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24/8/13 お題箱回170:都知事選etc

お題箱回170

1140.オリンピック開催されてますがLWさんはスポーツ見たりしますか?普段から運動してらっしゃるのですが競技の話は見たことないので気になりました

見ません。オリンピック出場選手の名前を一人も知らないです。
ただスケボーだけは外人の子供が運動してて良かったのでちょっと見ました。

1141.今更なんですけど、都知事選誰に投票しましたか?
可能であれば理由も教えて欲しいです。

安野さんに投票しました。
選挙前から知り合いだったので、言ってしまえば知り合い応援票の類ではあります。めちゃめちゃ親しいというほどではないですが、年齢も経歴も近いので人脈ネットワーク上でノードをいくつか辿れば複数の経路でリーチするくらいの距離感です。僕が半年前くらいに就活してたとき事業に誘ってもらったり、普段よく遊んでいるゲーム友達の元同級生だったりみたいな接点があります。
「恩もあるし頑張ってほしいな~」という思いを覆すようなネガティブな出来事が特になかったのでそのまま投票しました。政策というよりは人脈で投票しているあたり加齢の影響を感じますが、彼が選挙戦略上で強くアピール先にしているインテリ層ではあるので客観的に見ても順当な投票先だと思います。

1142.LWさん、いつも楽しくツイートやブログを拝見しています。大変尊敬しています。

>「スポーツって直接的には全く社会貢献しないアクティビティだから観戦とか愛国みたいなバリューをなんとかして外付けして社会の中での居場所を確保しないといけないんだなみたいなことが大人になったのでわかるようになった」

このツイートについて本当に全く意味が理解できなかったのでご教授お願いしたいです。

「直接的には全く社会貢献しない」これは全ての娯楽産業に当てはまることではと感じます。

オリンピックで採択されている、単一の娯楽コンテンツとして採算を取るのが難しい競技種目を指した発言というのが今の自分の解釈です。つまり、アニメやゲームのような採算性が求められる娯楽コンテンツと比べて、スポーツは国威発揚という性質により、経済性を度外視して保護されてる、という趣旨なのでしょうか。

ただ日本のような安価で多様な娯楽にアクセスできる経済大国はともかく、世界において最も手軽な娯楽はスポーツであり、最も盛んな娯楽はサッカーとなっていると自分は認識しています。そしてそれは本邦も例外ではないかと。

サッカー、バスケ、テニス、日本に限れば野球など、スポーツは莫大な富そして消費者の幸福を生み出す娯楽コンテンツとして、社会に貢献している産業だろうと思います。

先生にしては珍しく大きすぎる主語、強すぎる主張をしているように感じました。

ごめんなさい。上手く纏まらなかったのですが、兎に角、LW先生のような娯楽コンテンツの一次創作者であり、理解者であろう方が、同次元の娯楽コンテンツであるスポーツついてここまで断言口調で強い主張をされるのに驚いた次第です。

ありがとうございます。確かにツイートを全く理解していなくてずっと関係ない話をしていますね。
まあ聞かれたから説明しようかと思ったのですが、しかし最近簡単な話が単に理解できなくて解説を求める投稿がどんどん増えていて、このレベルの説明を毎回しているとキリがない気がしているところです。幸いにも熱心な読者っぽいので、「簡単すぎて答えられない」というカードを今ここで試しに切ってもいいでしょうか。
つまり本当に全く意味がわからないかどうかもう一度よく考えてみてほしいです。一応国語教員の友達に聞いてみて「特別にわかりにくい文章ではないし、説明がなくても意味を取れる日本語だと思う」という旨の確認を得ています。それでもどうしても全然わからない場合は改めて言ってもらえれば今回は説明します。

1143.余程の経済効果があるメジャーなスポーツでもない限りは全国模試1位は愚か有名大学に合格しているだけでもスポーツ全1より社会に評価されると思うんですけど、エリート層視点ではそうでも無いんですか?

