LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

23/10/16 2023年7~9月消費コンテンツ

消費コンテンツまとめが一年くらい遅れてたけどようやく追い付いた! ラノベを読んだり書いたり資格試験を受けたりしていた。

メディア別リスト

漫画(28冊)

双亡亭壊すべし(1~25巻)
暗号学園のいろは(1~3巻)

書籍(4冊)

物語のひねり方
史上最強のFP2級テキスト 22-23年版
史上最強のFP2級問題集 22-23年版
創作入門

ライトノベル(18冊)

死亡遊戯で飯を食う。(1~4巻)
海鳥東月の『でたらめ』な事情
バズれアリス
ミミクリー・ガールズ
最強の傭兵少女の学園生活
白百合さんかく語りき
ステラ・ステップ
ベノム
いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。
転生少女の三ツ星レシピ
ハンチバック
美少女とは、斬る事と見つけたり
私の初恋相手がキスしてた(全3巻)

映画(2本)

君たちはどう生きるか
エスケープフロムトゥモロー

資格(2個)

データサイエンスエキスパート
ファイナンシャル・プランナー(FP)3級

 

良かった順リスト

人生に残るコンテンツ

死亡遊戯で飯を食う。
暗号学園のいろは

消費して良かったコンテンツ

物語のひねり方
双亡亭壊すべし
データサイエンスエキスパート

消費して損はなかったコンテンツ

転生少女の三ツ星レシピ
エスケープフロムトゥモロー
ファイナンシャル・プランナー(FP)3級
史上最強のFP2級テキスト 22-23年版
史上最強のFP2級問題集 22-23年版
君たちはどう生きるか
バズれアリス
ステラ・ステップ
いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。
私の初恋相手がキスしてた

たまに思い出すかもしれないくらいのコンテンツ

創作入門
ハンチバック
最強の傭兵少女の学園生活
海鳥東月の『でたらめ』な事情
ミミクリー・ガールズ
白百合さんかく語りき
ベノム
美少女とは、斬る事と見つけたり

以降の人生でもう一度関わるかどうか怪しいコンテンツ

(特になし)

 

ピックアップ

女性主人公ラノベたち

saize-lw.hatenablog.com

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書いた! 今後もぼちぼち読む予定。

 

君たちはどう生きるか

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書いた! なかなか面白かった。

 

データサイエンスエキスパート

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書いた! 面白かったです。

 

物語のひねり方

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間接的に感想を書いた! 良い本だった。

今まで趣味でラノベを書く割にはハウツー本はあまり読まなかったのだが(ちょっとは読んだが役に立っている実感はなかった)、自分や他人が主催する読書会を経て少し心境の変化があって近所の図書館で手を伸ばした。

もともと俺ははっきり反ロマン派というか、小説なんてセンスや才能や感傷の産物ではなく、堅い構造やレトリックを使って数式を立てるように分析的に書けると思っている方だ。作品価値は要素にバラして言語化すれば技術として誰でも流用できる程度のものでしかないと考えているし実際そうしている(具体的な作業内容も過去の記事に書いた→)。

補足483:ただその副作用として「ロジックではなくフィーリングを求めるある種のSF」「イメージベースの詩全般」「共感ベースで書かれた陶酔的なエッセイ」のような文章を著しく苦手としていてほとんど読めないという弱点もある。

そして一般的に言っていわゆる「文学好き」はそう考えていないという偏見があったのだが、読書会で文学専攻のブロッコリーマンが「これは技術」と言うのをよく耳にした。

「これは技術」というのは「この文章は運用された技術の産物に過ぎない」の意で、「この文章は湧き出てきたセンスの賜物である」という見方に対立する。他に同じ思想を持つ言い回しとして「この書き方なら両面受けられる」というのもある。一般に小説では「単純ではない複数の解釈ができる重厚な表現」が好まれる傾向にあるが、それは単に片面の解釈しか受けられない書き方と両面の解釈を受けられる書き方があって、システマチックに後者を探して選べばいいだけということだ。読者の好みへのヒット率を上げるためにも、マーケティングとして受けは広いに越したことはない。

