23/12/10 お題箱回132：ハライチ岩井、女に生まれたら、体の一貫性（再）etc

お題箱回132

749.ハースストーン以外に何かやっているスマホゲームはありますか？

毎日ガッツリみたいのは特になく、アークナイツとブルーアーカイブをちょっとやったけどあまり続いていません。あとPCですが原神を最近気が向いたらちょっとやってます。

750.レシート全部保存してる意味あんの？どういうときに見返したりするの？

見返すことはないです。唯一無二の貴重なデータなのでとりあえず保存しているだけで具体的な用途は特にありません。

751.ハライチ岩井さんが18歳差である19歳の女優さんとご結婚されました。私は18歳差での結婚はすごく珍しいわけではない？と考えているため特に何も思いませんでしたが、彼女と知り合ったのが彼女が13歳の時である、という事実に少し気持ち悪さを感じてしまいました。このような年の差婚についてどのように考えているかお聞きしたいです。

僕はハライチ岩井という人を知らないので個別具体事例への感想としては何でもよくはあります。とはいえ「知らない人だから何でもいい」とは裏を返せば「知っている人なら何かある」でもあって、もし知っている人だったら「いい年して子供と結婚して大丈夫なん？」と言うような気もしますし、13歳からの知り合いであることに気持ち悪さを覚えることも理解できます。

ただ加齢の影響で、どちらかというと「子供と結婚して大丈夫なん？」と言っている層よりは「法を犯していない以上は外野が否定するのは間違っている」みたいなことを言っている層、蒙昧な庶民を大上段から正論で切って道徳的な優位に立とうとしている知識人層に対して不毛さを感じるようになってきました。

「子供と結婚して大丈夫なん？」を口に出すか出さないかは、倫理的な意識の違いというよりはパブリックな場での発言かプライベートな場での発言かという場の違いのように思われます。というのもまともな大人であれば公に自分の名前を出して見解を求められれば誰でも「他人の結婚に口を出すべきではない」と言いますが、その足で飲み屋に行けば同じ口で「親子くらいの年齢差で結婚するのはキモいよね正直」と言うのが人間です。

そしてSNSは公私が混ざり合った場なので、飲み屋気分でツイートされたプライベートな発言をパブリックに断罪するみたいな流れが非常によくあって、ハライチ氏の結婚を叩くとか叩かないとかいう話もその一つのように感じます。もちろん「他人の結婚に対してとやかく言うな」という正論は誰かが言わないといけないことではあるのですが、それは貧乏くじを誰が引くのかというタイプの話であって、議論としての中身は全くありません（パブリックに議論を始めた時点で反論は存在しないため）。

同様に、「この結婚に否定的な人は未成年女性には判断能力がないと考えていることになるので選挙にも参加させないべきだと言っているのと同じ」みたいな応答も不毛に感じます。確かに政策会議とかのパブリックな場での発言であればそういう解釈になりますが、プライベートに発されている場合はそういう制度設計の話をしているわけではなくて、むしろ制度において捨象されている現実的な社会生活についての話です。

不毛な方のツイートを持ってくると晒しみたいになってしまうので、今パッと検索して穏当な方のツイートを持ってくると、これは地に足の付いたプライベートな発言のように思います。

そして、ハライチの方の結婚に関しては、あと数年待ってあげてほしかったな。
19って、確かに今の法では成人なんだけど、それは選挙権とか働き手としてそうなのであって、まだ人生の大事なことを決めるには幼いと思うんだ。
本当に大事に思ってるのなら、せめて20歳か、それよりもう少し待ってあげて、
— ろーる🍓マタ垢(3月予定) (@roll07070710) 2023年11月14日

現実問題として選挙は参加者の多さによって多少の未熟さは均されるし、労働も退職は自由だし労基のような救済機関もある一方、結婚は人生への影響が極めて大きい割には撤回のハードルが高いからもう少し慎重になった方が安全だという感想は飲み屋において妥当です。

誤解のないように最後にまとめておきますが、これは僕がどの意見に同意するかという話ではなく、言説の適切さは場に依存するので異なる場においては異なる言説がそれぞれ相対的に適切ということがあり得て、それを場の違いではなく倫理や規範の違いに還元して議論するのは的を外しているという話です。

