LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

22/2/6 2021年売却コンテンツまとめ

駿河屋への売却開始

2021年の中頃から本格的に部屋の整理を始めた。

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物を捨てるのを一気にやろうとすると判断に迷って結局あまり進まないことが目に見えているので、数ヶ月スパンで徐々に進める方式を開発した。まず部屋の隅に巨大段ボールを設置し、日常暮らす中で「これは要らんかもしれん」と思うものを放り込み、ある程度溜まってきたら駿河屋に発送。
この手法が画期的なのは巨大段ボールに放り込んだ段階では必ずしも廃棄が確定しているわけではないことだ。どうしても捨てたくないと思えば発送する前にサルベージもできるので、あまり悩まずに気軽に放り込むことができる。ただ一度放り込めば「まあ要らんか」という気分になってくるもので、サルベージを果たしたアイテムはまだ無い。
既に漫画や本や玩具や映画を詰めた大きな段ボール4つほどを駿河屋に送っており、これからも順次送っていく予定である。

整理を始めた積極的な動機は部屋にトレーニング用ベンチを置きたいからだが、消極的な動機としては物理書籍から電子書籍への切り替えが進んでいることがある。特に漫画については電子専用機としてFireHD10も購入し、これからはもう新刊は全部電子でいこうと思っている。
理由を挙げれば、買う手間とか取り回しとか細かいことは諸々あるが、一番大きいのは「物理的なオブジェクトに愛着をあまり持たなくなった」という時代的な感性の変化であろう。令和はクラウド化の時代、大抵のコンテンツはわざわざ所有せずともサブスクでネット上からオンデマンド消費するのが標準となった。漫画は未だ決定版のサブスクサービスが存在せず逐一購入する必要があるとはいえ、だからといって漫画だけが特別に物理的フェチズムを発揮し続けることもない。

そんな経緯で10年以上も部屋の一角を占めていた物品でさえもドンドン段ボールに詰めてバンバン売るモードになっているが、一応は売却目録をメモしてあるので、せめてもの供養として思い出の棚卸しを行っておく。コンテンツを所有することから消費の価値が消滅した今、思い出を再生する程度の機能はまだあったとしても、それもブログに書き残すことで代替できるはずだ。

ちなみに特に思い出の無い物品も無数にあり、ここに書いてあるのは売った中での極一部ではある。

ユニ&ブラックシスター超ジャンボクッション

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2011年に受注購入してから10年以上も所持していた巨大萌えクッション。
若気の至りで買ってしまったものの、ギリギリR18ではないとはいえイラストが割とエロいし、そもそもこの手のグッズを使うタイプのオタクでもないため、未開封のまま放置され続けていた。

ジャンボクッションなのでよくあるエッチな抱き枕カバーとは異なり最初から中身がギッシリ詰まっていて分離できないのが恐ろしいところ。発送時の段ボールから出していないにも関わらず、長辺1メートルというデカすぎるトゥルーフォームへと戻るべく年々空気を吸って段ボールごと少しずつ膨張し続ける特級呪物として長らくクローゼットを占領していた。

あまりにもデカすぎて駿河屋に発送可能なサイズを超えていたため、段ボールのまま抱えて秋葉原駿河屋実店舗に直で売りに行った。

開封かつ受注生産かつ描きおろしということでネプテューヌグッズとしてはかなりの優良レアアイテムであるため、買値そのままで売却できた。それはそれで差し引き無料で10年間東京のマンションの一室に居座り続けた謎の妖怪みたいな感じもするが。

 

食戟のソーマ1~22

まだ新刊が出たら単行本で買うスタイルで少年漫画を楽しんでいた頃の遺物。これに限らず、1巻から買っている漫画が2016年頃に出た巻から突然続刊がなくなる事態が頻発しており、そのあたりで俺が単行本を買って漫画を追うスタイルを放棄したことが伺える(随時レンタルに移行したものもあるが、単に続きを読まなくなったものの方が多い)。

食戟のソーマ』も特に22巻で面白くなくなったわけではなく、概ね一貫して面白かった。初期こそしょうもないお色気漫画亜種かと思われたが、描き分けとキャラ立てが上手い登場人物たちはいずれもかなり魅力的で、料理勝負も評価軸になる技やこだわりが上手く明確に描かれており質の高い料理バトル漫画として成立していた。萌え豚なので茜ヶ久保ももさんが好きでした。

