しむディレッタントだからです。僕の主目的は自分の知識のスキルツリーを育てることで、現実の課題に対してソリューションを得ることではありません。

補足412:全てにおいてそうというわけではないですが、僕はスキルツリーを確実に育てたいがために一度得た知識がすぐ型落ちになる事態を嫌うことがあり、その傾向性は「すぐに却下される可能性がある最新の知識を追わず、自然淘汰を経て定着した知識を回収しようとする」=「意識的にレイトマジョリティでいようとする」挙動として発現します。例えば僕が技術的な知識にアクセスする目安は「オライリーが日本語訳の解説書を出す」くらいの段階です。その段階はもう自分で最新の英語論文にアクセスできるようなアーリーアダプター層が吟味し尽くして生き残った知識の上澄みが日本語の簡単な解説書しか読まない情報弱者向けにようやく降ろされてくるフェイズで、それ故に定着されるべき知識であると判断できるからです。

とはいえホワイトボードとペン基準の知識しか持っておらず実装が全くわからないのもどうだろうという気持ちはあるので、基礎的な実装に関する知識だけ軽く齧る目的で少し参加するのはアリです。もしかしたら僕が常に持っているゲーム志向がコンペにカチッとハマって普通にのめり込む未来もあるかもしれませんし、温度感は気が向いたときにやってみてから考えます。

 

400.LWさんのブログで紙の終わってる(場外戦術や治安の悪さ)を話題にするので思ったんですけど、麻雀漫画みたいにイカサマでも場外戦術ハッタリ使っても状況として勝つ!みたいな描写を描く作品ってあるんですかね?あまり見ないし、そもそも何が何でも勝つ!みたいな態度を擁護する人も少ないのが個人的に意外だと思った
二次創作、もしくは販促じゃない作品ならそういう描写を中心としたバトルってあるんですかね

うーん? カイジみたいなギャンブルものでルールの穴を突いて勝つのは当たり前だし、ダービー戦みたいな勝負エピソードでイカサマとかハッタリを使うのもありふれているので、多分それ以外でってことですよね。
露骨にイカサマが肯定されるギャンブルジャンル以外かつ、(頭の良いキャラのちょっとした機転ではなく)作品内で一貫して何が何でも勝つというテーマで勝負を描いている作品ということになると、パッと思い浮かぶのはワンナウツとかでしょうか。勝負ごとの最大手はスポーツで、伝統的にスポーツ作品はフェアプレイが王道として受け入れられているとはいえ、邪道スポーツものとかは探せばけっこうあるような気もします。

 

401.それっぽいけど全然中身のない話ってできますか?

できると思いますが、「中身のない話」というのがどういう話か次第ではあります。言うて支離滅裂な文章でなければそれっぽい時点でけっこう中身はあります。

最初にパッと思い浮かぶのはTwitterでよくあるエビデンスがない割に主語がデカい人生訓みたいなツイートですが、アレはアレで実際に有効なシーンが無いわけではないので一概に中身がないとも言い切れないところがあります。
あとは最新ニュースをキャッチして色々意見を言ってるから普段から物を考えてるインテリなのかと思ってフォローしたら「あっこいつ目についた話題に脊髄でとりあえず逆に張ってそれっぽいこと言ってるだけで本当は全然中身ない!!」って一週間くらいで気付くやつとか、それは人に中身がないだけで話には中身があるのかもしれませんが。

 

402.ブログとか小説書くのに一番集中できる場所ってどこですか?

いわゆる作業場所的なところ、自室とか図書館とかスパ銭の休憩所とか喫茶店とか献血ルームとかです。机が広くてWifiと電源があって椅子が柔らかいと嬉しいみたいな一般的な基準以上のこだわりは特にありませんが、強いて言えば無料で一日滞在できる図書館が最強ではあります。ちなみにこの文章は両国のスパ銭にあるワーケーションスペース「湯work」で生成されています。

個人的には、最も集中できるベストプレイスを一つ探すよりは程々に集中できる場所の候補を移動圏内にたくさん持っている方が重要な気がします。どこだろうとずっと同じ場所で同じことをしていると飽きるので、直径1キロ圏内くらいの近場で複数の作業ポイントを作っておいて集中が切れたときに移動して気分転換するのが強い動きです。
例えば僕は朝から自転車で新宿に出て、新宿御苑とかコメダ珈琲×3とか図書館×3とかの作業場所候補で作業して、数時間スパンくらいで飽きたらチャリチャリ移動して1日を過ごすのが休日の黄金パターンの一つです。が、これは施設が充実している都心部じゃないと難しいのかもしれません。

 

403.そういえばsaize_lwのアカウントのリンク旧サイゼのままだよ

ありがとうございます。更新しました。
ちなみにそこから飛んでいるわけでもないと思いますが、旧サイゼは未だに遊戯王GXの感想記事(→)が定期的にリンクを張られて流通し続けています。

 

404.資格試験合格おめでとうございます。
「資格勉強はシャドバのラダーと一緒」という旨のツイートを拝見し、おお~やっぱ強いなぁこの人は…って震えていました。
自分は恥ずかしながら勉強ができない側の凡夫であり、偏差値55くらいの大学に行き、社会人になってからもひーひー苦痛を感じながら資格勉強をしてはギリギリの点数でなんとか受かるみたいなことを繰り返しているのですが、LWさんが勉強が苦痛ではない理由って何でしょうか?自分には理解できない感覚なので、勉強が苦痛ではない理由、また恐らくそうなった過程など少しでもアウトプットして頂けると嬉しいです。

ありがとうございます。

ただ最近は「資格勉強とゲームが一緒」というよりは立場が完全に逆転してしまい、その弊害が深刻になってきています。ゲームを起動しても10分くらいで飽きてすぐに勉強に戻ってしまうため全然進まず、ゲームコンテンツを消費できない上に周囲のゲーム話にも付いていけなくなっています。突然ポケモンがやりたくて新宿を走り回ってSwitchとアルセウスを買ったのが2ヶ月前ですが、まだプレイ時間が3時間しかなく、このままでは1年に1本くらいしか遊べなくなってしまいます。

資格勉強が苦痛ではない理由はたぶん複数ありますが、逆転してしまう程度にはゲームと同じようなものなので、ゲームのモチベーションをそのまま転用すればいいだけです。
ゲームのモチベーションといっても「対戦相手をリスペクトしてお互いに成長できるから」みたいなe-sports的な嘘の建前じゃなくて、本当の理由の方です。「雑魚を蹂躙するのが楽しいから」「自分の優秀さを確認して周りを見下したいから」「他人の人生を破壊したいから」とかそっちの方ですね。漫然と勉強していてもつまらないので、モチベーションから逆算し、こういうインセンティブが機能するように自分で資格勉強をレベルデザインするのが一番良いと思います。

