LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

21/6/19 お題箱回:諸々

お題箱84

288.おたくのカリスマになりつつあることを自覚していますか?

半年前なら「これは多重質問の誤謬ですね」とか言って適当に流せたんですが、カリスマではないにせよ、最近ブログやツイートの影響力が想定を超える事態になっているなあと思うことはよくあります。
いまやTwitterとかnoteで色々な人が色々な文脈で色々な記事を引用していますし、ブログで紹介した本が一時的にAmazonで中古売り切れて高騰状態になったりとか、この前サイゼミに初出席するために西から飛行機に乗って東京に来る方が出現したのは椅子から転げ落ちてしまいました(ありがたいことです)。
僕は自分が他人からどう見られているのかを気にする能力が弱いためそれで発信内容がどうこうなることはありませんが、それ故に影響力に対する適切な振る舞いもわからないので近いうちに何かが大なり小なり事故るような予感もあります。もしくは、既に事故っているのですがまだ気付いていないのかもしれません。

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289.ご飯食べながら本読む!とか携帯いじってるときも足は筋トレしてるぜ的なマルチタスクってしますか?
テレビとか配信見ながらソシャゲは割とありがちだと思いますが、極端な例だとスマブラのディレクターの方は多忙の中でもエアロバイクこぎながら番組2本同時視聴とかしてるみたいで、LWさんもそういうような時短というか効率化を意識してたら教えてほしいです

マルチタスクはよくやります。
昼食は本を読みながら食べますし、エアロバイク漕ぎながらスマホYoutube見つつNHKの録画を見たりもします(筋トレは強度が高すぎるので有酸素運動以外はマルチタスクしません)。桜井さん、忙しい中めちゃゲームしてるのが凄いですよね。

時短とか効率化という面ももちろんありますし、単に時間あたりの刺激が足りないと暇で退屈だからというのもあります。
ただボーっと座ってるよりはスマホ見てる方が退屈が紛れるのと同じで、ボーっと飯食ってるよりは本読みながら食った方が楽です。エアロバイクもNHKYoutubeもどれか一つだと足りないので、全部まとめてようやくそれなりの情報量になってくるみたいな感じです。だから大抵のマルチタスキングは別に頑張ってやるわけじゃなくて、やらないよりやった方が楽だからという方が近い気もします。

ただしマルチタスキングするためのコツは確実にあって、アクティビティを物理的に同時進行できるようなものに置き換えていくことです。
例えば、本を読みながら飯を食いたければ「おかずと白米」みたいな食事は諦めた方がいいです。おかずと白米を箸で食べようとすると手元をちゃんと見る必要があり、一時的に本から目を離すことになるからです。米が食いたければお茶漬けとか炊き込みご飯とか、おかずが存在しないタイプのやつがオススメです。これを極めればチューブ系の完全食とかに行き着くという予感はありますが、まだそこまでは到達していません。

 

290.胎界主、あとで読むリストに入ってます?

入ってはいます。
お題箱への投稿によって依頼されている「あとで読むリスト」は今30コンテンツくらいあるのですが、僕は他人がお勧めしたものよりも自分が読みたいものを優先するため、消費ペースは極めて遅いです。一応、欲しいものリストに入っているものについては送られれば最速で消費します。

 

291.脇フェチの人って脇を性的に見ているのですか?それとも萌えているだけですか?

僕は二次元限定ですが、基本的には性的に見ています。
概ね乳とかに対する見方と同じだと思います。乳って基本的には性的な文脈で見ていますが、芸術的な彫刻などの例外的な状態においては稀に性的ではなくなることもありますよね。そういう感じです。

 

292.こないだのヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想を見て思ったんですが、めだかボックス球磨川編なんかもLwさん的には同じ枠に入ってきませんか?球磨川編では終始個性の扱い方というテーマで負の外れ値と正の外れ値である2名が戦いました。決まり手は「黒神めだかが敵からも応援されること」「黒神は手のひら孵しで球磨川と同じ能力になったが球磨川はそもそも"弱く"ないこと」(仲間を守り黒神と戦う人間はそれだけで強い)の2つだと思います。この場合、Lwさんは球磨川のそもそもの弱さが損なわれ、「黒人なんてそもそもいなかった」ように感じるのでしょうか?