文学好きの素人ではなくちゃんとアカデミアで文学をやっていたブロッコリーマンが「技術でしょ」というスタンスをはっきり取っていたため、俺も「やっぱ技術だよな」という確信を持ち、技術を吸収する目的でハウツー本を読んでもよいと思うようになった。理由込みで合理的に納得できた技術は使えばいいし、納得できない技術は使わなければいいだけだ。使えそうなライブラリや関数を覚えておくのと何も違わない。

そんな感じで近所の図書館から適当に借りてきた本の内容がかなり納得できる技術だったという経緯である。

 

創作入門

これも図書館にあったハウツー本を適当に掴んで読んだ。

ラノベではなくもっとちゃんとした一般小説を想定しているが、全体的に読者の読みやすさベースで改善を考えている点は印象が良い(現場を離れた流儀には技術としての価値がない)。主に視点運用と筋の二点について解説されており、前者については学ぶところが多かった一方、後者は当たり前のことしか書いていない気がして飛ばし気味に読んだ。

全体的に、体系的な理論はあまり役立たないが、各論的なアドバイスは参考になる。視点について様々な種類や語り方などを体系的に色々分類して語ってくれているのだが、その理論は過剰に細かいところまで天下りに導入されているような印象を受け、そうあるべき合理性まではあまり感じない(ただ誤っている理由もないので話を整理する分には有用で有り得る)。

その帰結として導かれる具体例については地に足の付いた修正例や悪文を豊富に上げてくれるので納得しやすかった。例えば「ある朝、」から始めた文章はその場に居合わせた実況ではなく、後から思い出して追想している形式だと想定されるので、「昨日」ではなく「前日」「先日」と書くべきだなどという注意は言われてみれば確かにそうだなと思う。

 

暗号学園のいろは

いや面白スギイイイイィィ!!!! かなり人を選ぶ漫画なので全人類読んだ方がいいは言わないが、このブログを読んでるような人は全員読んだ方がいいです。他に類を見ない漫画なので一生忘れない作品になる。

WJの西尾維新は『めだかボックス』以来だが、あれで一般向けにだいぶ力をセーブしていたらしい! 『めだかボックス』の一番ヤバい回(安心院さんの無双回とか江迎ちゃんの告白回とか)が常に続いているくらいヤバい回しかなく、情報密度が凄すぎる。

西尾維新の異能である「言葉遊び」を、「暗号」というテーマによってエンタメに昇華しているのが非常に上手い。言葉遊びとは本来言葉が持つベタな意味の上にメタな含みを重ねる点で本質的にメタコミュニケーションであり、暗号もまた表面的な記号の上に真意を含ませるという同型の営みである。「言葉遊び」と「暗号」は相性が良いどころではなく概ね同じジャンルであるというのは、こうして提示されてみれば納得しかない。

このメタな視点は台詞や暗号のみならずイベントや人間関係にも及び、あらゆる内容にいちいち二重三重の意味が重なる超ハイコンテクスト漫画になっている。例えば、二巻冒頭あたりのこのシーンが地味に好き。

一応解説すると、この漫画のコミュニケーションレベルだと「なんとなく。」という蒙昧な回答の裏には何か深い真意があることが予想されるのが自然だ。キャラもそれをわかった上で意味深に溜めを作るのだが、「本当に別に何もない」という言葉通りの真相が読者の予想を外したギャグになっている。あまりにも平時がハイコンテクストであるため、ローコンテクストなやり取りはそれ自体がギャグになるという、コンテクストを逆手に取った転倒ギャグである。

