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3/24 けものフレンズの感想

・昨日の続き

色々考えたのですが、結局「白米を食べ続けるのはきついが唐揚げを食べ続けるのはうまい」くらいの話でしかないのでこのまま畳みます。

 

けものフレンズ

逆張りオタク丸出しの発言でアレなんだけど、作品単体として別にそこまで面白いアニメではないと思う(11話は普通にかなり面白かったけど、10話以前から大人気だったのでそれ以前に書いたテキストですということにしてもいいだろう)。

やっぱりSNSの力で実世界を巻き込む形で盛り上がったのが大きいんじゃないか~と思ってしまうわけで、ここで言う巻き込みというのはもう少し細かく切り分けると

 

1.バンドワゴン効果

2.愛着効果

 

の二つを指す。

1のバンドワゴン効果というのは、めだかちゃんの選挙編で出てきたアレで、人気があるから人気が出るというやつ。正しいかどうかはわからないが、「Twitterで話している間に次回が楽しみになる」「話に付いていくために見てみる」というようなコミュニケーションツールとしての効果もここに入れてしまおう。
2の愛着効果というのは、SNS上で二次創作が盛り上がった結果、個人の中で主にキャラクターを中心に親近感が醸成されていくこと。SNS(他人との接触)を介して強化されるのは1と同じだが、1はコミュニティ単位の現象であるのに対して、2はあくまでも個人の中で起こる現象という点で異なる。無数に流れてくるサーバルちゃんの創作イラストを見ているうちに、画面内のサーバルちゃんを見る目が(仮にサーバルちゃんの創作イラストが全く流れてこなかった場合に比べて)より優しくなってくるというようなことが起きるはずだ。
これはKSU聖典の一つであるファスト&スロー↓

の中で指摘されていた認知バイアスの一つ、名前は忘れたが「長く目に触れた商品は(実際に効果に関わらず)ただ記憶にあるというだけの理由で他の商品よりもよく見える」というバイアスと同じような現象だと思う。

いわゆるスターシステムのメリットも同じように説明でき、内容が全く同じ漫画だったとしても、新規のキャラクターが出演している場合と、他の作品で親しみあるキャラクターが出演している場合では後者の方が面白く感じることが多いはずだ。

 

ところで、バンドワゴン効果も愛着効果も現実的には実証が不可能である以上、本当は作品としても面白いのに、俺が「逆張りオタクバイアス」によって邪推をしているだけという可能性もある。この辺の検証可能性は自然科学の検証可能性とも結びつけることができて~という話を書こうと思ったが、もはやけものフレンズに全く関係ないトピックなので次回以降に回す。

 

・四女神オンライン

ニーアオートマタが終わった(後で感想を書く)ので積んであった四女神オンラインを始めた。

(正史では)今作からバトルがコマンド制からアクション制に変わっているのだが、PS4になっても画面は相変わらずPS2並みで、あのプラチナゲームスの手によるニーアオートマタの直後に触ると、あまりの貧弱さに動かしているだけで笑えてしまう。
一応気持ちだけ擁護しておくと、PSシリーズのマシンパワーがどんどん上がっていく中で、リアル路線ではなく萌え路線のゲームでどういう3D描画がベストなのかをまだ業界全体で掴み切れていないのではというところがある。不気味の谷的な話(今日二回目のめだかちゃん)もあるし、背景で葉を一枚一枚描写したり丁寧に砂埃のパーティクルを付けたりするのでは、ポップな雰囲気の萌えキャラとのギャップで気持ち悪くなってしまうのかもしれない。
この辺の話は単純なキャラデザからモデリングの動作まで色々な話に派生できそうなので、次回以降に改めてするかもしれない。
 

・情報発信リスクの話の続き

 

今この本を読んでいる途中。時代的に東浩紀動物化するポストモダン2より後の本であり、それの引用が多く出てくる。

俺は動物化するポストモダン1は読んだが、2はまだ読んでいない。これには深い理由があって、動ポ2は内容の都合上、色々な作品のネタバレを含んでおり、その中にはEver17もある(たしか動ポ2のまえがきだか目次だかにネタバレへの警告項があり、そこでネタバレ作品リストが確認できたはずだ。これは感心な態度だが、動ポ1の時点では無警告でYU-NOのネタバレをするという罪を犯している)。積みゲーの中にあったEver17だけはプレイしてから読もうと決めたのだが、そのEver17がつまらなすぎてまだクリアできていない。あまりにも苦痛なのでトゥルーエンドへの最短ルートを印刷した紙を左手に持ちながら右手でPSPを起動するという、普段なら絶対にやらない禁じ手のプレイスタイルを使っているにも関わらずである。

この話は明日に続く(いつか書くかもしれない話は「次回以降書く」、次確実に書く話は「明日書く」「次回書く」と言うことにします)。