「社会人になってからもひーひー苦痛を感じながら資格勉強をしてはギリギリの点数でなんとか受かる」というのはたぶん趣味ではなく会社に言われて受けているのだと思いますが、それではモチベーションが上がらないのも仕方ないと思います。資格を取って周りと同じ水準になるのはマイナスをゼロにしているだけで、ゲームリザルトとしては「引き分け」だからです。最終到達点が「勝ち」以外になっている時点でゲームとして成立していません。
資格取得を明確に「勝ち」にするには、資格を取得したというゴール状態をゼロではなくプラスにする必要があります。つまり取得する資格のレベルを周りより二段階くらい上げるしかありません。これは「リスクを取ってリターンを狙え」みたいな話では全く無く、ゲームデザインの前提の話です。「周りと同じ水準になる」というのはゲームの目標としては機能しませんから、自分の優秀さを実感して周りを見下す勝利の快感を得るためには周りから突出するのが最低条件になります。
僕が統計検定で初手から1級を取ったのもそういうところがあります。僕は会社に言われたのではなく勝手に取りましたが、別部署で分析業務とかをやってる人が2級持ってるのは何となく小耳に挟んでいたので、「じゃあ今から2級取っても勝たんし意味ないから1級取るか」と思ってゴールを1級に定めました。

ところで「どこまでの資格を取れば自分が勝ったことになるのか」という勝利のライン取りは自分が見ている世界に相対的に決まってきます。上を見始めれば司法試験と医師免許を両方持っているような人も世の中にはいるわけで、そこを仮想敵に定めてもあまり良いことはないです。我々は勝ちの快感を味わいたいだけなので、むしろ軽く薙ぎ倒せる雑魚を探す方が建設的です。
いまどきTwitterで意識だけ高い割にはレベルが低い資格クラスタみたいのが無限にあるので、適当にフォローして交流しつつ「余裕で上位資格を取れてしまった俺はこいつらよりもめちゃ優れているな……」という勝利宣言をゴールに設定するのでも良いと思います。ゲームの快感がドライブする仕組みを資格勉強に作りましょう。

 

405.ホロライブが大好きになっているオタクはTLで10人くらい見ているのですが、最強議論スレ的な楽しみ方をしているのはLWさんだけで、面白い見方をしているなぁって思っています。Vtuberをアニメキャラクター存在として捉えようとしているスタンスは理解しているつもりですが、最強議論スレ的な見方をするのは「二次元美少女が強いほど嬉しい」という感情があるからでしょうか?またそれがYESの場合は、「二次元美少女があり得ないほど強いとファンタジー性が高まって嬉しい」という理解で合っているでしょうか? いやいや違います等含めてご回答頂けると嬉しいです。

ありがとうございます。最強議論スプシは随時更新中です(最新版では先週デビューしたID3期生が追加されました)。

docs.google.com

周囲からも俺しかやっていないと思われていますが、

Twitterで「ホロライブ 最強議論」とかで検索すると国内で3人くらいホロライブ最強議論クラスタが存在しており、新情報が出るたびに沸いている様子が確認できます。

「二次元美少女が強いほど嬉しい」はイエスで、「二次元美少女があり得ないほど強いとファンタジー性が高まって嬉しい」は概ねノーです。
異常に突出したハイスペックはファンタジックな感じが嬉しいというところはありますが、別に他の文脈でファンタジックでも特に嬉しくはない(有り得ないほど身体が弱いとか)のでせいぜい消極的なイエスに留まると思います。これは戦闘美少女を好むというシンプルな性癖です。

 

406.百合ップルは愛情が一方通行な方がいいと考えていますか?
(椿白花、サミーレイス、彼方立夏など、片方はもう片方の事が大好きなのに反対はそこまでではないカップリングが多く見られるため気になりました)

確かに!! 自分では全然気付いていませんでしたがそれは明確にあります。自分の小説で自分では気付いていなかった性癖が発見される閃き感は凄いですね。『こころ』が授業で取り上げられてるときの夏目漱石もこんな感じなのか?

たぶん別に一方通行でなくても良いのですが、お互いに好き好きな百合をかなり強く忌避しているというのが真相だと思います(画像とか動画でビジュアル的な旨みがある場合を除く)。自分が美少女になる場合はそれで全然いいんですが、外から見る作品としては抜きゲー的なものでしかなくてお話として全然面白くないからやるべきではないという警戒心があります。

 

407.お題箱回92の366で聞かれてた関連ツイートはhttps://twitter.com/vanity_ts/status/1430185493304598534で、それについて答えてたのがhttps://twitter.com/lw_ru/status/1431949351383801856だと思います。つい発掘してしまいました。

saize-lw.hatenablog.com

ありがとうございます。僕じゃなくてvanityのツイート拾ってこられる発掘能力が天才すぎますね。「こういう奴ら」との溝を徒に生むのは本意ではないですが、せっかく発掘してくれたことに敬意を表してリンクを張っておきます。

なんかこういうツイートしてる自覚全然ないんですけど、Twitter社のアルゴリズムは全てを見抜いているんでしょうか?

 

408.可愛い女を作るめーかーで、すめうじの登場人物を作ってみて欲しいです
LWさんが各キャラの顔をどのようにイメージしていたのか興味あります

作りました。以下のツイートに主要キャラを全部ぶら下げてあります。
いずれ生産コンテンツでこのイラスト込みでちゃんとプロフィールを書いてあげようと思います。

※可愛い女を作るめーかーはフォロワー限定公開になってしまったのでURL省略します…… 

22/3/12 2022年1~2月消費コンテンツ

2022年1~2月消費コンテンツ

先月と先々月の消費コンテンツです。
少なくとも今年いっぱいくらいはアニメより何かの書籍とか理系学問を優先していそう。結局今期唯一見てたファ美肉も4話くらいで力尽きてしまったしアニメ卒業か?

  • 2022年1~2月消費コンテンツ
  • メディア別リスト
    • アニメ(12話)
    • 漫画(26冊)
    • 書籍(8冊)
    • 映画(2本)
  • 良かった順リスト
    • 人生に残るコンテンツ
    • 消費して良かったコンテンツ
    • 消費して損はなかったコンテンツ
    • たまに思い出すかもしれないくらいのコンテンツ
    • 以降の人生でもう一度関わるかどうか怪しいコンテンツ
  • ピックアップ
    • 有限性の後で
    • 亡霊のジレンマ
    • なぜ世界は存在しないのか
    • スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
    • 天然知能
    • ザ・ファブル
    • 半径1メートルの想像力 サブカル時代の子ども若者
    • 二月の勝者(11~14巻)
    • Sonny Boy
  • 生産コンテンツ
    • ゲーミング自殺、16連射ハルマゲドン
    • キャラ紹介⑦ 白花ちゃん

メディア別リスト

アニメ(12話)

Sonny Boy(全12話)

漫画(26冊)

ザ・ファブル(全22巻)
二月の勝者(11~14巻)

書籍(8冊)

天然知能
黒板の思想
ヒミツのテックガール
たった1日で即戦力になるExcelの教科書
半径1メートルの想像力 サブカル時代の子ども若者
有限性の後で
亡霊のジレンマ
なぜ世界は存在しないのか

映画(2本)

ホームアローン
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

 

良かった順リスト

人生に残るコンテンツ

有限性の後で

消費して良かったコンテンツ

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
天然知能
亡霊のジレンマ
二月の勝者

消費して損はなかったコンテンツ

なぜ世界は存在しないのか

たまに思い出すかもしれないくらいのコンテンツ

ザ・ファブル
ヒミツのテックガール
半径1メートルの想像力 サブカル時代の子ども若者
ホームアローン
たった1日で即戦力になるExcelの教科書

以降の人生でもう一度関わるかどうか怪しいコンテンツ

Sonny Boy
黒板の思想

 