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料理バトルに並行して「オリジナリティの価値とは?」という問いが通底しており、それは中盤では「文化育成教育組織論」という少年漫画らしからぬテーマとして現れた。少年漫画なので概ね主人公が牽引する反体制の文脈に回収されたとはいえ、大量にいるキャラの間でもそれぞれの利害や思想が明確に割れ、敵味方が混然とする様子をきちんと描いていたのは評価が高い(俺はそういう群像劇的な描画をかなり好む)。

最終盤にいきなり能力バトルものになって料理テクニックの「発動条件」とか「疲労ゲージ」とか「能力を失う」とかいうゲーム的な概念が混入してきたのは迷走ではあるのだろうが、巷で言われているほど破綻していたとは思わない。中盤で「量産型よりオリジナルの方がいいよね」という話を散々やったあとに「ではオリジナリティを無限に掛け合わせられる模倣者にはどう対抗する?」という話を始めるのは筋が通っている。

思ったより褒めてしまった。萌えキャラが好きなら全然読んでいい。オススメ。

 

バイバイ人類1~3

ジャンププラス初期の名漫画。これも2016年頃で購入が途切れている。

内容はよくあるゾンビパニックものだが、それに対抗する主人公勢力が何となく連帯する程々に仲の良い美少女3人(5巻表紙)というのが普通にかなり良くて応援していた。ただ、(『かぐ告』もそうだったが)女の子が可愛いのに何故か1巻の表紙がやたらと弱く、そこでめっちゃ損をしている気がする。最初から5巻表紙みたいなタッチで良くなかったか?

主人公陣営の一人である「神宮寺凛子」さんが強いキャラで(3巻表紙)、倫理観が終わっているために「台詞が黒地に白抜き」という異常表現になっているのが好きすぎた。彼女一人だけ全編を通して全ての台詞がこの配色になっている凝りようである。

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全体の話はそこまで面白くはないが、強めの美少女キャラたちがワチャワチャと頑張る短編漫画としてオススメできる。

 

血界戦線1~10、血界戦線BtB1

これも例の断層によって2016年頃にぷつりと購入が切れている漫画の一つ。

俺はもともと『トライガン』(とマキシマム)の大ファンで『Gungrave』も購入したくらいで、同作者のこれも有り得ないくらい面白い。
ただこの際なので言うと、正直に言ってアニメ版の出来がかなりイマイチだったためにそこで若干熱が冷めた節はある。『トライガン』の頃から内藤泰弘の持ち味は迫力あるタッチと台詞と技で描かれる外連味なのだが、『血界戦線』のアニメ版はそれをエモーショナルで繊細で軽妙なタッチで描いてしまっており、それが俺にとっては徹底的に合わなかった。その噛み合わなさは主題歌に「Bump of chicken」「UNISON SQUARE GARDEN」を起用してしまうあたりに象徴的だが、とはいえそのエモ志向が未だに評価の高い『シュガーソングとビターステップ』という神EDを生み出したあたり一概に悪いことばかりではなかったのかもしれない。

第二シリーズは続刊も出ているらしいので電子で買い直すのは大いにあり。

 

ジョジョリオン1~15

例の断層によって2016年頃にぷつりと購入が切れている漫画の一つ。

これに限っては俺の購買スタイルの変化ばかりではなく、ジョジョリオン側にも責があるような気がしている。15巻といえば『ストーン・オーシャン』ではヘビー・ウェザーが発動し、『スティール・ボール・ラン』ではタスクAct3が覚醒する頃だ。だというのに『ジョジョリオン』では結局主人公が誰なのかもよくわからないまま、ソフト&ウェットとかいう「シャボン玉で包めばだいたい何でもできね?」という言ったもん勝ちスタンドがやはり誰かよくわからん敵をワチャッと倒すばかりであまり進展がない。

一応完結したらしいので良きタイミングでレンタルなりして1巻から読み直そうとは思っている。果たしてジョジョ初の微妙部なのか、終わってみればやはり神漫画なのかは楽しみなところだ。

 

悪魔のリドル1~4

アニメに激ハマりしたので買ってしまったが(アニメは今でもかなり面白かったと思っている)、アニメの方が話が先行していて一度アニメで見た話を漫画が追うという逆転状態にめっちゃ萎えて力尽きてしまった。
漫画で見た話をアニメで見るのは動くし声が付くので楽しいが、逆はデチューン感があってきついというのは学びだった。

