お題箱回165
1083.紙なんか捨ててObsidian使えよ
プライベートでは相変わらず紙メモですが、仕事ではObsidianを使うようになりました。
無限に振ってくる雑多な情報をいい感じにメモできるので重宝しています。今のところリンクネットワークはそんなに活かしていませんが、色々とプラグインを導入できるディレクトリ構成付きMarkdownメモシステムとして有用です。
1084.食生活を紹介してほしいです。普段何食べてますか?自炊はしますか?
成人男性が普通に食べそうなものを幅広く食べています。ラーメンとか米とかうどんとかパンとかサラダとか肉とか魚とかパスタとかを食べますが、ファストフードや洋菓子などの筋肉に悪いものはなるべく食べないようにしています。
また、ぬくぬく実家暮らしで親が料理好きなので自炊という感じでもありませんが、ベーコンエッグとか炒飯とか麻婆春雨とかプリンくらいの軽い料理ならよく自分で作って食べています。
1085.プログラマーがバグを生むからカスタマーサポートの雇用が生まれるのでバグは必要でカスタマーサポートはプログラマーに感謝すべしという意見についてどう思いますか
一般に因果関係が価値判断を導くわけではありませんしケースバイケースです。
例えば「犯罪者が警官の雇用を生むので警官は犯罪者に感謝すべし」と言われても「そんなことはないだろ」と思いますが、「ゲームユーザーがゲームクリエイターの雇用を生むのでクリエイターはユーザーに感謝すべし」と言われたら「そうかも」という感じがします。
ただそれを踏まえても普通に前提がおかしい気がします。プログラマーがバグを生まなかったとしても、使い方とか仕様確認とか不明点の問い合わせは来るのでカスタマーサポートの雇用は存在するでしょう。だから「プログラマーのバグがカスタマーサポートの雇用を生んでいる」というよりは「プログラマーのバグがカスタマーサポートの業務を増やしている」と言った方が正確で、常識的に考えて感謝はあまりされない気がします。
1086.過去の同性婚についての質問のときに、「リベラル過ぎて」みたいな表現を使っていましたが、LWさんは総合的に見て自分の思想がリベラル寄りだと認識していますか? それともあの文脈においてそうなのであって、総合的にはそうではないと思っていますか?
前者だとすると、LWさんの強者賛美的な振る舞いは努力賛美の副産物なのでしょうか。どうも強者であることと先天的要素の関連をある程度認めている感じだったので、先天的な能力や環境の強さにもある程度こだわりがあるのだと思っていました。
結局受け入れるべき多様性の線引は人それぞれだし、努力賛美を介さない直接的な強者賛美とリベラルは両立しないわけではないと思うのですが、自分の知っているリベラルとは少し違うので、もし総合的に見てリベラルだという自認なら、少し意外です。
全体的に消極的な口だけリベラルみたいな感じではあります。
自分の利害に抵触しない話であれば安全圏からリベラルな観点に賛同しますが、自分の利害と食い合うと思ったらそれを捨てることを躊躇いません。「大義ベースでは賛同するけど実践ベースではそうとも限らない」というのは同性婚に対する態度と同じです。
また、仰る通り確かに僕は「強者が強者たる所以には先天的な要素が大いにある」と考えている方です。強者とは得てして「頑張れば誰でも到達できるライン」を大幅に踏み越えているものです。遺伝や環境などの本人には左右できない要因に強さが由来していることも珍しくないですし、たとえ仮に強さが努力の成果だとしてもそれはそれでその水準の努力ができる時点で(凡人の「いわゆる努力」とは質が異なる)「努力の才能」があるという見方にも賛同します。
ただ、それは思想的な主張というよりは経験的に得た事実認識に過ぎません。強さが先天的だからといって殊更に強者を優遇すべきだということにはなりませんし、優生学のやり方にもリスクが大きいと考えています(が、いまどき優生学を留保なしに全否定しない時点でラディカルということになるのかもしれません)。
だから強者賛美と言われることには違和感がありますが、そういう現状を特に正そうとしない、つまり弱者に下駄を履かせるアファーマティブアクションなどに積極的には賛同していないあたりが消極的に強者賛美と言われればそうかもしれません。これは何か思想的な理由があるというよりは単に弱者救済に興味がないだけですが、その関心のなさがリベラルでないと言われれば特に反論はありません。
1087.「Vtuberが肉親を配信に肉声やビジュアル付きで登場させる」に規制をかける予定はありますか?