ピックアップ

有限性の後で

かなり良かった。『虚構世界の存在論』や『分裂病の精神病理』に並んで人生に残る哲学書の一つ。

簡単ではないものの、ギリギリ誰でも読めるレベルの上限くらいだと思う。カントやヒュームについて多少は事前知識がないとやや読みにくいのはあるが、必要な情報は概ね全部ちゃんと書いてあるし、論理展開が明晰で理解を深めるための具体例や想定反論の提示にも富んでいる。一読でスッと理解するのは厳しいにせよ、周回すれば全然読めるくらいの感じと思われる。
訳者の千葉雅也による巻末の訳者解説が非常に親切なのもありがたいところ。密度の高いメイヤスーの文章からエッセンスだけ取り出してとりあえずのレールを敷いてくれるため、そちらとも並行しながら本文を読むことでかなり理解しやすくなる。

元々いわゆる思弁的実在論の先鞭として論旨を軽く紹介されているのは何度も見たことがあり、アバウトには内容を知っていたが、ちゃんと元を読んでみて紹介文ではなく原典に目を通す価値が高い名著だと感じた。
元々この本はいかにも紹介に適したキャッチーな主張を軸としていて、それはタイトルで既に現れている。サブタイトルである「偶然性の必然性」とは、かなり噛み砕いて言えば「あらゆる法則や事象は偶然的であることが必然的である」、すなわち「全ては理由なき偶然の産物であるから今すぐにでも変更される可能性が必然的にある」、具体的に言えば「例えば次の瞬間には大地が崩壊したり人々が芋虫に変身するようなことがあり得る」というような話だ。このスタンド能力っぽい世界観は哲学的な主張としては思考実験を極めた類のもので妥当性の主張には欠ける極北タイプだろうと読む前は思っていた。

しかし実際に元論文を読んでみてわかるのは、その奇抜な主張を擁立する理路にこそ本当の力点があるということだ。「『偶然性の必然性』という主張を必要とする現代の問題」「『偶然性の必然性』という主張を正当化するロジック」「『偶然性の必然性』から演繹される結論」といった周辺文脈がまるで科学論文のように極めて明晰な形で整理されている。よって一番キャッチーな部分だけ拾うのと、全部に目を通して堅実に積み上げられた問題意識と論証が背後にあることを確認するのとでは印象にかなり違いが生じる。

本を要約して解説するブログではないためそれらを詳説するつもりはないが、最も入口になりやすいと思われる、メイヤスーが考える現代哲学の問題点だけ紹介しておこう。メイヤスーは哲学領域においてカント主義があまりにも普及した結果生じた歪みとして以下の二つを挙げている。

・素朴な実在を認めない現代哲学では観察者が生まれる以前の科学的な知識を文字通りに解釈できない。ビッグバンの素朴な実在を認められない以上、ビッグバンには「我々にとって事後的に振り返ればまるで存在するかのように思われる何か」くらいのポジションしか与えることしかできないが、それは「全ては五秒前に完全な形で生まれた」と主張する創造論者と大して変わらないのではないか?
・科学啓蒙が全世界的に進んだにも関わらず、何故か他人の蒙昧な神学的な信仰を真っ向から否定することは全く許されなくなっている。スパモン信者という免罪符が成立してしまうような、過度にリベラルな宗教的風潮はどこから来ているのか?

いずれも高尚な哲学的懸念というよりはかなり地に足の付いたアクチュアルな問題であるように感じるがどうだろうか?
なお同じくロジカルなスタイルから突飛でキャッチーな主張に辿り着く哲学者として反出生主義のディヴィッド・ベネターを取り上げたことがあるが、ベネターは実存的な問題には無関心な素振りしか見せないのとは対照的に、突飛な主張とアクチュアルな問題意識が接合しているのがメイヤスーの魅力的なところだ。それは『亡霊のジレンマ』における神義論でもよく現れている。

『有限性の後で』はサイゼミでも軽く取り上げる予定なので、またそのときに何か書くかもしれない。ちなみに次回のサイゼミはあの「みそは入ってませんけど」のみそ氏がP≠NP予想や暗号理論について解説してくれるらしいので、その前座くらいになりそう。

 

亡霊のジレンマ

『有限性の後で』のファンディスク。
『有限性の後で』から派生する発展的なトピックを全六章で扱っており、『亡霊のジレンマ』から読んでも全然わからないので、あっちを先に読むのがマスト。個人的には三章と四章が面白かった(たぶん淫夢と同じで四章が一番人気そう)。

三章ではタイトルにもなっている「亡霊のジレンマ」を扱っている(ちなみに「亡霊のジレンマ」を扱っているのは三章だけで他の章は全く違う話)。真の喪と正義の実現について論じる中で「非業の死を遂げた死者が全員復活して正義が果たされる」(は?)という突飛な主張が繰り広げられ、これは一見すると月刊ムー並のトンデモ話ではあるが、その背後には神義論のジレンマを解消するロジックがあって消去法的にこれしかないという道が選ばれている過程はやはり『有限性の後で』と同じだ。

四章では『有限性の後で』の主張を文学に応用する戦略について論じている。個人的にメイヤスーへの好感度が一番上がったのはこの章で、めちゃめちゃ感じるところがあった。というのも、俺は哲学的な理論を見るとすぐ何らかのテーマとかスタンド的な能力としてエンタメに落とし込むにはどうすればいいのかをとりあえず考える癖があり、その結果が創作活動であったりする。だから新しく思弁的唯物論を立ち上げたメイヤスー自身がまさしくそれをやっているのはかなりウケた。「特殊なタイプのSFを書けばよいのでは?」とか「多分こんな感じじゃね?」と色々案を出しながら試行錯誤しているのはオタクの雑談みたいな感じでかなりよい。

 

なぜ世界は存在しないのか

以前にも読んだが再読。
メイヤスーは面白過ぎたが、メイヤスー以外の思弁的実在論(ガブリエルとかハーマンとか)は別に全然面白くなかったような記憶があって、「他の勢力も今読むと実はそのくらい面白いのか、それともメイヤスーが突出していて他は別に面白くないのか」を確かめるために読んだ。
結論から言えば、やはり『なぜ世界は存在しないのか』は大して面白くないし多分メイヤスーだけが突出している。

過去に読んだときに比べれば多少は面白くは感じたが、論証が弱すぎるという印象はどうにも拭えない。
「どうして実在や事実との接触を主張するのか」というカント以来のクリティカルな点に対して、結局は「だって実在してるだろ?」と肩をすくめるだけで議論らしきことは何もしておらず、仮想敵とする構築主義に反論できているとも思えない。
事あるごとに最近のテレビドラマや映画のタイトルを挙げて絡めてくるところに大衆への配慮とすり寄りがあり、メイヤスーの緻密な議論に比べると見劣りするというか同じ土俵で書かれた本ではないだろう。著者のガブリエルはこの本を専門書ではなく一般書として書いている点は考慮しなければフェアではないかもしれず、別の論文などを当たればもっとちゃんと書いてあるのかもしれない。

