LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

24/3/15 お題箱回145:インターン談、順序統計量etc

お題箱回145

872.何かしら投資(資産運用)やってますか?

特にやっていません。

種銭が有り余っているわけでもないのに無職無収入で投資というのも馬鹿馬鹿しい感じがするので、就職してお金が入ってきたらとりあえずNISAで適当なインデックス投信あたりから始める予定です。

 

873.LWさんの場合実家無職で、趣味もお金が掛からないものが多そうなイメージ(図書館・温泉・昼寝など)ですが、1年間の無職期間で使用したお金の量はどれくらいでしょうか?

貯金は見ないのでわからないですが、失業保険の補填込みでたぶん200万円いかないくらいだと思います。

無職の間も働いているときと同じだけの額を実家に納めていてそれがだいたい100万円くらいなので、実家への上納金が最も大きな出費であることは間違いないです。

 

874.有職~退職~再就活とLWさんのツイッターをずっと追ってるのですが、休日は比較的値段の安い場所で過ごしたり、新弾が出てお金のかかるカードゲームは常に追っていたりと有職時と無職時での金銭的余裕が変わりない印象です。
現在のお金のやりくりは有職時の貯金から出しているのでしょうか?また、ご自身がお金をかける趣味や実用的なことは何か、よかったら教えてください。

有職時と無職時で金遣いが特に変わっていないのは仰る通りです。一点訂正すると「新弾が出てお金のかかるカードゲームは常に追っていたり」とありますが、唯一追っているハースストーンは勝てば無料で資産を増やせるリミテッドで賄っているので、課金はほとんどしていません。

現在使っているお金は全て有職時の貯金からです。お金をかける趣味や実用はスマホとか銭湯とかラーメンとかラノベとかパソコンとかダンベルとか雑多なありふれたものばかりで、何か考えがあって特にこだわってお金をかけている対象とかはないです。何か理由があって金をかけないわけではなく、金があってもやりたいことは特にないです。

 

875.前職はソシャゲのゲームプランナーをやっていたそうですが、最初からゲームプランナーのみを狙って新卒就活を行っていましたか?もしそうなら何故ゲームプランナーになろうと思ったのでしょうか?
また、ブログの過去記事などを読むと就活は落とされまくっていてあまり上手く行っていなかったという印象を受けるのですが、そういう状況の中で内定を獲得できたのは理由について自己分析でいいのでお聞かせいただいてもいいでしょうか。

最初からゲームプランナーを狙っていました。ふつうにエンタメ好きだからエンタメ業界で情報系出身を活かせるのがデジタルなゲーム分野で、実際に何か作る人よりは何を作らせるか決める人の方が向いていると思ったからです(技術は目的ではなく手段だと考える方)。

仰る通り新卒時の就活は上手くいっておらず、それは当時は社会の論理が何もわかっておらず面接の受け答えがゴミすぎたからです。就職してそれが一定わかるようになってから書いたこの記事は当時の僕を救うためのものでもあります。saize-lw.hatenablog.com

そんな状況でも内定を獲得できたのはたまたまインターンがある会社の選考だったからです。選考に3日間のインターンが必須で「新商品を企画する」という課題をやったのですが、とりあえず初稿の資料を作って出した段階でメンターに「もう資料が完璧だからコメントできることが何もない、この商品そのまま売るかもしれない」と言われてやることがなくなりました。インターンを通じて有り得ないくらい優秀だったため、面接のビハインドを補って余りあると判断されて内定が出たと思われます。

このインターンのエピソードはすっかり忘れていて過去の記事には「面接の受け答えが終わっててもマッチングする会社はある」みたいなことを書いたような記憶があるのですが、今思うとそれは完全に嘘です。たまたまインターンで実務能力を披露する機会があったおかげでもはや面接内容は関係なくなったというのが真相です。

だいぶ前にdiscordで知り合いの学生の就活相談をしていたとき、このインターンの話を何気にポロッと言ったら周りの社会人たちにめちゃめちゃ怒られました。実際にはただ能力が高すぎてどうにかなっただけなのに、それを言わずに「受け答えが適当でもマッチングする会社はある」みたいな間違ったことをブログに書くと、そんなに能力が高くない学生がそれを真に受けてしまって路頭に迷うから害悪度がかなり高いということです。それはそうなので今は反省しています。

 

876.受験数学の勉強の仕方良かったら聞きたいです。典型問題は出来るのですが東大や京大のような難関大になると難しくなります。
そういう大学で7,8割とりたいと思ったら才能あり気になってしまうのでしょうか?

