LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

4/19 いもドラ環境分析

 

身内(東大勢)のドラフトだが、せっかく考えたので環境分析を残しておく。
プールは上のツイートの画像参照。

・レア枠について

一見すると征竜がズバ抜けているが、コストになる各属性のカードやドラゴン族がプールに多くないため、適当にデッキに入れても暴れられない。「蘇生は1、2回だけと割り切る」or「属性デッキの完成形を組む」という二択で、基本的には後者を目指し、無理そうな場合に前者に逃げるという方針になる。
コストの絶対数がプールに少ないという事情から属性デッキの自由度はかなり低いため、属性デッキをうまく組むには完成形への強い意識が必要になる。例えば、《焔征竜-ブラスター》を初手にピックした瞬間、フレムベル・ジュラックの下級ビートに行くことが予想されるので、《禁じられた聖槍》《収縮》あたりの点数が上がる。
なお、共通でコストになるドラゴン族の絶対数が少ないため、違う属性の征竜をガメても事故率が高いデッキになりやすく、どれか一つの属性に寄せた方が安定する。
各征竜を取った場合のピック指針は以下。

《焔征竜-ブラスター》:フレムベルとジュラックの戦闘サポートを軸にした下級ビートか、《ローンファイア・ブロッサム》をガメたシンクロデッキの二択。EXモンスターにはドラゴン族が多いため、EXからも蘇生コストを供給できるようにするといい(これも他の征竜も同様)。

《嵐征竜-テンペスト》:幻獣機デッキ。幻獣機は一枚ごとのスペックが高めで、《クレーンクレーン》や《デブリ・ドラゴン》でEXモンスターへも派生しやすい。

《瀑征竜-タイダル》:海皇デッキ。ただし海皇は完成しても弱いという致命的な欠点があるため、《瀑征竜-タイダル》は征竜の中で頭一つ抜けて価値が低く、これを取るくらいならコモンを取った方がいい。

《巌征竜-レドックス》:蘇生コストになる地属性モンスターがプールに多いため他の征竜よりも安定してコストを供給でき、属性デッキの自由度が例外的に高い。とりあえずは最も相性が良いTGを起点にデッキを組んだり、《巨大ネズミ》で受けてから上級orシンクロのような動きを目指すといいだろうか。

なお、初手に《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を取れなかったプレイヤーが《カオス・ソーサラー》をピックすることは推奨されない。カオスデッキは《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》をピックしたプレイヤーと競合するのが目に見えているし、その場合《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》が無い分、劣化しただけのデッキを組む羽目になるからだ。
そのため、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を取れた場合は《カオス・ソーサラー》が回収できる可能性がそこそこ高くなり、一直線にカオスに向かうことが強く肯定される。
カオスデッキは(何度も出す征竜よりも)コストの要求枚数が少なく、光闇モンスターの平均スペックが高めなので、流れに身を任せていても割となんとかなるはずだ。強いて言えば、一気に光闇を揃えられる《ジェネクス・ニュートロン》ギミックは相性がいい。

最強のレアは《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》か《巌征竜-レドックス》。

・環境の攻めと受け

罠のスペックが全体的に低いので、受けるデッキより攻めるデッキを選択するべき。
バック破壊でアドバンテージを取れるカードがコモンでは《氷帝メビウス》《邪神の大災害》程度しかなく、どちらかといえば伏せのリスクが低い環境ではあるのだが、あまりにも質が低すぎてほとんど何も止められないので受けに回る意味がない。
なお、罠については攻撃反応がやたらと多いので、ライフがシビアなときやシステムモンスターを失いたくないときはアタックを控えよう。

・EXモンスターの選択

メインで盤面を切り返せるカードは帝モンスターくらいしかおらず、帝デッキを組んでいる人がガメていくことも考えると、主力はEXモンスターに頼るのがいい。
EXモンスターの数はやたらと多いが全体的に質が低めで、積極的なピックに値するカードは各レベルにつき1、2枚程度しかない。
ピックに値するカードとは盤面を切り返せるカードのことであり、縛りが無い中では以下の通り。

シンクロ:《霞鳥クラウソラス》《古神ハストール》《A・O・J カタストル》《BF-星影のノートゥング》《ゴヨウ・ガーディアン》《ブラック・ローズ・ドラゴン》《スクラップ・ドラゴン》《氷結界の龍 トリシューラ
エクシーズ:《発条機雷ゼンマイン》《交響魔人マエストローク》(高ランクエクシーズはどれも出せるなら強い)