一応、説得力を一旦脇に置くのであれば頷けるところも多い。「世界は存在しない(にも関わらず対象は実在する)」という主張は限りなく地に足が付いており、「とりあえず体感にはめっちゃ合っている」という意味では一定の価値がある。というのは、「絶対的世界像を否定しつつも実体のない相対主義も回避する」という姿勢は実践的な意味では有益だろうということだ。
根拠の論証を差っ引いた代わりに「世界は存在しないことにすれば様々な活動はこんな風に有用ですよ」と紹介する応用パートは充実しており読み応えがある。「自然科学は唯物論に陥らなければ有益、芸術は存在の背後に目を向けさせる点で有益、宗教は無限後退する文脈を捉えようとするときに有益」という具合である。

ちなみに巻末に付いている用語辞典には最大の評価を与えたい。単語の定義を短文で単刀直入に与えているのが素晴らしい。単語の定義を緩く取って意味を多重化したり、最悪の場合は誰も定義を説明できないような単語で文章を書くようなスタイルには(理系出身ゆえ)個人的にかなり忌避感があり、明晰を目指すスタイルをいつでもリスペクトしている。

 

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

かなり面白かった。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を見るために見始めたがガチの名作(しかし『ノー・ウェイ・ホーム』は『ファー・フロム・ホーム』を何段も超えてくることになる……)。

ネタバレ回避のため追記に飛ばす。

 

天然知能

なかなか面白かった。郡司ペギオ幸夫先生の講義は大学で最も印象に残った講義の一つだったので、いつか著書をいくつか読もうと思っていてようやく読んだ。

アバウトに言えば天然知能とは「文脈の不確定性と自己言及の不可能性ゆえに、文脈や対象を一意に指定することはできないので常にズレが生じるよね」というような事態をポジティブに捉えたものだ。「実は言語と意味はそんなにきっちり対応してない」みたいな話はポスト構造主義でよくある話ではあるが、ポジティブな描像を図式的に与えているのが良い。ハーマンの四方対象みたいな図だなと思ったら中できちんと紹介されていた。

天然知能的な事態が色々な領域で見出されることが紹介されており、どれも結構面白いが、個人的にはジョンサールが提起したいわゆる「中国語の部屋」についての新解釈がなかなか良かった。
中国語の部屋」は元バージョンでは「中国語の意味を理解している中国人」と「中国語を理解していないが完璧な入出力リストを持つアメリカ人」が少なくとも対外的には同じであることが主張されるが、郡司ペギオ幸夫先生によれば、それでも天然知能を持つ人間は機械的な入出力リストとは全然違うのである。
というのも、実際には部屋に幽閉されて退屈しているアメリカ人はボーっとしてたまに出す中国語をちょっと間違えたりするわけで、その過程で「ミスってこれ出したとき相手のリアクションがやばかったな」とか「ミスったけど問題なかったっぽいからほとんど同じ意味なのでは」とか色々学んでいくことができる。これは確かにいかにもありそうな気がするし、実際、アイヌに最初に上陸した人はそんな感じでアイヌ語を学んだとも聞く。実証的な真偽はともかくとして、文脈や対象がきっちり運用されないことによってアップデートされる知能の挙動を示す話としてよく出来ている面白い話だ。

あと、あとがきもなかなか味わい深かった。本当はもっとカッチリした形式で既存の哲学理論を紹介した上で問題点と改善点を解説するという論文のような中身だったらしいが、レビュワーから反対されてもっと身近な例を示していく内容に大改修されたらしい。それは英断。
ただしその過程で省略された「トリレンマの代数的表現」とは、恐らくまさに俺が講義で聞いて感銘を受けた自由意志と局所性と決定論の行列表現の話だろう。それは是非きちんとした形で読みたかったが、どこか別の場所で論文とかになっているかもしれない。

 

ザ・ファブル

流行っているので読んだ。若干は面白かった。

小島編・宇津保編・山岡編の三編があるが話としてはかなり単純で、どれも「悪いやつが出現する→ミサキに手を出す→ファブルが救出する」というスーパーマリオシリーズのような流れを無限に繰り返しているだけだ。エピソードごとに悪の形は変化しており、素朴に典型悪を目指そうとした小島、ファブルに個人的な恨みを持つ宇津保、劇的な死に場所を求めている山岡というバリエーションはあるが、一貫したテーマのようなものは特に感じられない。

一番面白かったのは裏社会ものとコメディもののバランス管理・ヘイト管理に腐心しているところだ。人の死やヤクザを扱うのでコメディというほど軽くはないが、ウシジマ君やシマウマほど重くなってしまっては困るので、寄り過ぎないように描写のバランスを取らなければならない。
例えば宇津保編で貝沼が勝手に死ぬところはかなり上手くやっていた。貝沼がボコられて死ぬとファブルが身近な隣人を守れなかったことになってしまうのだが、かといってファブルが貝沼を救ってしまっても貝沼はミサキと違ってあまりにもカスすぎるので読者はすっきりしない。なんか勝手に死ぬという落としどころは最も妥当な線である。

 

半径1メートルの想像力 サブカル時代の子ども若者

大学教授が書いたサブカル本。特に面白くはなかった。

現代社会の子供」「承認欲求」「キャラ作り」「教室空間のカースト」「コミュニケーションとストレス」といった単語を用いて適当に作文を書けと言われて手癖で書くような内容から特に逸脱しておらず、当たり前すぎてインサイトがあまりない。サブカル要素についても『まどマギ』や『エヴァ』が引用されつつ、大塚英志の「自然主義的リアリズム」とか、伊藤剛の「キャラ」とか、土井隆義の「キャラ」とか、御用達ボキャブラリーが乱舞する。

とはいえ別にサブカル語りをやりたくて書いているわけではなく、社会学的なエビデンスとして子供へのアンケート結果を分析して逐一明示しているところは流石に職業学者である。あくまでもこうしたアンケート結果をよりよく解釈するためのサンプルとして、代表例ないし寓話としてサブカル作品の知見を借りてみようというスタンスがある。それを裏付ける「自己決定を迫られる自己という構造は『エヴァ』の解釈には有効な枠組みを提供してくれるが、実際には強迫的に自己決定が迫られたとしても、やり過ごしたり、スルーしたりすることもできる」という記述はけっこういい。一見するとコテコテのサブカル本だが、実際の事態を現実的に捉えようとする姿勢は一貫している。

 

二月の勝者(11~14巻)

相変わらず面白い。

やはり極度の緊張状態の中で子供と親と塾が利害衝突しながら人生を決める戦いを繰り広げるという受験の基本構図がドキュメンタリー風によく描かれている。受験の二月が近付くにつれてリアリティ漫画としての性格も加速しており、保護者への説明会で一話を使い切っていたのは笑った。
ただエピソードがワンパターンなのは目につく。概ね「自己決定したい子供とそれを認められない過保護な親の対立」というテーマの中で子供が成長して良かったねという話が多すぎるが、ざっくり子育てとはそういうものなので仕方ないのかもしれない。