それは全く仰る通りです。球磨川ルサンチマンは最終的に極めて正常な方向に収束していて、特に擁護の余地はありません。
ただ、それでも僕は球磨川めだかボックスは嫌いではありません。球磨川は一定の向上心を持ちつつも依然として強烈なルサンチマンを持つキャラクターとして描かれ続けたからです。

球磨川の扱いを見るにつけ思うのは、西尾維新は本当に根っからのキャラクター小説家であるということです。
というのは、西尾維新はキャラクターに対しては極めてラディカルですが、ストーリーについては(キャラクターの破天荒ぶりに比べれば)意外と常識的な節があるということです。強烈なキャラクターが喋ったり動いたりするたびに「大丈夫かこいつ」と思わせる一方で、そのキャラクターが活躍するお話自体は拍子抜けするほどまともな方向に収斂していくことが多い気がします。
球磨川もヴァイオレットちゃんどころではない異常キャラクターですから、めだかちゃんがそうしかけたように頭のおかしいやつとして排除する方がずっと簡単だったはずで、彼に対して説得力を伴って少年漫画的な落としどころを付けたのはむしろキャラクター小説家としての技量のようにも思います(キャラクターの異常性をストーリーにまで伝播させず、むしろストーリーはウェルメイドなものに保つということ)。

 

293.LWさんのブログを剽窃したtsurikawa_svが鍵垢でなくなっていますが、何か一言ありましたか?

DMでちょっとやり取りしましたが、ツイートしたので概ね全てです。
別に文章それ自体が丸っとコピーされていたわけではないですし、それで稼いでいたわけでもないのでまあそんなに大したことではないです。内容が酷似している場合は引用元を明示しないと剽窃と見做される可能性が高いので安全のためにそうした方がいいというだけですね。

 

294.オモコロで面白いと思った記事を教えてください

omocoro.jp

カモンBB『ドラキュラの箱舟』です。かなり思い出補正がかかっていますが、当時は「この世にはこんなすごい漫画を描くやつがおるんや~」って衝撃を受けました。

あれから11年経って思うことは、オモコロみたいなサイトって未だにオモコロしかないですね。オモコロって割とパターンが決まっていて模倣しやすそうなので類似サイトが乱立して覇を争うことになるのかと思いきや、オモコロに並ぶクオリティを持つ類似サイトは皆無と言ってよいと思います。
それはシンプルにオモコロ初期ライター並みに面白い人間がそう多くはないというだけのような気はしていて、実際、オモコロ内ですら比較的最近に加入して面白いライターはARuFaとダ・ヴィンチ・恐山の二人だけです(とはいえ、現在のオモコロはマルチなライターだけではなく、凸ノやマンスーンあたりを先駆けにして漫画や工作などの一芸に特化した人材も集めており、その路線で掲載されるものはかなりクオリティが高い傾向にあります)。

オモコロ初期メンバーのように地力のある人たちは当初の芸風を捨てても全然面白いコンテンツを作っていけるのが凄いところです。違和感を切り取る不条理4コマを描いていた小野ほりでいはいつの間にかリベラル宣教師になってますし、クズ漫画専門だった剛はバズった猫漫画に味を占めて日常路線に転向しましたし、『バトル少年カズヤ』の中川ホメオパシーは最近なんかもう根本敬みたいになってますね。

 

295.闇の自己啓発がウケてるし、サイゼミも書籍化しませんか?

何度か経験して気付いてきたんですが、ブログがバズってもRT先で褒められてちょっと嬉しいくらいが精々で、別に書籍化の話とかお金の臭いがするDMが来たりすることは特にありません。

 

296.自分はで素面でやっていきたいので、酒や精神薬、大麻LSD等は全て避けて生活しているのですが、LWさんはそれぞれどういう風に扱ってますか?

後ろ二つはともかく前二つは全然やります。酒は好きでは無いですが酔うのは好きですし、精神科でも精神薬をよく変えて色々飲んでいました。
素面でやっていきたいというよりは、不可逆的なレベルで素面でなくなることはそうそうないのであまり気にしていないという方が正確な気がします。酒や薬をやったことで自己の連続性が断絶した経験は一切ないですし、吐くまで酒を飲んでも記憶が飛んだりもしません。 

 

297.https://www.pixiv.net/novel/contest/yuribungei3
私がすめうじ信者なのもあるんですが、一回どこかの賞レースに応募して評価されてほしいです
例として上のURLのコンテストを紹介します。とはいえもう締め切ってるし今年は12万文字以下までなんですよね…6万字超過…
いい投稿レースあればいいんですけど

ありがとうございます。すめうじを宜しくお願いします→

ワナビパワーが足りず面倒臭さの方が勝ってしまって自分から応募したりすることは基本無いのですが、コンテストには応募しない!!というような信条も特にないので、もし応募した先で評価されたら普通にすごく嬉しいだろうなとは思います。
今思い付いたのですが、なんか信頼のおける知り合いにテキストファイルを渡しながら飯を奢って目に付いたコンテストにポポポポと投げる作業をやってもらうみたいのが良いのかもしれません。