752.女に生まれてたとしても今と変わらない進路選択をしていたと思いますか？女に生まれていたらこんな事をやってみたかったとか、こういう人生を送りたかった、みたいな事があれば教えて欲しいです。

ジェンダー的にはかなり怪しい仮定ですが、ここまでの進路選択にそれほど大きく性別が関わっていたとは思えないので概ね似たようなルートを辿るような気はします。

女性に生まれていたらやりたかったことは色々あります。声とかファッションとか可能な範囲で二次元的な存在になりたくて、イラスタレーターVtuber コスプレイヤーになって地雷系の服を着てfanboxとか歌ってみたを投稿したいとか色々ありますが、ただこれはいま男性だからそう思っているだけで実際に女性だったらこの欲求は起こらない気もします（そのときはそのときで「男になってVALORANTイケボ実況したい」とか言ってそう）。

あと美少女になって美少女と百合百合したいンゴねえ～とかツイートしてるのも本心ではありますが、そういうのは性別のみならず世界観も変えなければいけないのでよりハードルが高いです。現実の女性がそれをやっても距離感がおかしいヤバい痛い女になって引かれるだけなので、ソシャゲの二次創作みたいな優しい世界に異世界転生する必要があります。

753.体(てい)と謝罪の関係についてどう思いますか？

日常で必要とされる謝意って、実際に何かを真剣に考えた上で「謝るべきだ」「謝りたい」と判断する場合よりも、「謝罪に値する状況だから」という理由でパッと湧き上がる事の方がずっと多いと思います。この感覚について考えてた時に、なんとなく体の話を思い出しました。

子供のときの自分は「謝りなさい」と言われた時に、「(自分から出てこない謝罪になんの意味が...？)」と考えたりしていましたが、これとかはまさにアスペ的な正直者って感じがします。

この場合、「実際に謝意を覚えるかどうかよりも、謝罪に値する状況であることを理解しているシグナルを飛ばすことに意味があるんだろうな」みたいな解釈が、体への理解みたいなものなんでしょうか？

この記事の話ですね。仰る通りだと思います。

saize-lw.hatenablog.com

日常で必要とされる謝意って例えば仕事でごく軽い不手際があって同僚に「すみませんお手数おかけしました」「大丈夫っすよ」みたいなやり取りをするとして、自分は心の底から全力で謝っているわけではないし相手も本気の謝意を受け取っているわけでもないと思います。本気の謝罪ってやる側もやられる側も消耗するので、「ここで謝罪を差し込むことでこの話は手打ちになる」っていうプロトコルをお互いに了解してそのように振る舞う状態は効率が良いです。

754.「体」のブログ、目から鱗でした。関連して一つ、来年民間企業に新卒入社するにあたって、不安な点があります。自分が本当に「体」による外向きの一貫性を保てるのか、ということです。
正直言って「体」を使ったコミュニケーションの経験にあまり心当たりがありません。家族・クラス・部活・バイト等のやりとりを振り返り、「Aである」という言明が「Aという体である」と解釈されるような文脈として思い当たるのは、冗談を言い合うとき、ディベート的議論のときくらいです。他にもミクロには「体」を使う会話の経験がある気がしますが、それらはあくまで自分のニーズゆえに使った「体」にすぎないでしょうし、なによりビジネスにおいて求められるような「体」の通時的一貫性が要求されるものではないでしょう。
つまり、「体」を外向きに一貫させることは自分にとってほとんど未習熟のスキルだと考えています。本心ならまだしも、円滑なコミュニケーションのために作り上げた「体」なるものを長い間維持するというのがどんな感じかわかりません。本心が(そちらの方が自然で慣れ親しんだスタンスなので)ポロッと出てしまったり、アドホックに「体」を乱立させてしまったり、ということが起きないか不安です。もし一貫した態度を維持できるとすれば、それは、本心と「体」、どちらかがもう一方を飲み込むことによってではないか……というのは悲観しすぎでしょうね。
やや脱線しましたが、お聞きしたいのは以下です。