10巻以降の流れとしてそろそろ主人公の無料塾への参加が本格的にフィーチャーされ始め、「子供を救いたい」というキャラが立ってきたのは良かった。今までは塾講師というロールに徹するキャラだったが、一段上の目的意識が提示されてその中に位置づけ直されたことでぐっとキャラの立体感が出てきた。
特にクリパのエピソードはよく出来ている。子供の環境に応じて臨機応変に年相応の体験を提供するという主人公のスタンスを綺麗に提示しているし、受験漫画としては「塾通いをするような子供はなんだかんだ親が教育熱心で総じて恵まれている」という点から教育格差問題にもタッチしてテーマを広げているだろう。

 

Sonny Boy

先にお題箱回で感想を書いてしまったが面白くはなかった。

saize-lw.hatenablog.com

中盤まではけっこう良かったです。当初は漂流もののセオリー通りに元の世界に帰ろうとしていたのに、「自分が戻るべきオリジナルがある」というナイーブな前提が破壊され、「漂流していない自分」に戻ることはできず、どこまでも「漂流している自分」としてやっていかなければならないというのが中盤までの話ですよね。この『漂流教室』的なお約束を逆手に取ったねじ曲がった実存と本質の提示の仕方にはかなり感心しました。

ただし良かったのはそこまでです。後半の話を最大限好意的に見れば、「人生とはオリジナルに復帰できるような収まりの良い物語である」という夢は中盤のどんでん返しで破壊されたため、後半戦では全体をまとめ上げる物語的な文脈は存在せず、それぞれがまとまりなく個々に傷付いたり戦ったりしながら自分を生きていくしかないという見方は可能です。つまり面白くないこと自体をコンセプチュアルに評価するというアクロバティックは不可能ではありませんが、「エンドレスエイト」が試みとしては面白いけどアニメとしては面白くないものを8話も流されるのが普通にきつかったのと同じで、Sonny boyも試みが面白いだけの面白くない話を6話くらい見させられたことに疲弊しました。

 

生産コンテンツ

ゲーミング自殺、16連射ハルマゲドン

趣味で書いている小説の進捗報告です(前回分→)。
1~2月は概ね第十三章「神っぽいか?」・第十四章「別に発狂してない宇宙」・第十五章「パラノイアエスケープ」を完了しました。二章増えました。

ちなみに小説はGitHubで管理してます。

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ネットに上げておくとノートPCがぶっ壊れたときの保険になるのと、暇なときにスマホから読めるのが大きいです。電車乗ってるときとかに、ジャンププラスとかを開くのと同じノリでGitHubを開いて自分で書いたものを自分で読んで暇潰ししていることはよくあります。

もちろん他のクラウドサービスと違ってGitHubならではの利点も色々あって、やはり一番は差分が勝手に出ること。

f:id:saize_lw:20220313015009p:plain

前回から更新した行は赤から緑に置き換わる形で差分がハイライトされており、どこをどう直したかがすぐわかるようになっています。本来はソースコードの差分を検知する機能が日本語でも普通に動作します。
あとGoogleDriveとかで手動管理するのに比べて、GitHubは自動的に版を定義して勝手にブランチを繋いでくれるのが楽です。「ゲーマゲ_ver42.txt」みたいにファイル名を弄る必要もなく、txtファイルのドラッグ&ドロップだけで全てを自動管理できます。

字数

305014字→329125字

各章進捗

第一章 完全自殺マニュアル【99%】
第二章 拡散性トロンマーシー【99%】
第三章 サイバイガール【99%】
第四章 上を向いて叫ぼう【99%】
第五章 聖なる知己殺し【99%】
第六章 ほとんど宗教的なIF【99%】
第七章 ハッピーピープル【99%】
第八章 いまいち燃えない私【90%】
第九章 白い蛆ら【99%】
第十章 モモチャレンジ一年生【99%】
第十一章 鏖殺教室【99%】
第十二章 よくわかる古典魔法【99%】
第十三章 神っぽいか?【99%】
第十四章 別に発狂してない宇宙【99%】
第十五章 パラノイアエスケープ【80%】
第十六章 世界の有機構成【1%】

キャラ紹介⑦ 白花ちゃん

※キャラ作りに使っている「可愛い女メーカー」のURLを貼ろうとしたら限定公開になってしまっていたので略……

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女子高生プロゲーマーのヒロインです。長身で人形のように整った容姿、ダウナーかつ神秘的な雰囲気を纏う美人で、妹と組んでVRバトルロイヤルゲームに参加しています。

モデルのような外見とジャイアントキリングを連打する実績に反して、白花にはスポンサーが付くことがありません。長所を補って余りあるほどに対人能力が終わっているからです。プロゲーマー界屈指の変人である白花はインタビューを受けるたびに意味不明な受け答えで場の空気を終わらせ、不慣れな新人インタビュアーはテンパらされた挙句に泣き出してしまう程です。

可能ならば白花を避けて通りたいのはインタビュアーだけではなく、ほとんどのゲーマーにとっても同様です。白花の戦い方にはリスク管理という概念が無く、処理しなければ自分も相手も即死するようなフルリスクノーリターンの手を躊躇なく打つため、白花と交戦するのはゲームを強制的にくじ引きに変更させられるようなものです。不幸にも白花と交戦してしまったゲーマーは口を揃えて「こんなのゲームじゃない」と吐き捨てます。

主人公の彼方にとっても白花は理解不能な存在で、少なくともゲーム中はなるべく関わりたくないと思っています。
しかしそれでも彼方は白花に一目置いているし、可能ならば距離を縮めたいと思っている本当に数少ない理解者予備軍の一人です。何故なら、どんなやり方であれ白花が他の誰にも真似できない戦い方でそれなりの勝率を維持していることは、彼方にとっては敬意を払うに値する偉業だからです。
実は発言内容が終わっていることを除けば白花はわりと饒舌かつ友好的でもあるため、白花の極めて狭い交友関係の中では彼方は親友と言っても差し支えありません。

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22/3/4 お題箱回95:教科書利用、図書館利用、精神科利用等

お題箱回95

389.初心者によるプログラミング学習についての文章では、既に何かしらのプログラミング言語への知識や経験を持っている学習者が他の言語を学ぶにあたって「初心者」を自称するケースが多いと感じるのですが、ガチでプログラミングや理数系学問に関する知識が身に付いていない状態からの学習についての文章(Webページ、書籍など)でおすすめはありますでしょうか?また、LWさんは初めてプログラミングを学ぶ際にどのような方法を選択したのか知りたいです。

ガチでまだ何も知識が身に付いていない人へのオススメは「教科書」一択です。

今はプログラミングを含む情報科目が小中高の教育に含まれているため、文科省お墨付きの教材がレベル別かつ安価で流通しています。大きめの本屋か教科書会社に行って手頃なレベルのものを探して購入して勉強してください。
教科書は学校への卸とか特殊なルートでないと入手できないと思っている方もたまにいますが、普通に個人で購入可能です。教科書は内容の割にはかなり安いので僕もたまに買います。