難解大の問題でも基本的な枠組みはいわゆる典型問題と同じだと思います。回答や試行のパターンをいくつも学んでおいて目の前の問題に対して適用していくところは特に変わりません。

ただし数値を入れ替えただけみたいな典型問題に比べるとパターンが複雑で抽象的になっているので、どのパターンが適用できるのかを見抜いて正解に辿り着くまでのフローとか考え方を洗練させるメタ解法みたいなところが重要になってきます。

具体的に言うと、例えば「どうやったらこの問題を解けるのか」ということだけ勉強していても不十分です(パターンAで解けることが事後的にわかっただけでは試験会場でそれを思い付けるとは限らないから)。その理解は前提とした上で、「どうやったらこの問題の解法を思い付くのか」という再現性まで掴む必要があって、もし優秀な指導者が身近にいるならばそのあたりを聞いていけばイメージが掴めるようになっていくと思います。

ちなみに東大とか京大にただ受かるだけなら半分ちょっとくらい正解すれば十分だったはずです(7、8割まで目指すのはかなりハードルが高い)。

 

877.部屋は綺麗な方ですか?
あと掃除はどのくらいの頻度でやっていますか?

極端に汚くもなく極端に綺麗でもない平均くらいだと思います。

基本的に床に物はあまり置かないようにしているものの、リュックとか普段使うものはわざわざ壁にかけたりせず床に放り出してるくらいの感じです。掃除はまちまちですが週3前後です。

 

878.https://twitter.com/TumoiYorozu/status/1767753922876424381
統計検定1級の解答を聞きたいです。

この問題は数理的には視力検査で、「100面サイコロをn個投げたときの最大目(順序統計量)」の確率分布を10回掛け合わせて作った尤度関数で最尤推定を行えばいいだけです。

補足506:「視力検査」というのは「目が見えていれば解ける(解けなかったら視力の異常以外に理由が考えられない)」、すなわち「極めて簡単な問題」を指す表現ですがこれって一般的に通じるんですかね?

とはいえそんなことを1時間も考えるとも思えないので、これがコーディングの出題であることも併せて考えるに、たぶんコード上では計算量だかメモリだかデータ表現だかスケーリングだかに追加の指定だか問題だかがあって(例えば愚直に尤度関数をベタ書きすると数値がめちゃ小さくなって数値誤差でバグりそう)、そこを厳密解じゃなくてもいいからなんか上手くやるところが本質なのでしょう。

ただそれはもう実装の領域です。幸いにも「統計検定1級の解答を聞きたい」とわざわざポジションを指定してくれている以上、紙とペンで理論だけ考えていれば済む統計学的な回答は最初の一行で終わりです。

 

879.就活どうですか?

まだ進行中なので詳細は差し控えますが、順調にいくつか内定が出ていて三月中には終わるかなという見込みです。

 

880.カードゲーマーの調整会ってどんな事をやってるんですか?
参加者全員が冷徹なデュエルマシーンになって無駄話も休憩も無くひたすらデュエルし続ける感じですか?

タイミング的にこのツイートの話だと思いますが、別にそんなことはないです。休憩は特になくぶっ続けで遊んではいますが、普通に笑ったり大声上げたりしながらです。

とはいえ主目的は「楽しむこと」や「勝つこと」ではなく「ゲームを極めること」なので、そこはパンピーが集まってボドゲをワイワイ遊んでいるときの感じとはやっぱり違って、戦略とかプレイに関する議論はあちこちでよく発生します。

あと戦うときの大きな目的意識みたいなものは常にあって、人によって「色々なデッキを手広く触ってカード効果や戦略を把握する」とか「一つのデッキを何度も使って最適な動きを知る」とか「明確な強デッキを擦り続けて対抗戦略に倒されるのを待つ」とか理解を深める指針があって戦っている感じはします。使ってるデッキが弱くてボコボコにされ続けていても「まだ俺がこのデッキのポテンシャルを引き出せてないだけかもしれないから」とか言って限界を理解できるまで頑なに握り続けるムーブもよくやります。

 

881.予定はガチガチに固めますか?
私は分単位で予定を決めるも結局崩れてしまいます。

固めるかどうかは気分によりますが、固めた場合は問題なく遂行できる方です。

あと無職期間中にやってけっこう良かったのが「事後的に予定を固める」というやり方です。朝起きたら今日やりたいタスクの一覧だけ書き出して、順序とか時間とかは一旦気にせずに気が向いたものから着手します。そして一つのタスクに区切りを付けた段階で、何時から何時までそれをやっていたかを分単位で記録します。

そうすると今日何をどれだけやってきたのかが把握できるようになるので、次はまだあまり時間をかけていないものに着手したり、数時間作業していたことがわかれば休憩を取ったりと割と的確に動けるようになります。予定に縛られずに気分や状態に応じて臨機応変にやることを変えつつ、最初に書き出したタスクは満遍なく進められるといういいとこどりです。

 

 

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