全てプールに1、2枚しかないので、出せるならピック優先度はMAX。逆に、これら以外のEXモンスターはレベル合わせでしかないので、暇なときに流れてきたら取るくらいでいい。

・キーカード

特定のEXモンスターをキーカードとする強力なアーキタイプがいくつかあるが、いずれもキーカードを早めにピックしたときしか参入できない(キーカードが全プール中で一枚しか存在しないため、いつか来ることに賭けるリスクが高すぎる)。
どれも完成すれば強力なデッキなので、1周目でキーカードが来たら見逃さないべきだし、暇ならカットすべし。
以下、キーカード一覧。

・《氷結界の龍 トリシューラ
シンクロデッキのキーカード。出すためだけにデッキを組む価値のある唯一のシンクロモンスター
一番出しやすいのはデブダン系のデッキ……だと思っていたのだが、デブダン系はメイン・エクストラ共に完成度の要求が高いので、TGあたりを使って「その気になれば出せる」くらいでもいいのかもしれない。

・《セイクリッド・トレミスM7》
トフェニ帝のキーカード。
ランク6で相手の盤面によらずにアドバンテージを突き放せるカードは《セイクリッド・トレミスM7》しかなく、デッキとのシナジーも強いので確実に取っておきたい。逆に、《セイクリッド・トレミスM7》が取れなければ聖刻に向かう必要はない(聖刻というシステムがかなり弱いのでリターンが見合わない)。

・《キングレムリン
ランク4系のキーカード。
ランク4で一方的にアドバンテージを突き放せるカードはこれしかなく、ランク6における《セイクリッド・トレミスM7》と同じ立ち位置。
サーチ先は《カゲトカゲ》《ジゴバイト》《カメンレオン》で、どれもランク4と絡みやすいが、カードパワーが最も高いのはやはり《カメンレオン》。《カメンレオン》の蘇生対象になるレベル4は《ゴブリンドバーグ》《フォトン・スラッシャー》の2種類(+《増援》)しかないので、《キングレムリン》が取れた場合は優先度を大きく上げよう。
また、それらと組んで最も強いカードは《ライトロード・マジシャン ライラ》なので、《キングレムリン》を取った場合は自然と《ライトロード・マジシャン ライラ》の優先度も上がってくる。

・《虚空海竜リヴァイエール》
キーカードというと言いすぎなのだが、ランク3が出るデッキでは有ると無いとで動きの幅が段違いに変わる。
放っておいても勝手に除外されるカードも多いが、デッキに征竜が入っていればベスト。ランク3は《TG ワーウルフ》《ローンファイア・ブロッサム》のような墓地に行きやすいモンスターを《クレーンクレーン》で釣って出せると理想的。

・《幻獣機ドラゴサック》
安いが、一応幻獣機のキーカード。
自身の効果でレベル7になった幻獣機を素材に《幻獣機ドラゴサック》を出す動きはそれだけでゲームに勝てる。合わせて素材にするレベル7は《嵐征竜-テンペスト》がベストだが、もう一体の幻獣機、《デブリ・ドラゴン》、《カメンレオン》などを使って何とかして供給していきたい。

アーキタイプ

・各征竜(《瀑征竜-タイダル》を除く)
・カオス
・ランク4
・(トフェニ)帝

あたりが最初に目指す価値のあるデッキか。さっきも書いたが、キーカードに依存するアーキタイプはキーカードからしか入れないと思っていい。
なお、流れが悪いときは、罠ビを組んで誤魔化すよりは歪でもいいから2つ以上のアーキタイプを継ぎ接ぎする方がまだいい気がする(罠が弱すぎるので)。ちなみに聖刻・海皇・セルフバウンスあたりは完成形でも勝てない地雷アーキタイプなので、間違っても目指さないように。

・サンプルデッキ

1-1《巌征竜-レドックス》から入り、1-4あたりで《キングレムリン》が流れてきたことを受けてランク4と地属性のハイブリッドを目指す。
パーツが安かったため、レアの《ブラック・ホール》をガメながらでもエクストラ含め必要カードが2パックでほぼ集まる。ランク4素材では最強クラスの《ライトロード・マジシャン ライラ》が1枚も流れてこないことだけが不安要素だったが、3-1と3-3あたりで無事2枚回収してメインデッキ完成。
暇になったのでカットがてら適当にエクストラを肥やして終わり(困ることはなかったが、ランク4やレベル8シンクロがもう少し多くてもよかった)。