僕は日本の正規教育をかなり信頼しており、既に検定済教科書が存在している知識についての勉強法を聞かれた場合はほぼ例外なく「教科書を購入してください」とアドバイスしています。国内トップクラスの識者たちが頭を寄せ合って必要最低限の知識をわかりやすい形で結集したものが教科書であり、その信頼度はその辺の本とか民間スクールとは比べ物になりません。
教科書を勧めると「そんな子供向けの教育じゃなくてもっと大人向けのやつ、あわよくば裏技的なやつを教えてよ」と難色を示されることもよくありますが、子供向けの教材もクリアできない人に通れる裏道などありません。もちろん目的に応じてケースバイケースではありますが、全ての基本である正規教育で賄えそうな状況ならそれで戦うのが王道です。

僕個人について言えば、僕が高等教育を受けた時代はまだあまり情報科目をちゃんと教えようという時代ではなく、自分でコードを書くような本格的な勉強を始めたのは大学に入ってからでした。大学は情報系だったものの「具体的なプログラミングの手順を教える講義」は存在せず、夏休みとかに自分で図書館から借りたC言語入門みたいなやつをやった気がします。特に強い関心や目的意識もなかったので適当に目についた本をふんわり学んでtest.cみたいなコードをふんわり回しただけでした。

 

390.自分が詳しくない分野の物事に興味が湧いて勉強したくなったとき、どのように勉強を開始すればいいかわかりません。例えば私は今、学生の無気力が心理学的にどう分析されるのかに興味がありますが、心理学はズブの素人です。このような状態からどうやって入門書まで到達するか/入門書の次に読むものをどう決めるか、などが知りたいです。サイゼリヤさんだったらどのようにしますか。長文失礼しました。

まずは大きめの図書館か本屋に行って本を探すところから始めます。ネットは「そもそも信頼できない」「体系的な知識を得るのに向いていない」という二点から基本的には選択肢に入りません(ただし本屋や図書館で上手く探せなかったときや、本を選ぶ取っ掛かりを掴むために利用することはよくあります)。

たまには実際にやってみるかと思って、この前新宿中央図書館に行ったときに自分が「学生の無気力が心理学的にどう分析されるのか」を調べたいとしてどうするかを試してみました。まずは分野としては「教育」か「心理学」あたりだろうと検討を付けて、とりあえずは「教育」の棚の前に行ってみます。

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棚の前で背表紙に目を通していくと、だいたいどんなジャンルの本があるのかや、関心がある話題がどういうジャンルに括られそうかがわかってきます。この棚の感じだと、我々の関心があるのは「何か問題のある生徒」について扱う本のジャンルっぽいですね。「何か問題のある生徒」系の本は「いじめ」と「不登校」がやたら多くて「無気力な学生」とは若干ズレる気もしますが、「色々とモチベが低い学生」ということにすれば隣接領域ではあります。
次にこの三列くらいを片っ端から捲っていい感じの本かどうかをチェックします。まだ取っ掛かりが欲しい段階なので「目次+αを見て読みたいかどうか」だけ判断すればいいと思います。一冊十秒くらいで見るとして、百冊見ても十五分もかかりません。

ざっくり読む気になった本を抽出して並べるとこんな感じです。

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色々目を通すうちに我々の関心がある話題は「教育心理学」とかいう分野で扱われているっぽいことがわかってきました。その中でも特に一番右の『やさしく学ぶ教職課程教育心理学』は広く浅くまとめられた内容が充実しており、メインウェポンになりそうな雰囲気があります。例えば我々の関心と最も関連しそうなページはこんな感じです。

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右上にある「表4.1 アイデンティティ・ステイタスの分類」という表がかなりいい感じですね。学生が無気力に陥るときの典型的な状態が記載されており、ここに目を通すだけでもそれっぽいことが言えそうです。例えば「フォークロージャ―の状態は脱したけど、人生の選択に悩んだ末に途方に暮れているアイデンティティ拡散の状態にあるのかな」などと言えれば、もう「学生の無気力状態」についてちょっとした分析が出来ているような雰囲気があります。

あとはちゃんとした本には参考文献が付いていますから、そこを見て次に読む本を決めればいいでしょう。実際、この本でもトピックごとの参考文献が列挙されています。

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先ほどのアイデンティティ危機に関する書籍は左ページの「第四章」のあたりにまとめられています。この中だと大野久『青年期のアイデンティティの発達』なんかがタイトル的にかなりそれっぽいので、そのまま検索機で探してみてもいいし、図書館なら予約カードを出して帰るのも良いでしょう。僕ならここで満足して終わりますが、当初の計画通りに「心理学」の棚に寄ってみてもいいです。

だいたいこんな感じです。
ただしこれはたくさんの本に目を通して検討を付けられる環境、すなわちちゃんとした図書館か本屋が利用できることが大前提になっています。まともな施設が無い地域に住んでいる場合は電車に乗るなりして遠征するしか手がありません(繰り返しますが、ネットは戦力ではありません)。
ちなみに僕は旅行するときは本屋や図書館をよく訪れますが、こうした利用に堪える施設があるかどうかという意味での地域間の文化格差は明確にあります。小さい図書館では置いてある本が少ないのでヒット率が下がりますし、本屋の質は地域によってピンキリです。地方では雑誌と漫画と児童書と料理本ホリエモンくらいしか置いてない本屋もザラにあり、そんな棚を懸命に捜索したところで何にもなりません。個人的には「岩波文庫の棚があること」を本屋の格の指標の一つにしており、それを満たす本屋がない地域はレッドゾーンです。

 

391.脇、皺の寄り方によっては局部に見えるという種類のフェチが存在するのですが、(私は脇フェチが理解できなかったのですがこれは理解しました)LWさんのものはお題箱回でおっしゃったようにあくまで美少女の要素?としてのフェチだけですか

確かに緋月アキラ先生など明らかに腋を女性器に見立てている絵師は一定数存在しますが、僕はその派閥ではありません。胸部が別に局部を暗示するものとして支持を得ているわけではないのと同じです。
腋は基本的にはネガティブな部位であるために解釈が倒錯的なものになりがちで、他の部位と比べてコンセンサスが取りにくいフェチズムだなと常々思っています。描き方もかなり割れる傾向があります、というのも、解剖学的に厳密に描く難易度が高い部位でもあることに加えて、胸や指先と比べると日常的には目に触れにくいためにリアルに描かなくてもそこまで違和感がないためです。

 

392.そういえば買ったFireHDの調子どうですか?小説読んだり漫画みるのに便利ならブラックフライデーのうちに買っておきたい

ブラックフライデーは終わってしまいましたが、特に問題なく動いています。
ただし安価なだけあって気になる人は気になるレベルの遅延があるようではあり、もしFireHDよりも上位のタブレットを使ったことがあってこだわる方なら大きめの電気屋とかで確認した方がいいとは思います(ちなみにFireやKindleのようなAmazon専用機は他の家電と販路が違うのか、かなり大規模な電気屋でなければ置いていないことが多いです)。
僕は全然気になりませんでした。電化製品って一度上位モデルに慣れるとなかなか劣化タイプを扱えなくなるので、自分の感性を意識的に鈍いままにしておくうまみがかなりありますね。

 

393.トゥワイスの話、詳しく聞きたい

この投稿は以下のツイートへの反応だと思います。

全体的な印象とトゥワイスの扱いについてはこの前消費コンテンツの記事で書きました。

saize-lw.hatenablog.com

僕にとっては今後トゥワイスの死や類似するヴィランの問題をどう収拾するかで僕ヒデの評価が決まりますが、一話で「最高のヒーローになるまでの物語だ」みたいなことを書いていますし多分あまり拾われない気はします。

 

394.https://twitter.com/altCtrDel/status/1469598765745328129?t=GqU6ZkeSHJHfHFCBHsdLOw&s=19

これかなり良かったです!
臭いフェチではないですが、美少女の匂いには言及してほしさがあります。alt先生の『アダレット温泉物語』をよろしくお願いいたします。

ecs.toranoana.jp

 

395.https://twitter.com/NFWTK/status/1447554548218818563
ワキです(すでにいいね済みだったらごめん)

ありがとうございます。なんか引用RTとかリプライとかLINEとかdiscordで報告が来ることはよくあります。

 

396.精神科でどんなに窮状を訴えてもなかなか薬が変わらないんですが、LWさんはこういう経験ありましたか?(あったとしたらどんな風に対策してました?)