このシーンもそうだが、「(言葉通りの意味とは別に)どういう意図であったのか」はコマ外解説やおまけページも駆使して丁寧に解説されるため、読者を置いてけぼりにしない塩梅が非常によく出来ている。一歩間違えれば独りよがりになりかねないところまで踏み込みながら、ギリギリのところで娯楽として成立させるライン取りこそが西尾維新の真骨頂なのかもしれない。めだかボックスでも同じようなことを書いた記憶があるが、西尾維新は表面的には難解っぽいキャラや能力を設定するにも関わらず、落ち着いて遠くから見れば意外なほど素直なストーリーを進めることができ、そういうバランス感覚こそが(同じような衒学系の作家と違って)週刊少年ジャンプでも通用できる稀代のエンターテイナーとしての才なのだと思う。

ただそうは言っても明らかにギアを何段か踏み込み過ぎていたのがマダミス編で、流石にバケモンすぎるだろと思ったらやはりそこで本誌での立ち位置が若干怪しくなっていたらしい。「本当の真相はよくわからないが、それでも形式的に上手く立ち回って場をコントロールする」というメタコミュニケーションとしてのマダミスは確かにヘビープレイヤーにとっては普通のマダミスなのだが、マダミスなんてやったこともない読者も多いだろうに、碌な説明もないままキャラ紹介も兼ねて知らんキャラが知らんキャラを演じる状態でそれをやるのは暴走しすぎである(マダミスやったことある俺は面白かったけど……)。

作画担当の絵もめちゃめちゃうまく、「女子高に通う美少女主人公」という立て付けの都合で美少年主人公に美少女キャラしか出ないのも男性オタク的には嬉しいところ。「球磨川の美少女版」という皆が求めていた枠のキャラがいるのも強い。

本当に正直に言うと、俺は大抵の作品に対して「まあマジでガチればこれは俺でも作れるんじゃない?」みたいな舐めたことを内心うっすら思っているのだが、これは生まれ変わらないと無理だなと思える例外的な作品。常人が一ヶ月とか一年とか一生をかけてようやく編み出すギミックを毎週ペースで出した上でストーリーとも整合させる手腕が凄すぎ、西尾維新は記号におけるラマヌジャンみたいな存在であることを再認識した。早く読め!

 

双亡亭壊すべし

面白かった。藤田和日郎の漫画が時代に合わせてすごい方向に最適化してきた。絵のタッチは相変わらずめちゃめちゃ古いが、キャラの扱いが現代的にアップグレードされていて、いまこんな漫画を描ける藤田和日郎が現役すぎるだろと感動。

今までは伏線が複雑に絡み合った重厚な人間ドラマを武器としていたが、時系列的なストーリーを減衰させ、代わりに無時間的なキャラクター紹介として漫画を描こうとする意図を感じる。

全25巻もある割に、ストーリーとしては双亡亭という巨大ダンジョンを攻略する以外の話が何もない。この漫画で描かれているのはたった一回の攻略セッションであり、ダンジョンに潜ったプレイヤーたちが目的を達成するまで総力戦で戦い続ける(一時的にダンジョンから離脱して再突入するシーンはあるが、大枠の目標は変わっていない)。

全キャラが人形使いや人形に統一されていた『からくりサーカス』等とは異なり、『双亡亭』の異能は降霊術から電撃まで何でもありだ。色々な設定を緩く受けられる世界観を用意した上で、「心の隙間に入り込む」という合目的的な敵を用いて、各キャラクターの背景開示をシステマチックに進めていく、ソシャゲのキャラストじみた手法が採用されている。そこで開示されるキャラクター造形もベテランだけあって非常にこなれており、家族に対する負い目や出自の苦しみなど、キャラ単位にまで縮退した人間ドラマが描かれている。

一応そんなキャラたちの話も個別にしておくと、作中随一の美少女キャラ・帰黒が優遇されまくっていて存在感が凄い。自らを醜形と勘違いしている絶世の美女とかいう強力な萌え設定を持ち、髪の毛による範囲攻撃、霊水による特殊特効、味智覚による探査など、他メンバーの上位互換的な能力を兼ね揃えていてバランスブレイカーすぎる。メインヒロインの刀使いが中盤で捕まって退場したので、ヒロインの場も完全に奪い取っての独壇場だ。

一方で、準主人公である青一の扱いはもうちょっとどうにかならなかったのかと思う。特殊能力を盛られまくった帰黒に比べてドリルをギュルギュルする単純物理能力しか持たないため、率直に言って、青一が出てくるとバトルが面白くなくなる傾向がある。モチベーションも少年らしく素直ではあるのだが、その分他キャラとの因縁が薄い。あとカタカナ台詞がマジで読みにくい!