古の環境でも姉街(星街すいせいの姉)などが環境に出てくることはあったのですが、最新のぺこらマミー(兎田ぺこらの母)に関する挙動の想定外感は規制の検討が必要なんじゃないかと思った次第です。
要監視項目ではありますが現状ではありません。
確かに肉親の登場はVtuberをリアルに繋げやすいイベントではありますが、そうは言ってもキャラ設定で処理できる範疇ではあります。つまり「本当はVtuberを演じている人に姉なんかいないけど、Vtuberの設定としては姉がいることにしたいので、姉役の人を引っ張ってきて演技をしてもらっている」という解釈は常に通ります。少なくともリアルASMRなどの絶望的なシチュエーションに比べればまだフィクションに寄せた消費が可能です。
また、もし配信に登場する肉親が本物だったとしても、その人をリアルな人間というよりはキャラクターとして扱おうとする風潮が強くあることも現状で問題視していない理由です。
姉街には星街の2Pカラーみたいなビジュアルが定着していますし、百合イラストやR18イラストも稀に存在します。腐女子のお姉さんたちが「ナマモノ」として忌避してきたところを平然と踏み越えられるのは姉街の図像がナマモノとは見做されていないからで、彼女がキャラクターとして扱われている分には演じている人の血筋は何でもいいです。
同じ理由で、ぺこらマミーの台頭はむしろ判断をセーフに寄せる要因です。常識的に考えてアラ還だかアラフィフだかの女性その人にアイドル的な人気が出るとはあまり考えにくいため(趣味は人それぞれだが流石に)、むしろアバターを適切に用いてフィクションのキャラクターとして振る舞っていると見做す強力な理由になります。
1088.いいね欄が閉鎖された世界で俺たちはどうやって生きていけばいいんだ…
1089.Twitter(自称X)で他人のいいね欄が見れなくなったことでしげすぎちゃんさんのいいね欄からエッチなネタを仕入れることができなくなってしまい悲しいです。普通にクソ改悪だと思いますよね?
僕は意外と困っておらず、去年の今頃にあったAPI騒動の絶望感に比べると相対的に被害は軽微です。イラスト収集はTwitterが唯一の情報源というわけでもないですし、強力な絵師は既に補足していたりオススメ欄には流れてきたりもします。
1090.忘れたくないから色々紙に記録しているみたいですけど、写真とかもよく取るのですか?
見た景色や視界とかも記録しないと忘れると思うので
体系知識は忘れると困るから残しますが、景色とか視界は忘れてもいいので撮らないだけです。普通に片っ端から忘れているので人の顔や地名をほとんど覚えません。
1091.「ぼく、オタリーマン。」というITエンジニアのエッセイ漫画があって、作業レイヤー(コーディングなど)だと活躍できていたのに、マネジメントレイヤー(PM)に昇進したら、うまくパフォーマンスを出せなくなってしまったエピソードがありました。作者は一人で作業するのは好きだけど、人繰りが苦手なタイプだったようです。自分もコミュニケーションが得意ではないので、いずれ同じような問題をいずれ抱えそうになる気がします。
自分が考える選択肢は二つです。
1給料と出世を諦め作業レイヤーに居続ける
2頑張ってマネジメントレイヤーに適合する
LWさんはどのように思いますか?また、自分のような立場だったらどのように解決しますか?
マネジメントレイヤーに誘われるときが来たら一度試してみればいいと思います。やってみたら意外とできることもよくありますし、やってみた上で給与とかキャリアを天秤にかけて判断すればいいのではないでしょうか。
あとIT系のプロジェクトマネジメントはエンジニアの領域だけあって体系的な知見の蓄積がけっこうあって、一般的な人間関係よりは遥かにシステムチックに対応できるようになっているはずなので、そのあたりを勉強してみるのもよいと思います。
1092.こんにちは。質問667へのご回答を拝見してのご相談です。
lwさんは「論理構造は無視して思い付いたことをひたすら書くためのメモ」に対して、後から見返したい情報に、どのように検索して辿り着いていますか?
私の場合は、ある程度まとまった内容は別途A4ワンぺなどに纏めてGoogleDriveにupしてますが、大多数の細切れメモの内容は見返すことがありません。細切れメモの中にも、吸い上げる価値のある着想はたくさんあるはずですが、検索や整理や再読のコストがデカイので、これまで切り捨ててきました(A4に再整理しよう、と思わないような細切れメモは、書いただけで終わり)。
もし、lwさんで運用している、細切れメモへの検索・タグ付け・アーカイブのメソッドがあれば、ご紹介頂けると幸いです。
実は全然見返さないので特に何もしていません。
捨てはしないし見返すかもしれないと思いつつ、実際見返すことは特にないという微妙な状態です。書いた時点である程度は頭に入るし、見返さなければ思い出さない程度の話にはもう興味がないのかもしれません。
1093.最近バズってたツイートの、男性のほうが必要なカロリーが多いから、大盛りが無料じゃないのは男性差別だという意見をどう思いますか?
あと個人的に、食費ぐらいは全国民に支給するべきだと思うのですがこれもどう思いますか?
バズっていたツイートは知りませんが、アホっぽいクレームに見えて一定の筋が通っている節はあると思います。
食事領域にはいわゆる「平等ではなく公正」みたいなカルチャーが割とあって、「大盛り無料」や「おかわり自由」などの同価格でも客に合わせて提供量が変わるシステムが珍しくありません(生命に関わるプリミティブな領域だから?)。無論そのシステムを採用するかどうかは任意なので、資本主義によって駆動している民間飲食店に強制するのは無理筋であるにせよ、例えば公正な救済という意味合いが強い公営の炊き出しなどでは「男性が大盛りじゃないのは男性差別」という主張は通ってもおかしくないと思います。
食費ぐらいは支給された方がいいという主張には概ね同意します。人権は無料である一方、現実問題として生存には食費がかかるからです。
ただ全国民にまで支給しなくても、どうしても自分で賄えない人へのセーフティネットとして支給する現状の生活保護ないしその拡充で十分だとも思っています(僕はベーシックインカム自体には肯定的ですが、それは食費を担保するためではありません)。