・わたしの「体」理解がだいたい正しそうか
・「体」は一般にどういう場面で身につけるスタンスなのか、社会に出て働く中で習得できるものなのか

よろしくお願いします。

※ 「体」によるコミュニケーションの経験がないと書きましたが、かといって自分はほとんどの場合に本心で話してきた、という評価もなんだか腑に落ちませんね……書きながらよくわからなくなってきたのでここでやめておきます。駄文・長文失礼しました。

いや文章読む限り全然大丈夫だと思います！

自分側のニーズであろうが体という概念を用いて人生を振り返ることができる時点でもうかなり身に着いているので、質問二点についても①理解は正しいし②働いていれば一瞬で習得すると思います。

まず前提として、あの記事は本来もっとレベルの低い人に向けた記事です（「あえてインテリっていう呼び方してるの優しいね」という感想が一定数ありましたが、それは図星です）。もともと対象として想定していた層はそもそも体と本心の区別を一切理解していない層、例えば就活でエントリーシートの志望動機を「志望していないから」という理由で空欄で出したり、将来やりたいことの欄に「早めに退職したい」とか書いたりする人たちです。ちなみに僕は両方やりました（「そういう暴挙をやりかねない」という喩え話ではなくて実際にやりました）。

そして、そのレベルでヤバいやつでなければ（そのレベルのヤバいやつですら）体の話なんて少し働けばすぐわかることです。あの記事が無駄に伸びたのは他の場では身に付けられない有用で高等なテクニックが書かれていたからではなく、むしろ逆で、誰でもなんとなく知っていることがわざわざきちんと言語化されていて、働いている人も改めて共感できたからです。

だから体の一貫性というのも投稿者が思っているようにそんな大それた話ではなく、誰でも知っているし無意識にやっている類の話です。例えば昨日までは「日曜シフト入れます」って言ってたやつがいざ入れようしたら「いや日曜キツいっす」って言い始めたらバイトリーダーが困るよね……みたいな話の延長でしかなくて、そのレベルのことが当たり前にわかるなら無駄に身構えることはありません。ちなみにこれもヤバい方の人のエピソードを一つ挙げておけば、僕はかつて人狼の議論パートで「Aさんが狼」っていうコンセンサスが形成されたあとに吊りパートで一人だけBさんを指名して周囲を困惑させていました（Aさんが狼だからといって一貫してAさんを指名しなければいけない理由がわからなかったため）。

755.ここ数年のLWさんは「気付き」が多いですが、今までと何か心境や環境に変化があったのですか？

単に加齢の影響というか緩やかなライフステージの変化で、大学を出て社会でしばらく暮らせば誰でも気付いてくるようなことに気付いているだけだと思います（実は大学を出てからまだ五年も経っていません）。あとは無職になったので色々なことをゼロベースで考え直すモードになっているというのもあるかもしれません。

756.Universe25というネズミに無制限の餌を与える楽園を作ると何度繰り返しても絶滅に至る実験を知っていますか？
あまりにも私たちの社会に当てはまりすぎていて怖いです
私たちも絶滅に至ってしまうのでしょうか？

聞いたことないのでちょっと調べてみました。

web-mu.jp

まあ〜なんかムーレベルの話なのでかなり与太話ではありますが、ある粒度ではそういう解釈も可能かもしれません。ただ現実問題としてネズミの群れと人類を同一視するにはシステムが違いすぎるのでそんなに心配しなくてもよいような気はします。

757.僕もLWさんと同じ(？)フィクトセクシャルで、物心がつく頃から萌えキャラに恋をしていて、3次元に対しては恋愛および性的な感情がわかず勃起すらしません。
LWさんは過去にブログで頻度は低いが3次元もオカズにすると言ってましたが、どのような気持ち(？)で3次元をオカズに自慰を行っていますか？

確かに僕はAVに対してはふつうにエロい！と思って勃起しますが、リアルの女性に対して勃起したことは一度もないので中間くらいの感じです。

それは勃起するポテンシャル自体はあるけどそのシーンが訪れないだけなのか、それとも投稿者と同じく本当に性的な関心が生じないのかは不明です（家族以外の女体を近くで見た経験が人生に無いのでわからない）。AVを見るときに限って言えば、シチュエーションやプレイ内容に拠っているところが大きくてAV女優の顔とか名前を認識しているわけではありません。