ただ全体的に能力がインフレしていく傾向にはあり、初期メンバーの青一は単純な能力しかないのでインフレによって弱体化していく一方、中盤で実装された帰黒が能力を盛られまくってて強すぎるというのもソシャゲっぽい。


史上最強のFP2級テキスト 22-23年版/史上最強のFP2級問題集 22-23年版

FP2級用。FP3級で問題なく使えたシリーズのFP2級版をそのまま使用。

FP3級とFP2級は内容的にはかなり重複が多いが、3級は二択や三択が多いため適当に答えてもけっこう当たるのに対して、2級は四択や記述式になったりしているのでまぐれ当たりが減って難易度が担保されるという若干変な差別化になっている。一応、2級では法人税や法人保険などの会社系の知識が若干増えるが、FP3級をちゃんと勉強していれば2級もそのままスッと取れるはずだ。

 

いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。

あらすじと表紙で女性主人公だと勘違いして買ったら男性主人公だったけど読んだ。めっちゃよく練られてる傑作だけど、俺これ嫌い! 本当にすまん!

これは趣味じゃない作品を踏んだ俺が悪くて、嫌いな人が本心から嫌いになれるということは逆も然りであると言えるタイプの嫌いさなので、好きな人は本当に好きだと思う。傑作であることは俺が保証するので、俺じゃなくて刺さる人にリーチしてほしい!

ざっくり『君の脾臓を食べたい』と同ジャンルのコンテンツ。周囲に馴染めないことを恥ではなく誇りに思っているタイプのサブカルに毒されたしょうもない男女がエモエモしている描写が非常に巧みだ。二人の出会いを二人で再演してみたり、「サブカルクソ男女」と自分で言ってしまったり、ラブホに連れ込まれそうになって尻込むエピソードが挿入されたり、その割にはなんだかんだで「アイドルのヒロインとデートする僕」みたいな気持ち良いポイントもしっかり押さえている。哲学に詳しい友人キャラがクリプキとかを下敷きにした話をヌルっとしておく衒学的な要素も外さない。

とはいえずっと斜に構え続けているわけでもなく、未来に向かう気概がきっちりあるのはヨシである。何者になるというのがどういうことなのか、周囲と馴染んでいくことの良し悪しなど、サブカル的なスタンスそのものへの内省がテーマになっており、そのあたりをやるためのガジェットとして最近流行りのバーチャルアバターを絡めているのが上手くできている。サブカルクソ男女二人だけだとエモエモしてるだけで終わってしまうところ、そこで「いや死ねよ」という横槍をきっちり刺してくるキャラがいるおかげで問題が可視化されて物語的な解決の模索として話が動いていく。

これ映画になってほしいな~。ビジュアルを意識したシーンが多いし、クライマックスをしっかりライブシーンで〆てるのもめっちゃ映えそう。『天気の子』とまでは言わないが『HELLO WORLD』は超えられると思う。俺は見ないけど保証する、絶対流行る(ポプ子)

 

ハンチバック

読書会で読んだ。面白くはなかったが、嫌いではなかった。

ちゃんと議論するなら諸説あるにせよ、パッと見で障碍者の当事者小説という色が濃いのは間違いなく、全体的にnoteのエッセイみたいな話。「続きが気になる」といういわゆるエンタメ的な意味で印象に残るシーンはほとんどない。話として面白い面白くないというよりは、好き嫌いみたいな評価軸になってくる。