ありました。
僕も周囲のメンヘラから相談されたことが何度かありますが、精神科医ってカウンセリングみたいに患者と会話するだけで8割くらいは任務完了したぜみたいに満足してる節があって、「色々話したけど結局薬変わってないし別に何も解決してなくない?」ということに帰り道で気付くのは精神科通院あるあるです。本当はこの先生ダメじゃね?と思ったら病院変えるのがベストですが、精神科に行ってるような状態だとそれをするのは非常にハードルが高いです。

躊躇なく恥を捨てられるタイプのメンヘラは泣き喚いたり叫んだりするパフォーマンスで医者に圧をかけて解決を試みることが結構あるようですが、まあ「普通に直で言う」というのが楽だと思います。僕はもう直接「効かないので薬を変えてください」って言ってかなり頻繁に変えて色々試してました。多分頓服含めて10種類以上は服用したと思いますが、結局どれも大して効かずあんまり意味が無かった可能性はあります。

あとは「気持ちの問題ではなく、実際に生活上の具体的な問題があることを主張する」というのも有効らしいですね。「気分が落ち込み続けている」とか「なかなか動けない」みたいなフワッとした話だとカウンセリングで煙に巻かれてしまうので、「昼飯が食えないから食える状態にしてくれ」「布団から出るのに一時間かかるから十分に縮めろ」みたいな一定のベンチマークを伴った具体的な要求をすることで、向こうにも目標を立てさせて薬を変えたり色々してくれることがあるらしいです。

これは僕を含むメンヘラネットワークから導かれた知見であって臨床的な裏付けなどは一切ないため、気持ち程度にしか参考にしないでください。

 

397.そういえばアベンジャーズEGの続き見ないんですか~?もうドラマとかもやりはじめてMCUだいぶ溜まってきちゃってますけど。

ようやくエンドゲーム以降を見始めました。
どうせコロナ禍で積極的に映画館に行く感じでもないため何となく離れていたのですが、『スパイダーマン:ノーウェイホーム』の評判が異常にいいので、とりあえずそれを見るのを目標に視聴を再開しました。ドラマは長すぎるのと今までもあまり見ていなかったので、とりあえず映画だけ追うのを目標にします。

 

398.いつもブログとツイートを楽しく読ませて頂いています。
お題箱なのですが、スマホからでは見つけることができず、存在に気付くのに1年近くかかりました。Twitterのプロフィール等に別リンクを貼っていただいたりすることは可能でしょうか? 一読者の勝手な我儘なので、そんなにお題募っても面倒だしやる気勢だけ送ってこいってスタンスなら無視してください。

ありがとうございます。Twitterのプロフィールに追加しました。確かにスマホからではなかなか辿り着けず、今までお題箱送ってきていた人がすごいですね。

別にスタンスとかでは全然なく、単に周囲からの見られ方に関する認識能力が終わっているだけです。「LWは自己マネジメント能力だけが異常に低く、他の能力から予想される妥当な水準を激しく下回っているため、端から見ていると何か意図があってわざと下手を打っているとしか思えない振る舞いが多い」と仲の良いオタクに評されたことがありますが、概ね真実だと思います。

22/2/19 約2021年売却コンテンツまとめ その2

駿河屋への売却続き

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前回の続き、部屋から駿河屋に売却したコンテンツの思い出棚卸しです。

saize-lw.hatenablog.com

詭弁学派、四谷先輩の怪談1~3

ハイキュー作者の前作。
ハイキューの連載が始まったときには「あの邪道漫画・四ツ谷先輩の作者が王道スポーツ漫画を描けるのか?」と要らぬ心配をしたものだが、作者的にはむしろバレーボール漫画の方が本命で四ツ谷先輩は練習枠みたいな感じだったらしい(wikipedia情報→)。長続きしないことを薄々感じつつ単行本を買う程度には好きだったが、案の定すぐ終わってしまった。「ジャンプ向きではないが他の雑誌なら……」みたいなことを当時の打ち切りレーススレに書き込んでいた記憶がある。

怪談をテーマとしているが、決して「怪異もの」ではないのがジャンプ漫画らしからぬポイントになっている。つまり怪談に出てくるような恐ろしい怪異と実際に戦うのではなく、取沙汰されるのはあくまでも怪談によって生まれてくる恐怖や物語化の力能の方だ。モンスター的なものはイメージとして仄めかされるだけで実在はしない。
今にして思えばこの漫画は推理ジャンルの類縁でもあり、「謎への決着の付け方がロジカルな語りである推理漫画と、それがナラティブな語りである怪談漫画の同異点とは」みたいな方向で語ることもできそうだ(が、もう売ってしまった上に売る前にも読み直さなかったのでそう語るほど記憶にない)。

 

やがて君になる1~3

1巻から面白いと思って買っていたが、3巻でそんなに面白くないことに気付いて買うのをやめてしまった(古参なので世間で流行るより先にハマって飽きた)。

俺が1巻の基本設定時点で注目していたのは主人公のアセクシャル寄りの恋愛感覚の設定で、それは実際かなり良かった。お互いに好き好き言ってるばかりで進展がない百合には辟易していたので、百合漫画というテーマであえてそういうの興味ないですよと逆に張ってくる主人公を造形したことを評価し、彼女をどのように取り扱っていくのかを楽しみにしていた。

補足411:正確に言えば、俺は萌え豚だから好き好き状態自体は全く構わないのだが、それだけで満足してしまって他の内容がスカスカな百合作品の粗製乱造に辟易していた。好き好きなだけなら一枚絵か読み切り漫画でよく、その二つが雑に消費できるTwitterという環境はかなりありがたいなあと思いながら日々そういうコンテンツをリツイートしている。

が、物語が進むにつれてなんか主人公も割と普通に恋愛体質で相手を弄びながら付き合うタイプの小悪魔系くらいのキャラであることがわかったため買うのをやめてしまった。まあこういうことはよくあり、テーマを読み違えて勝手に期待した俺が悪い。

