LWのサイゼリヤ

ミラノ風ドリア300円

18/9/8 様相的可能世界と虚構的可能世界

・お題箱41

65.自殺ゲーム(青い鯨など)についてはどう思う?

結局、問題は人のプライベートを無視する介入があるかどうかというところに帰着されてきます。自殺ゲームにおける洗脳的な営みが介入に該当するかどうかには諸説あると思いますが、僕の判断では該当しません。このケースで自殺するか否かは完全に参加者に委ねられており、何も問題ありません。
純粋な死生観の問題としても、命は尊厳よりかなり軽いので、尊厳が保たれている限りは命をどう使おうが人の勝手です。僕の関心があるのは「『生死に関わること』に関わること」についてであって、「生死に関わること」自体はかなりどうでもいいです。
自殺消極肯定派としての個人的な感想を言えば、娯楽のためにパパッと散るのはなかなか潔くて好感が持てますね。そういうゲームが機能するというのは非常に夢のある話です。

・様相的可能世界と虚構的可能世界

レポート3(pdf)
哲学のレポートで、「哲学の基本的な話題についてなんか論じよ」みたいなやつで書いた。

内容は7月のサイゼリヤ講義の終盤に喋ったものと全く同じで、世界の複数性の話である。
フィクションの世界を一つの独立した虚構世界とみなすことは普通に行われるけど、その一方で分析哲学的には可能性や必然性を扱うために複数世界を用いることがあって、それらの世界を同種とみなすことが適正かどうかを考えている。
まあそれほど難しくないし事前知識も必要ないので読めばわかるとは思うんだけど、どうしても無駄に説明が込み入っていることは否めない。特にTAWだのAPWだのという略号を連打している箇所は読むのがしんどくて申し訳ない。こういうのは図を見せて口で喋るのが一番早いんだけど、文章にするとどうしてもね。
トピックとして付け加えたいことは特にないです。