LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

5/5 真雪ちゃんのサービスシーンを早く出してほしい

・お題箱4

8.LWさんのID、@lw_○○○ってパターン多かった(といっても、メイン垢とシャドバハース垢の二例)から、検索でlw_ って入力するけど、サイゼlwは出て来ない。どうなってんだ!!!!

あと、ケツピンがなんでこんなに人気が出たのか分からないんですが。

確かに法則的なものを崩してますね。
無意識のうちにLWよりもサイゼを上に置いたのかもしれません。直そうかなとも思ったんですが、ブログURLとか結構色々なところをsaize_lwでやってしまったのでこのままいきます。

ケツピンの人気は淫夢界でも異端のルーツを持つと思います。
淫夢動画って基本的に馴れ合い文化なので、あるネタに人気が出て人が集まるとそれ自体が更に人気の出る理由になって、更に人が集まって……という雪崩効果がかなり強いんですよね。最初の雪玉を作るトリガーは何でもいいので、大して面白くない動画でも続くフォロワーが一人発生しさえすれば勝手にブームが作られるような印象があります(ゆうさく、偽物だがいいやつそうなHSI……)。

しかしケツピンはそういう偶発的なブームとは一線を画しており、人気が出るべくして出た類稀な作品です。
もちろん雪崩効果がないわけではないでしょうが、ケツピンには最初から人気カルチャーになるための要素が盛り込まれており、現在の人気は偶発的なものではなく約束されていた部分が大きいと感じます。

具体的には、

1.毎週投稿
2.語録発掘
3.音要素

あたりです。

1.毎週投稿
ケツピンは原則的に毎週日曜日19:19に投稿されていました(1,5,8話を除く)。
毎週同じ時刻に投稿することで(内容は差し置いても)更新自体が楽しみになり、同じように楽しみにしていたネットユーザーと更新を待つ、更新されて盛り上がるというニコニコらしい馴れ合いが可能になります。休日投稿だったため視聴者が貼りつきやすかったこと、冬アニメと同時期に開始したために冬アニメと同じように話数を伸ばしていったことも毎週投稿の効果を増していたはずです。
言葉にすると当たり前のように聞こえますが、二ヶ月以上に渡って毎週決まった時刻の投稿を行った淫夢動画シリーズは過去まで見てもほとんどないはずです。

2.語録発掘
ニコニコ動画Twitterは基本的に言葉依存のコミュニケーションツールです。コンスタントに動画や音声を投稿するユーザーは稀で、大多数は文章を送信する程度のことしかしません。馴れ合いを行う場が言葉に支えられている以上、ブームを作る上で語録の効果は絶大です(馴れ合うために使えるツールが共有されたフレーズくらしかないとも言えます)。
ケツピンは(こういうフワフワした言葉はあまり使いたくないのですが)優れた言語センスと字幕で使いやすいフレーズを次々に提供していきました。元々サムソンビデオは淫夢界でもマイナーな方で「F.C.O.H.」など使いどころの乏しい語録が単発で使われる程度であり、ケツピンが開拓した領域は大きいです。

3.音要素
ケツピンには定期的に独自のメロディーが入ります。5話終盤の氷つらら音MADが代表的ですが、OPやアコーディオン、もっと早く!→違うだろ?など、注意して見れば色々なところに音楽やリズムが入っています。
音の力というのは偉大です。ストーリーのような伏線が必要なく、勝手に耳に入るだけでその魅力を把握できるので、定期的に配置されているかどうかで動画のメリハリが全く変わってきます。特に他の作業中に流し見で周回する場合は映像をほとんど見ないので、相対的に音が占める割合は大きくなります。

