LWのサイゼリヤ

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20/9/30 お題箱回:ペンギンハイウェイの<海>についてetc

・お題箱71

タイトルが「お題箱回」だと既に読んだかまだ読んでないかわからないと言われたので、なんか書いとくことにしました。

あと「<特定のコンテンツ>を消費してください」「<特定のコンテンツ>の感想が聞きたいです」系のお題については、いずれそれを消費したときに答える予定です。ただ、僕は人に勧められた作品の消費優先度をそれほど上げないので消化がいつになるかはわかりません。
ちなみに今ストックされている作品は以下の通りです(20作品も!?)。

堕落ロイヤル聖処女、DTB僕だけがいない街サウスパーク×2、F91戯言シリーズ、ぬきたし、相州戦神館學園シリーズ、プラチナエンドデュラララ!!、ワンピース和の国編、はねバド全国大会編(10巻〜)、アクタージュ、あんさんぶるガールズ、マギ、タイムパラドクスゴーストライターヴァイオレット・エヴァーガーデンはたらく細胞BLACK、リーガルハイ

175.森見登美彦原作でアニメ映画化したペンギン・ハイウェイ見ましたか?感想聞きたいです

そういえば5月に見てました。

saize-lw.hatenablog.com

ただこの記事でも特に触れていない通り、内容に関してはあまり思うところがなかったですね……

本筋とあまり関係ないですが、「これいいな」と思ったのは、主人公の父親が<海>=世界の外部について語るときに用いた巾着袋の比喩です。
まず、我々のいる世界が球体状の膜に囲まれた内側にあるとしましょう。この膜がいわゆる「世界の果て」です。あるとき、世界の果てのどこかに穴が空いて外側に繋がったとします。穴の空いた風船のような形になるわけですが、もし世界の果てがゴムのように伸縮可能ならば、巾着袋の内側と外側をひっくり返すように内と外を入れ替えることができるはずです。
すると、世界の外側だったはずの部分が今度は内側に畳み込まれます。世界の外部はむしろ我々の世界の内側に浮かぶ球体のようになり、これが『ペンギン・ハイウェイ』で描かれた<海>です。陸を世界だとすれば海はまさしく外部であり、水がこの上なく滑らかに変形する物質であることを含め、この球体の海という描写には結構感動しました。

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この話の要点は「外部と内部は実は絶対的に分かれているわけではなく、むしろ接続する契機がある」というところにあります。
このモチーフはMCUの『アントマン』でも見られたものです。『アントマン』では「世界の内部への穿孔を極めたときに到達する超極微細領域は理解の埒外にある外部である」というロジックでしたが、『ペンギン・ハイウェイ』では「外側と内側は位相的に連続なものとして相互に変換できる」というロジックでした(トポロジカルに同じ)。『アントマン』が「外部を極めれば内部に転ず」という極限と循環の論理だったとすれば、『ペンギン・ハイウェイ』は「切れ目のない変化でも外部は内部に反転しうる」という連続と線形の論理であると言えます。
この内/外という対の脱構築的なモチーフに非常に引っかかるのは僕のフェチズムに過ぎず、これが直接に作品の評価をどうこうという話ではないですが、後々何かに引用できそうな予感がします。

176.型月作品ってどれぐらいプレイしてますか?

基本的にノベルゲームをあまりやらないので、プレイするメディアの作品は全く触っていないです。
型月作品にちゃんと触れた記憶があるのは、『空の境界』劇場版を公開当初から映画館で全七部全て見たことと、『DDD』の3巻を待っていることくらいですね(どっちももう15年前くらいですね……)。

そろそろFateくらい触っておくかーと思って割と最近Fate/stay nightのアニメ(最初期の2006年ver)を見たんですが、本当につまらなくてビックリしてしまいました。一つの巨大な文化を作ったコンテンツがこんなにつまらないわけがないので、アニメ版の出来が悪いだけでゲーム版は面白いだろうと推測しているのですが、ゲームは面倒なのでそこで止まってます。
そんなに自信無いんですけど、最近リッチなリメイクで盛り上がってるのって遠坂ルートと桜ルートですよね? セイバールートは2006年verアニメか原作ゲームの二択のはずで、僕はそこをクリアしないと前に進めません。

177.ドラマ(いわゆるテレビドラマ)は見ますか?

拘束時間が長くて重いのでほぼ見ないですが、この前『ウォッチメン』の海外ドラマ版を見ました(かなりつまらなかったです)。それは8月消化コンテンツ記事で感想を書くと思います。
てか半沢直樹見てないのヤバいですかね? そろそろ見ますか……

178.生命が危機に晒される営み(戦争・狩猟)が主流となる世界では女性を危険な前線から遠ざける戦略の方が生存に有利なため女性は挑戦の機会を得ることができず男性ばかりが活躍し権力を獲得していくため女性の地位は一生向上しないという考えについてはどう思われますか?

真偽で言えば普通に正しいと思います。
原始的な体制の社会で体力のある人間が権力を支配しないと想定するのには、かなり不自然な人間像の措定が必要なように思います。女性を守るみたいな事情を考慮しなくても、シンプルに力が重要な社会では力が強いやつが強いくらいの感じでも同じ結論にいくと思います。
ただ問題があるとすれば、そこから「これが本質的な権力構造だ」とか「原始的な体制で自然な状態は未来永劫に自然な状態だ」とか言ってしまうことには飛躍があるというだけです。「男性の権力が強い」という事実から「男性の権力は強いべきだ」という規範が帰結する理由は特にありません。

179.創作上のJKはちゃんとJKって感じがするのに現実の女子高生を指してJKと言われても頭の中のJKのイメージと一致しないみたいなことありません?自分の中でJKのイデアが創作側に寄り過ぎてるんですかね?

僕の頭には最初から創作上のJKしかおらず比較が成立しないので不一致に悩むという感覚はわからないですね……
現実の女子高生は僕の中ではマサイ族とかと同じカテゴリーに分類されています(現実で対応する存在を想定できない人種)。

180.ブログ記事を書いてる目的って何?もっと言うならコンテンツを消費することに対するモチベーションについて聞きたい

RPGでスキルツリーを育てる感じです。ブログを書いたりコンテンツを消費したりするごとにコンテンツに対する知見なり知識なりが蓄積されていきます。

スキルツリーを育てるにあたっては、(今までの人生で消費したコンテンツを全て漏れなく列挙できる記憶力の持ち主で無い限り)コンテンツの記録は必須です。過去に消費したコンテンツから得たものを他のコンテンツと差別化できる解像度で言語化した記録が残っていなければ、それは最初からコンテンツを消費せずに寝ていたのと全く変わりません(スキルツリーが点灯しないので)。仮に僕が消費したコンテンツの名前と感想を記録することを禁じられたら、消費モチベーションは1%くらいまで落ちると思います。

181.みそ兄貴の東大生うんぬんかんぬんの記事が7月中に出るということで楽しみにしてました。別のブログの話題で申し訳ないものの、一応エンカできる程度には親交があるようなので聞いてしまうのですが、みそ兄貴は元気にしてますか?

元気です。
しばらく「みそけど」の更新が無かったので皆で心配していたら、MtG新弾のドラフト会にヌッと出現して普通にゼンディカーの夜明けをプレイしていたのでちょっと笑いました(「みそけど」は最近久しぶりに更新されました→)。その会のときは僕は北海道を旅していたので残念ながら参加できませんでしたが、また顔を合わせて戦いたいですね。
ちなみにみそけど読者は誰も信じないと思いますが、邂逅時の記事(→)に書かれていた「私は実世界だと明るく気さくな青年で」という自己申告は真実です。