このツイートの話ですね。結論そうでもないですが、これは「評価」というワードのニュアンスの問題です。
このツイートで言っているのは「新卒の面接会場ではサッカー全国一位よりは全国模試一位の方が評価される」というような話ではなくて(それはそれで一定正しいと思いますが)、「全国模試一位を取ったニートの隣人よりはさっき牛丼を配達してくれたウーバー配達員の方が評価できる」というような話です。ウーバー配達員は「金銭と引き換えに牛丼を届ける」という明確な価値を生み出して社会を回していますが、何もしていない全国模試一位は何も生み出していないからです。
つまり全国模試一位への評価は「将来的に社会や他人に対して有益なことをしそうだから」という見込みに対するポテンシャル評価であって、その実績自体に「牛丼を配達できる」というような実質的な価値が含まれているわけではありません。だから学術で生きていくなら何らかの価値を創出する研究職への移行が必須ですし、そういう本当の価値に変換されることなく死産したポテンシャルはすぐに何の評価対象でもなくなります。
同様に「スポーツ全国一位」というのも物理闘争の機会に乏しい現代社会においてはポテンシャル評価だけでいいような気もしますが(もし現代で弓矢による戦争の機会があれば弓道全国一位は実質的な価値を持つがそうではないということ)、ショービジネスやストーリーテリングが上手く噛み合っているおかげで全国模試よりはそれ自体で戦える土壌があるねという話です。

1144.漫画に詳しい人達がAI漫画の作画について、「情報量が多くて絵が綺麗すぎるからセオリーに反していて読みづらい!」みたいな批判をよくされていますが、漫画素人の自分からすると、別に言うほど読みづらくないし、情報量が多くて絵が綺麗な方が良くね?と思ってしまうんですけど、LWさんはどう思いますか

AI漫画を読まないので具体的にはわからないですが、一般論として情報量が多すぎる漫画は読みづらいという主張は妥当だと思います。
漫画は綺麗なイラストを並べたものではなく全体を貫くストーリーを表現するものなので、漫画のイラストはストーリー上の様々な情報を明瞭に伝えなければなりません。例えば「Aさんは内心で焦っている」とか「Bさんは静かに喜んでいる」とかいうことを伝えたいコマで、AさんとBさんが向かい合っている以外にもやたら克明に花瓶だのアクセサリだの関係者のCさんだのモブのDさんだのが書き込まれていたら今このコマで伝えたいことがどれなのかという焦点がわかりにくくなります。その辺の文章にありとあらゆる技巧的な修辞が凝らされていたらどこに要点があるのかわからなくて却って読みづらいのと同じです。
AIイラストは元々そういう合目的的かつ外的なイラストの達成目標という概念が希薄ですし、情報を取捨選択する意識を持たないAIユーザーが適当な出力をベタ貼りして読みづらい漫画が出来上がるというのはいかにもありそうな事態だと思います。

1145.アニメや漫画を見るときに、つまらなくて損切りすることはありますか?また、あったとしたらどういう基準で損切りしますか?自分はアニメなら1話、漫画なら1巻までは見て、面白くなかったらやめます。

あります。ほとんどトートロジーですが、続きが見たいと思わなかったら切ります。明確に基準を決めているわけではないですが僕も現実的にそのくらいだと思います。

1146.今後、欲しい資格や習得しておきたい技術はありますか?

基本的にはどんな知見でもないよりはあった方がいいので何でも習得したいとも言えますが、とはいえ直近で特別に欲しい資格はありません。強いて言えばデザインの勉強をちょっとしただけで細かいところがわからないまま浮いているので色彩検定とかです。

1147.「頭よくって良かった〜。あ、皆さんこれ知ってました?w」
なろうですか?笑ってしまいました

え! これはけっこう発見でした。「頭は良い方がいい」って親に言われたとか本に書いてあったとかじゃなくて自分の人生と紐付いて知る機会ってあんまなくないですか?
今の社会は多様性重視で知性の多寡に関わらず誰もが幸福に暮らせるかのように語られることが多いですし、僕はたまたま生き方が適当すぎたせいで頭が悪かったら即死してたレアケースを踏んだから気付きがあっただけで、一般にはどのくらいの確度で言えるのかもまだわかっていません。

1148.最近Xのおすすめ欄におもんないツイート増えてきたって発言のツイートって、男女論や政治闘争や炎上系のやつですか?