ちなみに概ね同じ時期の百合漫画かつ同じ文脈でかなり良かったのが『青春過剰Sisters』で、こっちは最大の評価を与えているので売却しなかった。

主人公(美少女)が同級生の川崎さん(美少女)に告白して付き合おうとする話だが、川崎さんのキャラ造形がかなり優れている。「性的な意味で女の子が大好きで主人公のことも性的には好きだが、別に人間的に好きなわけではないので告白は保留する」というライン取りがきちんとできている。すぐ何もかも好き好き両想い状態にしてしまう百合漫画には見習ってほしい。

 

シャドウバース電撃コミックアンソロジー

シャドバ黎明期のアンソロ。配信当初はこんなものを買うほどシャドバにハマっていたという記憶の品。百合豚なのでアリサとルナが結婚しようとする話が良かった。

第三弾環境くらいまでは2pickをハチャメチャにやり込んでおり、100周以上で勝率7割程度をキープしていたと思う。今でも当時の環境はかなり正確に語る自身がある。配信当初はフェイスロイヤルが強かった話、第一弾では結局ネクロマンサー一強に収束した話、第二弾で現れたアドバンスブレーダーという黒船、第三弾以降のバハムートを含む高マナの捲りカードをケアするプレイ……
しかし当時はまだシャドバを競技的にやり込む風潮があまりなく、これで何者かになるみたいな感じもなく何となく飽きてフェードアウトしてしまった。シャドバは今でこそ競技DCG代表としての立ち位置を確立しているが、RAGEなどが開催され始めたのもちょうど俺が引退した頃の話で、配信から競技化までにはそこそこタイムラグがあったのだ。

 

貞操逆転世界1

相当面白い。
異種族レビュアーズが放送されていた頃にも取り上げたが、天原の高評価はこのコミックヴァルキリー版『貞操逆転世界』の存在によって担保されている節がある。これが無ければ俺は天原に肩入れしなかったが、これがあるから俺は天原の肩を持った。

saize-lw.hatenablog.com

通常の『貞操逆転世界』では男性主人公が貞操逆転世界に行くのでヤりまくりで天国みたいな話だが、この外伝では女性が主人公になった途端にジェンダーギャップが気になるギャグコメディになるという構造も込みでよく出来ている。

ただ、これも無料最新話を追えてしまっているので書籍を購入するインセンティブが特になくなってしまった。Web掲載版は以下。

www.comic-valkyrie.com

 

もっとも美しい数学ゲーム理論

たまたま手持無沙汰だったときに新宿地下の古本市でパッと買ってしまったが、サイエンスライターが書いたペラペラな啓蒙書だと気付いたのはその後だった。著者は学術的な研究者なのか体系的な実践者なのか、それとも何もないペラいライターなのかという見極めをきちんとやらなければならないことを学んだ本としては思い出深い。

 

C言語ポインタ完全制覇

かつては俺も正しく情報系の人間として本当にC言語のポインタを完全制覇しようと思っていた時期があってこの本を入手した。しかしあれから時が経ち、捨てるために読み直す頃には名前と指示の問題がどうこうと意味不明な読み方をするばかりで人の関心の移ろいを感じる。

saize-lw.hatenablog.com

ちなみに俺はエンジニアではないので実務でC言語ポインタの知識を使うことは一切ないが、非エンジニア向け言語ことVBASQLPythonはたまに使うので参照型の知識自体は稀に役立つ。
例えばVBAのオブジェクト型変数が参照型ということは最近知った。実は今までオブジェクト型変数は中身の情報量的に保持メモリもクソでかいだろうなと推測して無闇に代入や走査を行わないように若干配慮していたのだが、それは無駄な努力だったらしい。

 

テラフォーマーズ

内容的にはめちゃ面白いが、そろそろ5年目に突入しそうな休載の終わりが見えないこともありやむなしの売却。
2014年のアニメが、制作費が足りなかったのか時間が無かったのかはよくわからないが明らかに何かがおかしいレベルで低クオリティな内容で、全く盛り上がれなかったのも少し熱が冷めた要因の一つではある(その後も単行本を買い続けてはいたが、もし仮にアニメが例えば『進撃の巨人』並みのクオリティだったら今でも売らない可能性の方が高かった、そのくらいのポテンシャルはあった)。
あとずっと気になっていたこととして、キャラクターが最終的に意志決定する要因に恋愛を使いすぎだろというのがある。この世界には恋愛脳しかいないのか?

 

漢文力

河合塾で買わされたやつ。前にも「大した本ではなかった」という感想を書いた。

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ただ、内容がショボすぎるが故に却って勧めてきた予備校講師にとっては何か特別な思い入れのある一冊だったかもしれないことを伺わせる。著者が何かの恩師とかだったりしたのかもしれない。

予備校講師に関しては妙な推測を働かせてしまうのは、俺は予備校講師という人種に特別な思い入れがあるからだ。
予備校に通ったことがない人は彼らのことを教師の亜種と勘違いしていがちだが、それは深刻な認識の誤りである。予備校講師は全人格的な教育者ではない。その辺の大人がその辺の子供から金をとって学業の知識を教える職でしかなく、このために予備校講師は「取り繕わずに素の状態で子供に接する大人」という貴重な人種になることが多い。
だから予備校講師には変人が多い。「接点t」などの予備校講師ネタがネットで人気になるのも彼らが特別に変な人間だからではなく、予備校講師という職自体にそういうポテンシャルがあるのだ。

 

ミレニアル起業家の新モノづくり論

人生で親からもらった唯一の一般書で、「流動性の高い社会を意識して自分が快適に過ごせる価値観を見つけて働きましょう」みたいなことが書いてある。
あまりにも当たり前すぎてペラい論だなあと思って流し読みで売ってしまったが、今にして思えばそれは俺もまたミレニアル世代の典型であるが故に、ミレニアル世代の生存戦略を自明に内面化していたということなのかもしれない。逆に固定された年功序列の職場でもキツくても耐えるみたいな価値観が当然だった時代の人間からすると、価値観のアップデートとして一読の価値アリ!という判定になるのかも。

 

スタジオパルプ1

『かってに改造』や『絶望先生』をメタフィクションとして再解釈するという久米田漫画の中でもかなり重要なポジションにいる作品だが、掲載誌がマイナーなためにあまり知名度がない気がする(講談社でも小学館でもないが版権とかどうなってるんだろう?)。

アニメ『かくしごと』の感想を書いたときに触れた通り、それまで久米田作品の特徴だったメタでシニカルな視点が『スタジオパルプ』で極点に達して払拭され、『かくしごと』のような割とベタで泣ける話へと移行したような印象がある。

saize-lw.hatenablog.com

『スタジオパルプ』の連載自体も『かくしごと』の連載開始に伴って完結はしていないが休載のような有耶無耶な状態になっているようだ。まだ未単行本分が残っているようではあるが、続刊として出るなら読みたいところ(だが掲載誌を入手するほどのモチベーションはない)。

 

ルフランの地下迷宮と魔女の旅団

ゲームの遊び方が下手すぎてラスボス戦前で挫折したゲーム。そのときの話は1年前くらいに書いた。

saize-lw.hatenablog.com

これに関しては俺が100%悪かったし、このゲームを通じてゲームとの付き合い方を見つめ直す良いきっかけになった。が、それはそれとして今更クリアし直すモチベーションも湧かないのでとりあえず売却した。