 

はいふり1~3

アニメに激ハマりしたので買ってしまったが、尋常ではない数の美少女キャラがやたら良い作画で無限にワチャってるのが好きなだけでキャラや物語が好きなわけではなかったため途中で力尽きた。
尋常ではない数の美少女キャラがやたら良い作画で無限にワチャってる二期や劇場版などの追加コンテンツ展開をお待ちしています。

 

うちのメイドがウザすぎる1~4

アニメに激ハマりしたので買ってしまったが、アラサーの異常女たちがロリコンだったり同性愛者だったりする設定が好きというだけで、ミクロなコメディとしてはそんなに面白くないので力尽きてしまった。

 

ぱらいぞ1~2

昔、東大の新歓で漫画研究会に行ったとき「好きな漫画家は?」みたいな項目が色々書いてあるアンケート用紙を渡されたので、「新入生に人気の漫画家は?」と聞いたら「道満晴明だね」と言っていた。確かに程々にインテリで新歓で漫研に来るような大学一年生は好きそうだ。
『ヴォイニッチ・ホテル』もついでに売ったが、『性本能と水爆戦』は残してある。

 

ドリーム百合姉

カトリック系全寮制学園のお姉さま」に憧れた姉が打算的にそれを目指し、苦労人の妹が振り回される……みたいなあらすじの百合ギャグ漫画。姉の方はあまり魅力的なキャラではないが、妹の方がなんだかんだで恋愛模様に巻き込まれているのは熱かった。

2011年はもう10年前になるが、少なくとも今よりは百合が市民権を得ていなかったわけで、マリみての影響下からも抜けていないために「マリみてのお姉さま」的なポジションを戯画化することがギャグとしての百合だった……という言い方をすれば何となくそれらしくはある(真偽は怪しい)。
最近のオタクは知らないかもしれないが(という言い回しをする年齢に俺もなってしまったのか!?)、オタク界隈でも「百合」という属性を「スケベ」と大差ないような変態性欲ギャグの一つとして扱う風潮が強かった時期はそれなりに長く、それと正統なS文化を折衷した漫画という趣きもある。

 

ドM女子とがっかり女王様1

かなり面白いギャグ漫画だが、最新話無料配信されているので購入するモチベーションがなくなってしまった(リンク以下、オススメ)。

comic-walker.com

コンテンツが溢れる昨今、一つの漫画を所有して何回も読み直すことはほとんどないし、特にギャグコメディ系の作品は一度読めば十分である上に読み逃してもそれほど支障がないということで、最新話無料配信されていると購入意義がほとんどなくなってしまう。

 

欲望パンドラ

成年誌掲載だが全年齢漫画。
腋がエロいエロコメだが話はあってないようなものなので作者がたまにTwitterに投稿するイラストだけ見ればよくね?と思って売ってしまったが、主人公がショタに変わったり百合回があったり色々起きているらしいので電子で買い直してもいいかもしれない。

緋月アキラ先生のことは職人と呼ばせて頂いています。

 

一騎当千1~9

美少女バトル漫画の知見を広げるために購入したもの。中野のまんだらけで50円で投げ売りされている9巻までを買ったはいいが、続きが投げ売りされていなかったので一生途中までの状態で積まれていた。
全巻DMMで購入して電子に移行したため紙媒体は売却。概ね『天上天下』みたいな漫画だろと思っているが、まだ読んでいないため不明。

 

リアルアーケードPro.2 SA

懐かしのPS2アケコン。ホリのRAP2SAと言えばそこらで売っているチャチいもどきとは一線を画す高級モデルである。

元はと言えば遠い昔にGGAC用に購入したものだ。逆張りすぎて周りに誰もやっているやつがいないのに格ゲーを始めようとしてRAP2を買ったが、周りに誰もやっているやつがいないので結局コンボ練習だけで辞めてしまった。とはいえ最近GGSTをするときにGGACの知識はそれなりには役立っており、数年越しに投資が活きている(GGACにいたキャラは特徴や技内容がだいたいわかるが、いなかったキャラは全てが不明でキツイ)。

コントローラーより操作が楽なので格ゲーに使わなくなってもSTGやノベルゲームのプレイに活躍していたが、でかすぎて部屋の場所を取りすぎるし、そもそももうPS2を使う機会も極めて稀なのでHitBoxと入れ替わりで売却。

 

思ったより多いので次回に続く。