そうですね。
別にそういう話題自体が悪いとは必ずしも思っていませんが、現実問題としてそれらに関するツイートのほとんどは論理的な質が低くて見苦しいです。思想は個人の自由なので思想の偏りは別に構いませんが、論理は個人の自由ではないので推論や読解が著しく悪いツイートはシンプルにジャンクです(食欲を失うゴミみたいな料理の写真が次々に流れてきている状態に近い)。

1149.LWさんのアニメ批評がとても面白くて自分も書いてみたいと思っています。色々見て学びたいと思っているのですが、LWさんのブログにあるようなアニメ批評ってどういう風に探せば見つかるんですかね?東浩紀や大塚英志あたりは少し読んだですけど、ちょっと古いなっていうのと思想や哲学の色が強すぎると思いました。ぼっちちゃんの髪がピンク色である理由、シンエヴァ、リコリコの記事みたいなやつが好きです。というかそもそもアニメ批評って言葉自体合ってるのかも分からないですけど、感想文っていうのもまた違うような?

ありがとうございます。
まず似たようなアニメ批評については、他人が書いたアニメの記事をあまり読まないのでわかりません。東浩紀や大塚英志はアニメの感想というよりは思想書として読んでいるのであまり同じ感じがしないのは理解できます。

アニメの記事の書き方(の学び方)みたいなことは昔から定期的に聞かれますが、結論わからないです。僕はアニメの記事を書きたいと思って勉強したことがないし、そもそもアニメの記事を書きたいと思ったこともありません。書ける感想があるから書くというだけで記事は副産物に近く、記事を書くための手段として書き方を探すというイメージ自体が致命的に共有できません。

ただ強いて言えば、アニメを見て考えたことをそのまま書けばいいだけで技巧とかは特に要らないと思います。
挙げて頂いた中だとリコリコの記事が一番わかりやすいです。僕は百合が好きはずなのにちさたきには全然魅力を感じなかったという違和感をスタートにして、「どうして真島とのカップリングの方が魅力的に感じたのか」「よく考えたらこの話って実はたきな要らない気がする」「何となく真島との話の方が本質的な感じがした」みたいな順当な理由の深堀りをしていけば勝手に記事になります。
あとは当たり前の違和感に敏感であった方がいいのかもしれません。例えばぼざろにしても「ぼっちちゃんの髪の毛がピンクなのってよく考えるとおかしくないか?」という違和感は誰でも持てるはずです。作中で最も陰キャとして描かれているキャラが最も目立つ髪色をしているのはデザイン的に筋が通りません。
「なんでもこっちみたいな長めモサモサ黒髪メカクレじゃないんだろう?」「ただのテンプレ陰キャラからデザインをズラす合理性があるのかもしれない?」「テンプレ陰キャとの差分としてぼっちちゃんにはギターが上手いという長所がある」「この辺を結び付けて何か言えないか?」みたいな順番で普通に考えるようなことを普通に考えればいいだけです。特別なテクニックや教養は特に必要ありません(ただ、僕自身はこんなにきちんと頭を捻って筋道立てて考えたわけでもないので、だいぶ後付け感のあるストーリーだとは内心思っています)。
考えてみても自分が引っかかる箇所とか掘り下げたい箇所が特にない場合は、たぶん書きたいタイプの感想を書くことに向いていないので、無理に書こうとしなくても他に向いていることを探せばいいと思います。


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