障碍者を描くにあたって「可哀想だけど可哀想くないちょっと可哀想な障碍者」みたいな絶妙な塩梅を取っているのが上手く、当事者マーケティングの巧みさというか、議論を呼び込むフック作品としての出来はそのアンビバレンスによって担保されている。主人公は障碍者として身体的な苦労が多いとはいえ、クソ金持ちなので金で何とかなることはどうとでもでき、逆に健康体だが貧者であるケアワーカー男性などが対比されている。

それを俺がどう思ったかはどうとでも言えるし気分の問題でしかないので何でもいい。どうとでも言える複層的な表現自体が「両受け出来る書き方」というやつのお手本だ。ラストのラノベっぽい転生シーンも、障碍者から一方で殴ったり殴られたりすると心象が悪いから、障碍者から離れた場所で痰と担をかけたりしてエンタメ的に面白い余地を残しておく安全弁として理解した。

 

美少女とは、斬る事と見つけたり

やや古めの女性主人公ラノベ入間人間のふにゃふにゃした人間関係のラノベしか読んだことがなかったので、バチバチの能力バトルをどう書くかに関心があって読んだ。

全てがめちゃめちゃ古い! これが2015年というのは信じがたく、なんかDDDとかその辺りを思い出す、2007年くらいの伝奇エロゲーみたいな雰囲気がむんむんに臭ってくる。殺人衝動持ちの主人公とか、異常なシスコンの男の子とか、腕が動かないから口だけで刀を振って戦うとか、当時こんなんあったけど最近見ないわ~みたいな要素がギュッと詰まっている。イラストが珈琲貴族なのもそれ。

文章のスタイルは他の作品と完全に変えていて、入間人間は書き分けを露骨にやることがわかった。お得意のポップな内面描写が減った代わりに、大量の変な比喩などを使った外部の印象描写に紙面が割かれている。

五行しかないあとがきで「よほど売れ行きが酷くなければ次巻に続きます」と書かれているのだが、次巻は出ていないのでよほど売れ行きが酷かったらしい。それほど面白くないとは思われなかったが、同時期の『安達としまむら』の方が跳ねたし優先度的に切られたみたいな感じなのだろうか。冒頭の描写が回収されない状態で終わっており、清々しく未完。

 

エスケープフロムトゥモロー

清々しいクソ映画。作者自身もクソ映画として作っていそうな映画は一定数あるが、その類のもの。

物語は率直に破綻していて語り様もないが、「ディズニーランドの暗い裏面の闇」というコンセプトはなかなかよく表現されていて一見の価値はあるかもしれない。本当にしょうもない闇から都市伝説として有名な闇まで、全てを詰め込んだためにストーリーがまとまっていないのだろう。

「実はディズニーランドの地下には秘密実験場がある」みたいなド直球の陰謀論はもちろん、家族サービスでディズニーランドに来たはいいけど内心ではかなりダルくて若い女の子に吸い寄せられてしまう父親とか、キャストをやっているプリンセスも色々しんどい思いをして頭がおかしくなっていたりとか、そういうイメージの集合としてはそれなりに面白くて見れるものがある。ここからカルト映画になれるポテンシャルは全然ある。

 

生産コンテンツ

9月末頃から次のラノベを書き始めました。

今まで20~30万字くらい書きがちだったのですが、長すぎるので今回は14万字くらいを目標にしていて、今ざっくり9万字くらいです。

コンセプトは「魔法少女と元敵幹部が七年越しに再会するガールミーツガール」で、「七年ぶりに再会した元魔法少女と元幹部が、他の元魔法少女や元幹部も巻き込みながら、再び街に現れ始めた魔獣を退治するために共闘したりしなかったりする……」みたいな話です。昔書いた話なのですが、今読み直すとクソつまらなかったので設定とかキャラを全部練り直して一から書き直しています。元は『マジカルガールズ・アフターアフター』というタイトルだったのですが、これもイマイチな気がするので考え中です。

ゲーマゲ読者向けに言うと、ゲーマゲのラストに出てきた魔法少女編の正史、彼方が降ってこずに麗華と芽愛がちゃんと出会った世界線の話です。彼方は登場せず独立した話なので、ゲーマゲを読んでいる必要はありません。