このままでは一般論寄りなので淫夢系動画としての特徴についても少し触れると、既存のシリーズでケツピンに最も近いのはCOATアニメーションシリーズです(COATアニメーションとは既存のアニメに淫夢系音声などを組み合わせた加工動画で、syamu_GAME!あたりから数を増している印象があります)。
ケツピンはそのピングーバージョンと言えますが、もしこれがピングーではなく今期の適当なアニメだったらここまで人気が出ることは無かったと思います(けものフレンズ級だったらわかりませんが)。誰でも知っているピングーだからこそ間口が広くなったわけで、ブーム製造機としての質の高さ故に尖らないのがベストだったのかもしれません。

・続/日常系と性描写の話

アニメで女の子たちが温泉に行くと胸がデカいとかデカくないとか言って一悶着するやつはサービスシーンとして定番の描写だ。
しかし、男性目線に厳しい日常系では「温泉で胸の大きさについて話すのはキャラクターが男性受けを意識しているようで嫌だ」という否定的な意見も多い(この「男性受け」は作品内外両方からを指す)。
俺はそれほど嫌でもなくて、「胸の大きさは男性にとっての身長とか肩幅に相当する成長の指標だから別に男性受けだけを示すとは限らないんじゃないか、必ずしも性的な魅力だけではなく一般的な魅力として理解できるのではないか」と反論したりする。
他にも「性的なアピールであることは認めるが、男性に対するものではなく女性受けとしての性的な魅力を意味するのではないか(日常系世界には男性は存在しないものとして扱われるため)」という派閥もあるが、それは世界観とか彼女たちの価値観にかなり侵食してくるので一般的に適用するのは無理があるのではという気もする。

派閥が色々あるのはとりあえず置いといて、ここで行われているのは性的な描写を行いつつキャラの清純さを守るにはどういう理屈をつければいいのかというバトルだ(今回は性描写からの男性目線の切り分けが主題になっており、前前前回くらいに書いた「サービスシーン直後に処女保証する」というフォローもこうした方策の一つとして捉えることもできる)。

このバトルのフォーマットを整備するにあたって前回と前々回の内容が活きてきて、

・そもそも性描写とはどのラインからを指すのか(基準は恣意的)
・性描写から、それに伴う男性目線などをどういう理由でどの程度区別・排除したいのか(これも人による)

などを意識しておくことで、整合性が保たれる条件を正しく認識することができる。
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うらら迷路帖では、どのキャラも隙あらば脱ぐ。
日常系にしては露出が多い服が多く、下着姿になることも珍しくないのだが、それでもいやらしいいやらしさはなく、いやらしくないいやらしさに留まっている。
その理由としては、冒頭に挙げた言い訳のうち3つ目(=性的アピールは同性へのものとして回収されるため男性受けを意味しない)を採用しているからだと思う。彼女たちの服がラッキースケベ的に脱げることはほとんどなく、キャラとの関係の中で脱ぎ、脱いだあとは他のキャラに対して照れたり他のキャラからのみ反応を受けることになっている。
冒頭で言及した通り、同性へのアピール説が成り立つためには個別の関係単位ではなく世界観単位で性的アピールが成立する土壌があることが前提になるが、うらら迷路帖はそのあたりも抜かりない。(カップリング単位ではなく)どのキャラ同士もすぐにベタベタベタベタくっ付くので、脱いだときの反応もそれほど不自然ではなくなっている。

この時点では「性描写を許容するために使える言い訳は色々あり、それさえ整備されていれば性描写は問題がない」というのが俺の中での結論だったのだが、ひなこのーとでまたよくわからなくなってきた。

ひなこのーとは本編中にはお風呂シーンくらいしかないのだが、エンドカードで毎回露骨なサービスシーンを入れてくる。
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いやらしくはあるのだが、どちらかというといやらしくないいやらしさで、本編内での清純さを保ったままサービスシーンをやることに成功しているように感じる。
エンドカードであってパラレルワールド的なものだからセーフ説、直接的なエロではなくフェチズムにフィーチャーしているのでセーフ説などがあるが、よくわからない。原作ではもう少しサービスシーンが多い漫画という情報もある。俺の中で全体的に性描写に対する許容ラインが下がってきているような感じもある。

久々のよくわからないオチで終わる。