LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

18/1/9 みゅみゅ氏とのらきゃっとちゃん

・バーチューバーLWセレクション

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いよいよ大量発生し始めたバーチューバーの中でも特に気になる二人について書きます。

☆「みゅみゅ」氏


(本当はニコニコ転載の方を貼るのはあまり良くないのだが、外部から付加されている文脈はニコニコの方がわかりやすい、というかYoutubeでは全くわからないので仕方なくこちらを貼った。Youtube版→
(みゅみゅ氏はかなり前からニコニコで活動していた人のようだが、俺はこの動画で初めて見たのでそれベースで喋る)

中身はボイチェンを使った男性。ガワは金髪黒リボンのアバターがメインではあるようだが、配布されたミライアカリのアバターを使ってみたり安定しない。
バーチャルキャラクターとしての設定や振る舞いは存在せず、常に中身の男性として喋っているので正確にはバーチューバーではない。バーチャル設定が存在しない以上、リアルvsバーチャルという枠組みではほぼほぼリアルな存在と考えるべきなのだが、そうとも割り切れないところがある。

というのは、異常なまでにキャラが立っているのだ。
キャラの強さで言えばバーチューバー四天王にすら全く劣っていない。まず高い技術力、それにも関わらず常にどうでも良さそうな冷め切ったリアクション、妙に漢字に弱い、猫背、若干ぎくしゃくした言動と動作、息切れ、♪津軽海峡冬景色、これら全てをまとめて「技術全振り博士」「一点特化型技術者」というキャラがこれ以上ないほどに立っている(俺から見ても東大理学部教授っぽい)。これらは間違いなくリアルのみゅみゅ氏に由来するもので、現実で接触してもそういうキャラを感じることくらいはあるだろうが、恐らくここまでフィクション然とした属性の集合には見えないはずだ。アバターによって人間の内面が精製されてキャラクター化したと表現するのが妥当だろう。
美少女アバターが属性抽出精製機能を持つという発見は多分ものすごく重要なことなのだが、他にも「博士キャラ」は「金髪黒リボンの女の子」のものとみなせるのか否かという疑問も湧いてくる。つまり、「金髪黒リボンの女の子」が博士号を持った少女のように見えるのか、それとも博士としての内面はあくまでもリアルの人間にしか回収されないのか?
俺が感じる限り、前者として見ることが十分に可能だ(ミライアカリ形態に関しては既にいるミライアカリの印象が強すぎて着ぐるみにしか見えないが)。ガワがリアルのキャラに侵食されて設定を纏うという転倒が発生する。

この動画を経て、単純なリアルvsバーチャル(中身vsガワ)という対立では捉えきれない「キャラvs非キャラ」という軸を新たに導入しなければいけないことがわかってくる。本当はのじゃおじにも全く同じ現象が起きていたのだが、一人しかいないしまあいいか……と除外したものが蘇ってきてしまった。
ただ、正直この話を掘り下げてもろくなことにならないという予感があるので俺はこの話題をここで打ち切りたい。個人的にみゅみゅ氏はかなり好きだが、リアルは俺のテリトリーではないのだ。

☆「のらきゃっと」

中身は(多分)男性、ガワは設定を作り込んだ白髪美少女で、音声認識+自動音声によって喋っている。
モーションキャプチャーも含めてバーチャルキャラクターとして振る舞うことを徹底しており、中身の完全消去に成功しているバーチューバー。恐らく誰よりも正しくバーチャルしている。生放送を繰り返しているにも関わらずバーチャルとしての立ち位置を保っているのが驚異的で、かつ視聴者からもバーチャルとして強い人気を得ているようだ(動画ではなくツイートを貼ったのはバーチャル人気を示すため)。
バーチューバーにおけるバーチャル路線の完全解答的な存在であり、他に付け足すことは特にない。