とりあえずキャライラストは欲しいので久しぶりにNovelAIを起動して余ったトークンで仮生成していますが、今回イラストをどうするかはまだ未定です。けっこう面倒ではあるけど、萌えラノベに萌え画像は必須なのでどうにかします。

 

キャラ紹介① 麗華さん

魔法少女の主人公です。七年前は愛と情けの魔法少女・マジカルレッドをやっている小学生でしたが、現在は高校生になっています。

魔法少女経験から女子小学生に執着するようになり、小学生の彼女が十人いる筋金入りのロリコンです。不審者と思われないように「面白優しいしっかり者子供好き信頼できる美人お姉さん」を目指してセルフマネジメントしており、狙った評価をきっちり得て小学生の保護者たちからのウケも抜群という外面の良さを持ちます。

いつも飄々としていて怪しく芝居がかった言い回しを好む一方、気遣いは完璧で誰からも好かれやすい自己実現タイプのハイスペックなナルシストです。ただしそれは自然に滲み出る生来の人格というよりは、意識してそう振る舞っているだけであり、自分の努力と責任において他人をコントロールできると考える独善的なところがあります。

 

キャラ紹介② 芽愛さん

元幹部のヒロインです。七年前は悪の組織で幹部・ドールマスターをやっている高校生でしたが、現在も何故か高校生の姿で麗華と再会します。

悪の幹部経験を若気の至りとして深く反省しているようであり、かつては街を破壊した兵器で今度は街を守るために魔法少女たちと共闘します。見た目には髪を明るく染めて大量のアクセサリを付けた不良で他人への態度もやや冷たいですが、人が見ていないところで捨て猫に餌をあげてたりするタイプの、根は善人のひとです。

敵幹部をやっていた頃に同性同年代の友達がいなかったことがコンプレックスであり、物事をはっきり言う割には他人との距離感に悩む難儀なぼっち気質です。再会した元魔法少女たちが初めて出来た対等な友人関係であり、敵対していた負い目もあって少し腰が引けていますが、元魔法少女たちの方は別にあまり気にしていないのが救いではあります。

 

キャラ紹介③ 綺羅さん

魔法少女のヒロインです。七年前は夢と希望の魔法少女・マジカルイエローをやっている小学生でしたが、現在は高校生になっています。

魔法少女経験からとにかく面白い物事に執着するようになり、今は高校に通う傍らで登録者数五万人くらいの中堅Youtuberをやっています。炎上狙いの動画がやや多い治安悪めのチャンネルではありますが、人を楽しませることに本気で取り組んでいるエンターテイナーです。

小柄で活発で好奇心旺盛、関西弁を喋り声がでかいです。Youtuber活動の都合で地元の不良連中にも顔が広く、迷惑や危険をあまり顧みずに楽しさ面白さを優先する節があります。かつての魔法少女としての戦いについて「皆で楽しんだ大騒動イベント」と認識していることが現在の活動に繋がっており、再び発生した騒動に対しても自撮り棒を片手に面白いことを探しています。

 

キャラ紹介④ 御息さん

魔法少女のヒロインです。七年前は正義と秩序の魔法少女・マジカルブルーをやっている小学生でしたが、現在は高校生になっています。

魔法少女経験から極めて強い正義感を持つようになり、不正を許さない真面目一徹な風紀委員長タイプです。皆の安全のためならば自分が嫌われたり苦労したりすることも全く厭わない自己犠牲精神を持ちますが、それ故に他人への当たりが強いことがしばしばあります(特に綺羅に対して)。

高身長でスタイルが良く、高校に通う傍らでご当地アイドルをやっています。しかし「地元を活性化させる」というお役所じみた理念しか持っておらず、向上心やエンタメ魂が薄く悪目立ちを嫌うために知名度は低めです。かつての魔法少女としての戦いについて「力を合わせて皆を守ったイベント」と認識していることが現在の人格に繋がっており、再び発生した騒動に対しても安全を最優先にして事態を根本解決しようと奔走します。