LWのサイゼリヤ

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4/3 はいふりOVAと音楽

はいふりOVA前編

録画して見た。

俺の中でははいふり二期は既に確定しているので、OVAは繋ぎと同時に二期の試金石でもある。続編特有の類型化現象が起きるのではないかと危惧していたが、OVA前編は期待を外さない出来で安心した。戦闘が無いAパート的な話は既にコミックと小説で行われており、OVAもその流儀を継承していたような印象(一応アンソロジーも読んだが、ほぼ同人誌なので除く)。

 

流儀というのは、はいふりはサブメディアでキャラの組み合わせを満遍なく扱うことに意識的な感じがする。

OVAで全員が出演するのは当然として、ココちゃんと一緒に街を回るサブ主役がツグちゃんとメグちゃんというかなり謎な人選だった(メグちゃんは本編でサクラちゃんの胸に挟まったりミナミさんに驚いたりとレベル3くらいの位置には付けていたが、ツグちゃんは10話の航海ラップで右端にいた以外に活躍した記憶がなく、多分レベル4)し、小説でもリンちゃんとレオちゃんという本編では一切絡みのなかった組み合わせがフィーチャーされていたりする(レオちゃんは雀荘で麻雀を打っていた四人組のうちの一人、レベル3くらい)。

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はいふりキャラ露出レベル

レベル1:主役級、名前がわからないことは有り得ない(例:艦橋勢、マロンちゃん)

レベル2:主役ではないが出番は多い(例:万里小路さん、杵崎姉妹)

レベル3:瞬間なら何度かピックアップされている(例:メグちゃん、ヒメちゃん)

レベル4:誰だっけ?(例:かよちゃん、じゅんちゃん)

 

こうしてレベルが付いていること自体、本編では出番が人によってまちまちだったことの証明なのだが、安直にレベル1から消費していくのでないあたり、キャラにムラなく触っていくことに意欲的な姿勢が見える気がする(ちなみにメインキャラ33人に対して前前前回くらいに書いた式を当てはめると、最低で33-1=32組、最大で33×32/2=528組となる)。

 

類型度についても概ね低いまま推移している印象だったが、強いて言えばミケちゃんに事務仕事ポンコツキャラが付与されかけていたのには危険な兆候を感じた。土壇場に強く、皆を引っ張っていくリーダータイプの主人公が続編で何故か(逆境に強いことへの裏返しで?)平時の通常業務に極端に弱い属性が付くのはありがちなキャラ死にパターンである。

 

あと二期で心から危惧していることが一つだけあって、監督がインタビューか何かでしていた、「はいふり本編で本当にやりたかったのはラスト2話だった」という発言。

最終2話は普通に面白くないというか、(普段は「話の流れが悪い」という感想には反論する側に回りやすい俺が見てすら)「やりたいだろうこと」と「実際にやっていること」のギャップが深く、「適当に風呂敷を広げていたらどうしようもなくなったのでラスト2話でなんとか収拾した」とか言ってくれた方がまだ良かった。

 

続編で犯されがちな失敗と、作中の価値観の選択権利みたいなことは次回以降も書くかもしれない。

 

・音楽について

直接間接、俺から音楽の話をされたことのある人間は地球上に一人もいない(このブログを読んでいる君が最初の一人である)のだが、意外にも俺は昔から比較的よくアルバムを借りる方(だと思う、話したことが無いので平均を知らない)で、今使っているiTunesには4000曲くらい入っている。

 

音楽は極端に感性依存な娯楽で、「良かった」「悪かった」以上に全く発展しないし、共感されてもされなくても「そうなんだ」以外の感想がなく、俺的にはコミュニケーションの種としては最低と言ってもいい(ので、今まで生きてきて人と音楽の話をするタイミングが無かった)。

しかし、絵画や音楽のような芸術全般に対してはアニメや漫画よりも直接的に想像界?的なもの、イデア?的なものを喚起する能力を認めてはいる。内界を充実させるための手段として、フィクションや新興宗教や夢と同じ土俵に上げて語るとすれば、音楽の評価はかなり高いのだ。手段のうちで最も純粋なために、自己完結性が高くなり、その裏返しで外部へ漏れ出す余地がなくなっている。

 

前置きが終わったので、最近借りたアルバムの話でもする。

 

-打首獄門同好会

TAVEMONO NO URAMI目当てで「まだまだ新米」を借りたのだが、同じような曲しかなかったのでもう借りないと思う。

 

-惑星アブノーマル

メジャーデビューアルバム「何でも無い凶器」の「神様ごっこ」が神で、新アルバムが出たら借りているアーティストのうちの一人。続く「アナタソナタ」が駄作でもうダメかと思ったが、「神様ごっこ」に免じて、最近出た「VIVI de VAVI de LOVE」も借りた。

とりあえずラブソングを歌うのをやめろ。

 

-0.8秒と衝撃。

視聴で聞いた「破壊ポップ」の「The Killing Moon」が神だったので最初から追うことにした(漫画アニメと同じで、既にたくさんアルバムが出ている場合はちゃんと一作目から借りる)のだが、聞ける曲が無い状態が続いていてぐったりしている。現状で良かった曲が無いので貼るものがない。

アーバンギャルドが好きだから男女ツインボーカルには評価が甘くなるのだが、思い返してみればそれ以外で良かったものの記憶があまりないような気もする。

 

-アルカラ

最近では一番「当たり」を引いた感があるアーティスト。一番好きなのは「消えたピエロと涙」なのだが、YouTubeになかった。今のところ、どのアルバムもそこそこいいのでレンタルスタメンになりそうな感じがある。

 

ところで、YouTubeの動画って公式チャンネル以外のやつは違法寄りだったりするの?音楽に詳しくないからよくわからんけど。